律父「…で、だな律。東京に行くって話は…」
律「行くもんねー♪行っちゃうもんねー♪」
律「俺と♪」
律母・父「」
聡「」
律母「そ、それはぁ…はねむーんよね?律」
律「まだ結婚しないし…」
律父「な、なぁー、律?まさか独立とかじゃ…」
律「そうだよ、独立だよ」
律母・父「」
聡「」
律「♪~♪~」
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店員「ありがとうございましたー」
ウィーン
俺「焼きソバ弁当売り切れかよ…あ、コンビニ寄ったついでに律ん家でも行くかな」
ピンポーン
俺「ん?誰も出てこないな…つかいつも以上に家の中が騒がしいような…」
俺「…。」
俺(もう一度押してみるか)
ピンポーン
俺「…。」
ガチャ
聡「あ、俺兄ちゃん」
俺「よお聡」
聡「ご、ごめん騒がしくて…あの…今はちょっと俺兄ちゃんが入ったらまずいというか…」
俺「ん?」
律父「駄目だ!東京なんか…せめて澪ちゃんと同じ大学行け!」
律母「そうよ、律!お母さん心配!」
律「行くったら行く!!行くんだー!」
律父「それに律…お前東京行って、何するんだよ?」
律「―…!!それは…」
俺「!」
そうだ、律、コイツは…
ダッ
聡「あ!俺兄ちゃん!」
俺(はぁ、はぁ…)
俺「あの、お父さん!」
律父「あ、やぁ俺君…」
コイツは―
(私、親に内緒で軽音部やってて―…)
(音楽って楽しいよなー!)
(父ちゃんも母ちゃんも…好いてないんだよ、バンドとかさ)
(バンドっ…!ライブハウス!洋楽…!ひゃっはー!!)
俺「律は…律はっ…」
律「音楽がやりたいんだ!!!」
律母・父「……。」しーん
聡(姉ちゃん…?)
律「バンドがしたいんだ…!東京で、たくさんドラム叩いて…立派なドラマーになりたい!」
律父「律!!!!」パンッ
律「…っ」
律父「なに馬鹿げたことを言っているんだ!そんなアホなこと、やめちまえ!!」
バッ ボキッ
親父さんは、ダイニングテーブルの横にあった律のバッグから、ドラムスティックを取り出した。
そして…折った。
律は、泣くのを必死で我慢しているように見えた。
律父「ふん…」
律「うっ、うぅ…」
俺(ここは俺が説得するべきか?)
(でもこれは親子の問題で…)
(…いや、駄目だ。昨日、律と約束したんだ。)
俺「あの!!」
律父「…悪いが、君の話を聞く気は」
律母「待って、お父さん」
律父「!」
律母「…聞いて…あげて」
律の母さんは、俺の方を見つめて、頷いてくれた。
律の父さんも、複雑な感じで俺を見つめている。
俺「…。」こくん
俺「これは、律の将来です。確かに、自分の嫌いなことを娘にさせたくないのは分かります。けど…」
俺「もし、律がバンドをあきらめて、違うことをして…それでも、やっぱり、バンドがしたかったって…」
俺「後悔してもいいんですか!?おr…僕がもし、お父さん、お母さんの立場だったら…」
俺「後悔だけは、させたくありません!!」
俺「後悔してから、やり直せるならいいんです…でも…」
俺「それができなかったら、律はどう思うんでしょうか!?」
しん…
俺「…あ…すみません、偉そうに…。でもこれだけは考えてもらいたくて…」
律「…」
聡「…」
律母「…」
沈黙が続いた。
そして…
律父「…もういい、俺君、帰りなさい。律、送ってやれ」
律の父さんは、静かにそういった。
最終更新:2009年10月04日 18:16