あるデートの日

俺「おーい、遅いぞ～」
律「あぁ、ゴメンゴメン♪待った？」
俺「別に待ってないけど、映画始まっちゃうぞ??」
律「そだね！」
俺「チケットは買っておいたから。ホレ」ﾋﾟﾗ
律「え？」
俺「いや、だから…ホレ///」ﾋﾟﾗﾋﾟﾗﾋﾟﾗ
律「ありがと。えーと…学生割で何円だっけ？」
俺「いや、だから…お、おごりだよ」
律「あ、ありがと///」
俺「ジュース買ってくるけど、メロンソーダでよかったっけ？」
律「あぁ。うん…」

律(映画始まった…)
律(この映画おもしろいな～)
俺(やっぱポップコーンにバターかけてもらえばよかったかな…)ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
律(うーーーん…やっぱり澪とくればよかったかな…○○は見てて恥ずかしくないのかな…？)
俺(予告編より結構甘酸っぱいラブストーリーじゃねぇか///)
律(うーん…///)
俺(えぇい！キスだ！そこでキスしろってんだバーロー!!)ﾁﾗ
律(あ、私の分のポップコーンなくなっちゃった)
俺「…ﾎﾚ」
律「あ、ありがと…」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
律(もうそろそろクライマックスだな…)
律(あぁぁぁぁ～主人公とヒロインの子、キスしちゃったよぉぉ///見てるだけで恥ずかしい///)
俺(グッジョブ主人公!!それでこそ主人公だ…)
律(こんなのカップルでくる映画じゃないよ///てゆーか私たちカップルだっけ？)
俺「おい、律…？」
律「え？あ、は、ハイ??」
俺「もう映画終わっちゃったぞ…？」
律(ほ、ホントだ…)「あぁ、ちょっとボーっとしてた…わりぃわりぃ」(顔赤くなってないかな…)
俺「そっか…なんか調子くるうなぁ」
律(ヒロインの子可愛かったな…○○はあーゆー子がタイプなのかな///)
俺「ほいほい、行くぞ～」
律「…」ﾎﾞｰｯ
俺「???おーい、律？行くぞって」ｷﾞｭｯ
律「え？あぁぁ？」(手握られた///)
俺「いやぁでもなんか予告編よりずっとアレだったね」
律「そ、そだね!!」(もしかして意識してるの私だけ???)
俺「おなかすいてない？どっか喫茶店でもよろうか？」
律「う、うん…そだね」(アタシ！しっかりしろ！いつもの自分じゃないぞ！)

店員「いらっしゃいませー」
俺「2名で」
店員「かしこまりましたー」
律「わ、私アイシュコーヒーね」(やばい、かんじゃった)
俺「アイシュコーヒーって！かんだろ…ﾌﾟｯ」
律「わぁ、笑うなよぉ///」(落ち着けぇ///)
俺「悪い悪い♪あ、俺ミルクティーで」
店員「少々お持ちください」ｽﾀｽﾀ
俺「なんかさっきから変だけど…どったの？」
律「いやあ、なんでもないっす」
俺「ふぅん…」
俺「そういえば律ってさぁ、カチューシャいっつもつけてんの？」
律「へ？」
俺「だから、たまには外したりしないの？？」
律「うん。まぁね。すっかりトレードマークになっちゃってるし」
俺「そっか。外してみたら？」
律「や、やだ！」
俺「なんで？」
律「恥ずかしいし…笑うっしょ…」
俺「笑わないから♪ほら！」ｼｭｯ
律「わわ！」ｻｻｯ
律「おかしーし///」
俺「…結構、かわいいじゃん///」
律「…え///」
俺「カチューシャしてなくてもいいねって」
律「え///え???」
俺「だ、だから、何度も言わせんなって///」
律「あぅぅ…///」

律「はぁぁぁぁ///」
律「喫茶店のあとから何あったか覚えてないや…」
律「顔まっかだし…」
律「でも…○○、確かに私のこと…か、か、かか…かわいいって…///」
律「明日から目あわせらんないよぉぉ///」
ﾌﾞｩｩｩﾝﾌﾞｩｩｩﾝ
律「あ、メールだ」ﾋﾟｯ
律「○○じゃん///
　　『またどっかいこうね』…って…」
律「…今日はもう寝ちゃお!!!どうにかなるよね!!そうだ!!お気に入りのクマちゃんでも抱いて…」