今日は律と遊ぶ約束の日
律の家のインターフォンを押そうとした
その時だった
律「○○!こっちこっち!」
俺「どうしたんだ?洗車なんかして……もしかしてなんかの罰か?」
律「違うって!これだよ!」
差し出されたのは免許証だった
俺「………カードの材質も文字も本物そっくりだ…夏休みの工作にしちゃあ頑張ったな…
でもお前が免許だなんて……リアリティがないから90点ぐらいだな」
律「冷静な採点ありがとよ!…残念ながらこの免許証は本物なんだよ!!」
俺「なっ!なんだってー!」
律「って事で今日は海までドライブだ!」
俺「…ちょっとユニクロで耐火スーツ買ってくる……」
律「そんなユニクロ何処にも無いだろ…諦めろ」
俺「だってお前の運転って…」
全力疾走←スピード違反
乙女は暴走←一方通行逆走
テンションあげて前のめりで行こう!←急ブレーキ等の急な動作
俺「みたいな感じが…」
律「いくらなんでも交通ルールは守るわい!」
俺「あれっ?お前って目悪いのか?眼鏡が必要みたいだけど?」
律「視力が0.7以下だったんだよ…普段は大丈夫なんだけどな」
俺「…へぇ……眼鏡かけると律でも頭良さそうに見えるんだな」
俺は黄色い金属製の細いフレームの眼鏡をかけた律を照れ隠しのためにからかう
普段の元気だけが取り柄の律とは正反対のクールな感じでとても似合っている
運転の方は思っていたよりも上手だった
これなら海までのドライブは無事に終わるだろう
そう思っていた……
ーーーー数時間後ーーーー
律・俺「「ヤッホー!」」
ッホー…
ホー…
…
夕焼け空に向かってお決まりの台詞を言うと律はこちらに振り向く
律「よしっ!当初の目的も達成したし…帰るか!」
俺「……最近は海で鮎釣りをしている人が見れるんだな…知らなかったよ…」
律「……暴走はしなかったけど迷走しちゃった☆」
俺「かわいこぶってもダメだぁぁぁあー!!」
ぁあー…
アー…
…
ーENDー
最終更新:2009年10月12日 22:21