律「よう○○!おかえり!待ってたぞー」
『ただいま、…つか勝手に部屋に入るなよ‥どうやって入った?』
律「勝手口のドアが開いてたよ、それにおばさんにいつでも入っていいって言われてるし」
『防犯意識ゼロだなおふくろ…』
律「暑いところご苦労様、粗茶ですがどーぞ」
『ありがとう、って昨日俺が作ったやつなんだが』
律「こまけえことはいいんだよ!あ、部活の顧問の先生が言ってたな」
『どんな事?』
律「男の部屋のベッドの下はワンダーランドだって」
『ふーん、うちはみんな和室だからベッドないからなぁ』
律「で、他にもワンダーランドがあるらしいので勝手に家宅捜索しちゃいました!」
『へ、へぇ…(何か変な汗が…)』
律「で、押し入れやら机の下から出るわ出るわ、全部エッチなDVDやエッチ本はボッシュートです!」
『な…律!お前なんてことを…』
律「あ、ちなみにおばさんには昨日のうちに言っといたから。助かるわ~って喜んでたぞ」
『律!いい加減にしろ!』
律「…怒った?」
『…』
律「なら怒鳴れば?殴れよ?…けど私は嫌だよ、○○があんなの見てるの…」
『なんでだよ!幼なじみのお前に何の権利が…あっ』
バタッ
転んで律と共に倒れ込む
『いってぇなぁ…ご、ごめん律!痛くなかったか』
律「嫌だよ…あんなの…」
『わかったよ…そ、そうだ、何か持ってこよう、甘いもの何かあったかな…』
律「待ってよ…」
『離せって』
ギュッ
律「もう少し、このままで…」
『外暑かったし、俺汗かいたし臭うから…』
律「お願い…」
しばし沈黙
『わかったよ、っか痛い、痛いって!』
律「あんなの買ってハアハア言ってたお前に罰だ!」
『ちょ、折れる!折れるって!』
パキっ!
医「どうしてこんなになるまで…絶対安静ですよ」
あのあと律は泣きじゃくって謝ってた
おふくろには「本人に仲がいいのね」と冷やかされるし
まあそう長くならずに退院できるらしいし
律「よう○○!お見舞いに来たぞー!」
『はいはい、ご苦労様』
律「あのさ、本当にごめん…」
『もういいって、気にするな、俺にも落ち度がある』
律「私バカだよね~、もうなにやってんだか」
『それにお前の
かわいい一面も見られたしな』
律「な、何言ってんだよ…そんなこと…あ、そうそう、今日はずっと看ていてやるからな」
『大丈夫なのか?』
律「大丈夫だよ、ウチには言ってきたしおばさんも喜んでた」
『そっか』
律「だから何かあったら遠慮なくいってくれよ」
『律…ありがとうな』
律「それではわたくしに何なりとお申し付けください、ご主人様っ」
か、かわいい!
そんなことはとても本人には言えないが…
律「チュッ」
『!』
律「早く治るりっちゃんのチュウだよ…えへへ、それじゃ花瓶の水変えてくるからー」
真夏の太陽のような律の笑顔
悲しませたりしちゃ駄目だよな、俺
律「あ、でも夜のご奉仕とかそういうのはさすがに無理だぞ、なんてな」
『り、律!お前ってやつは!』
終わり
最終更新:2009年09月30日 12:27