第4章

俺はとりあえず隅っこの場所をキープした。落ち着く場所だ。
その奥に誰が座るか、その手前に誰が座るか、そんなの関係ない。
いの一番に隅っこキープだ。
次々に人が部屋に入ってくる。
今まで横浜でオフをすることが多かったので、意識したこともなかったが
東京でオフすると、何処に行っても狭い。。。
カラオケで、壁に沿ってコの字に長いすが設置してあるが
それだけでは入りきれない。
一度長いす(ソファー?)に座った桃が席を立ち
「俺、丸椅子でいいから!」と、出入り口近くの丸椅子に座る。
イケメンの上に気遣いまで出来る奴だ・・・

さっそく桃が飲み物の注文を全員に聞く。
みんな飲み放題メニューを見ながら、桃に注文を告げる。
「俺、冷酒!」
もう、ビールは飲み飽きた。
しかし、桃はピクリとも動かない。聞こえてんのか?
「俺、冷酒よ!」あと2度ほど言ってみた。
「うんうん、分かってるから。」みたいな視線が返ってくる。
しばらくして飲み物が運ばれてくる。・・・しかし、9人中、5人分ぐらいしか運ばれてこない。
飲み物を目の前に置かれた5人は・・・もう既に飲んでる。乾杯もせずに!
くまとか、もうグビグビというレベルで!
残りの4人は、無言のまま飲み物が来るのを待つ。
「飲み物来なくね?」誰かがつぶやいた。
「ちょっと、電話で聞いてみなよ。」俺が言う。
すぐに桃が席を立ち、電話をすると
「うん、はい、えぇ、はい。・・・今出してる分しか注文を受けてないんだって!」
注文通ってないんかい!!
再び注文を告げる。「俺、冷酒!」

それからなんとか飲み物が揃い、改めて乾杯をする。
一次会では「幹事!乾杯の音頭を!」と求められたが、そのままピンクの珍獣に振った。
今回も?と思ったが、ピンクの珍獣がおびえた表情をしていたので
とりあえず桃に振った。「かんぱーーい!」
それから、各々会話に華を咲かせる。くまは入室した時から曲を選んでいたが、まだ決まらないようだ。
くまが前のオフで、さだまさしの長崎方言の歌「がんばらんば(?)」を歌っていたのを思い出し
とりあえずそれをリクエストした。そして、くまがそれを歌う。
俺も「オジー自慢のオリオンビール」なる歌を続けて歌ってみる。
しかし、ここは歌の雰囲気じゃないな、と思った。よし、とことん話しをするか!

俺の右隣にはマスター、そして正面にはアビ猫がいる。左隣はJだ。
とりあえず、マスターとアビ猫と会話を始める。
しばらくすると、「電池を買いに行きたい」とか「タバコが切れた」という人が出てきて
「じゃあ、私が買いに行く!」と、くまが買いに行こうとした。
これはチャンスとばかりに「ほいくしも付いて行ってやれよ!」と、みんなでそそのかしたが
結局、歌舞伎町の地理を知らない人同士で行ってどうすんの?と黒兎が言い始め、却下の流れとなった。
そこで「じゃあ、俺が!」「私が!」じゃないけど
黒兎、くま、Jなど、数人が行くことになった。なんか、部屋が広くなったな。

人が少なくなった部屋で、話題は桃に集まる。
「彼女とはどうよ?」「え?関西の子じゃないの?」と、様々。
それで結局「桃は人が良すぎるんじゃね?ほっとけないタイプだろ。」てことになる。
「そうだなぁ、俺なんか惚れっぽいんだ。すーぐ、惚れっちまうんだ。」
「で、飽きられて結局、女は糞、てなるんだろ?」
「そうだよ!女は糞だ!」
たまも加わる「女は糞だ!」
ここで女は糞コールが巻き起こるか?というところでメス軍団が戻ってくる。
「おかえりーっ!ありがとうねーっ!」
ヘタレとは言うな。社交性に富んでると言え。

話題は次第にアイテムの話しになる。
一つは、たまが持ってきたアルコールチェッカーだ。一次会の時から出していた。
これは今の自分の血中アルコール濃度が測れるナイスなアイテムだ。
たまはこの数値が0.5を超えるとヤバいらしい。
測らせる・・・・0.3。まだ余裕じゃーーーん、て話しになる。
草薙くんは0.8だったらしいが、みんな0.3ぐらいで、それ以上の数値が出ない。
「これ、0.3までしか出ないんじゃね?」
「いや、俺0.5まで出たことあるんだけど・・・」
つまり、みんな飲みが足りないってことだな。よし、遠慮はいらない。
黒兎とJは何やら理科室の実験のようなことをやっている。
さっきの買出しでバニラアイスを買ってきたようだ。
「メロンソーダにね、バニラアイスを入れると美味しいんだよ。」
黒兎が得意げに話している。
どうやらJが注文したメロンソーダが甘すぎたようだ。
バニラアイス(←これも甘いだろ!)を入れて美味しくしてやろうという作戦のようだ。
Jが一生懸命「デカカップ」みたいなカップのバニラアイスを
グラスに入るサイズにカットしている。
なんとか四等分し、メロンソーダに入れると・・・しなしなとアイスが沈んでいく。。。
どうやら計算違いだったようで、黒兎が「あれ?」という顔をしている。
それからしばらくして新しいメロンソーダが運ばれてきた。こっちは炭酸とか、ギンギンの新品のようだ。
「これでいっとこ!」Jが同じようにアイスを沈めると
モクモクと泡が出てきて、グラスからこぼれてきた。
結局、理科の実験かよ!海原雄山も大激怒だ。
「食べきれない・・・」「1杯で十分だったね・・・」
こらっ!!


 ~ 執筆中 ~




タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年05月14日 09:41