基礎データ
出版 |
角川書店 |
構成 |
上・下 |
発行日 |
1983/2/25 |
読書 |
2007/9/21-22 |
ストーリー
アルプスに上る様々な男女が、台風から避難してとある山荘に入った。
しかし山荘は台風で陸の孤島となり、あと2日は出られそうにない。折しも狂犬病にかかった日本狼の群れが山荘を囲み襲撃を始める。しかも山荘は台風で崩壊の危機にある。山荘が崩壊すれば全員、狼に殺されるのみである。
男の中にはヤクザや素性不明の者もおり、彼らは絶望も手伝って山荘を守りつつも女を襲い始める。
おもな登場人物
中原順 |
M銀行から1億8千万円を強奪し逃走中に、山に入る。 |
涸沼涼介 |
刑事。中原を追って山に入る。 |
斉藤、鉄、梅、平 |
前田組のヤクザ。中原を追って山に入る。 |
島崎安雄、君枝 |
保養客の老夫婦。安雄は動物学者。 |
乾博子、正宗しのぶ、東京子、向田良子 |
避難してきた女子大生4人組。 |
中江真澄 |
宿泊客の若い女性。 |
内藤幸一、節子 |
山荘を経営する夫妻。 |
松本治重 |
検事。 |
武田安造 |
猟師。 |
井上五郎、かおり |
新婚夫婦 |
大伴毅 |
謎の男 |
ここがポイント
ありえない設定で絶体絶命のピンチになり、秩序を失う人々の姿。エロは控えめ。
自信満々の屈強な男が狼の群れに虐殺される恐怖と意外性。
進行表
ページ |
章 |
状況 |
みどころ |
117 |
4 |
狂犬病で狂った内藤は、乾を包丁で脅迫して犯していた。 |
|
150 |
5 |
斉藤が、こっそり節子を脅迫して犯す。 |
ヤクザの醜さ。 |
156 |
5 |
自暴自棄になったヤクザ4人が、女子大生4人を犯す。 |
秩序崩壊。 |
169 |
5 |
涸沼が斉藤を射殺。 |
秩序回復。 |
181 |
6 |
松本が内藤を射殺。 |
弾丸がもったいない。 |
183 |
6 |
鉄が中江を抱く。 |
中江は受け入れる。 |
203 |
6 |
涸沼から解放された中原の庇護を求めて、かおりは擦り寄り抱かれる |
女の醜さ。 |
213 |
6 |
単身、助けを求めて使いに出た安造が狼に虐殺される。 |
|
243 |
7 |
単身、助けを求めて使いに出た大伴が狼に虐殺される。 |
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256 |
8 |
単身、助けを求めて使いに出た中原が狼に虐殺される。 |
|
262 |
8 |
鉄は絶望からの逃避で中江を犯す。 |
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265 |
8 |
松本は鉄の求めで中江を抱く。 |
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266 |
8 |
梅と平は乾としのぶを抱く。 |
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303 |
9 |
涸沼を含む出た7名が狼に虐殺される。 |
涸沼は主人公だと思っていたのに…。 |
314 |
9 |
山荘が崩壊。残り8名が狼に虐殺される。 |
もはや確定路線なので、描写は控えめ。 |
ラスト
猟師の飼い犬1匹を残して全滅。狼、強すぎ。ただしその狼も、狂犬病で全滅。
最終更新:2007年09月22日 09:22