第七期:烈火魂:第一話 「幸村参上!!」
あらすじ
国内一、バトスピが盛んと謳われているムサシの街。若き少年バトラー烈火幸村とお供の黒田環奈と長旅の末にようやく目的地へ訪れた。
噂に違わぬバトスピ一色の街並みの光景、感嘆の声を上げる幸村。どうやら強豪ひしめくムサシへ「強いやつに会いに来た」らしい。
途端、騒がしい声が聞こえた前方に視界を戻すと、何やら子供たちが興奮気味に話している。
「大変だ!!サスケがほむら組にバトルを挑みに行ったらしい!!」
「あいつ何考えてんだ!?俺たちもいくぞ!!」
早速面白い場面に遭遇した。当然、幸村たちも、ほむら組がホームとするバトスピスタジアムへ足を向ける。
…到着すると建物に入るまでもなくエントランスが騒がしい。どうやら「サスケ」が「出てこい炎利家!!俺とバトルしろ!!」と息巻いているようだ。
ほむら組筆頭:「誰を倒すって?S級がド素人の相手なんかするわけないだろ」
当然の反論。国内でも有数のS級バトラー達が初心者の挑戦を逐一受けていたら迷惑以外の何物でもない。オフ中の有名人にサインをねだるがご如し。
それが「強いやつに勝てば名が売れる」というド素人の短絡嗜好ならばなおさらである。
まるで引く気のないサスケに筆頭が提案する。「仕方ねぇ、この親衛隊筆頭:赤井長頼が相手してやる、身の程を痛いほどワカラセてやるよ!!」
なりゆきで筆頭に勝てば利家とバトルできることとなったサスケだが…
対戦カード 暁佐助:「01赤速攻(推定)」vs赤井長頼「軽量赤速攻(推定)」
先攻サスケのターン。手札に来たのは
ブレイドラ、
エリマキリザード、
ディノニクソー。赤の01バニラのみ。
アタックステップのない第一ターン、無難に行くならディノニクソーを現状最高のBP4000の壁に立てることだが。
佐助「コストゼロはコアを消費しない…一気に三体召喚だ!!」エリマキリザードx1・ブレイドラx2
友人『おおっ!!一気に三体も!!』
沸き立つモブトリオ。
佐助「先攻は攻撃できない…ならエリマキリザードをLV2に上げてターンエンドだ!!」
環奈「キレる手札は全て切り、リザーブのコアも使い切ったでごじゃるか」
幸村「やる気満々だな。…けど…」
プレイミス。の、自覚はない。考えうる限り最低の最悪手ではあるが、第一ターンが攻撃できないこともブロッカーのLVを上げることも忘れてはいない。
全力は確かに尽くしていた。
後攻長頼のターン。最終的に召喚されたのは
オードランLV2BP3000と
レイニードルLV2BP3000。
「まずはゼロコストのオードランを召喚、続いてレイニードル。赤軽減によりオードランのシンボルを参照。こいつもコストを支払わずに召喚だ!!」
ゼロコストしか召喚しなかった佐助を侮ってか、軽減シンボルの説明をしながら1コストのレイニードルを召喚する。
アタックステップ。BPによる優勢を頼ってか、格下相手故の無思慮か、二体でフルアタックを仕掛ける長頼。戦果に勝ち誇る。
佐助が失ったのは我が身を盾に守るべき
スピリット2体。先手必勝と数の暴力を旨とする01速攻の利点は早くも瓦解していた。
本来ならばライフを削らせ、手札のスピリットを並べるコアを増やすべき場面だった。
ブロッカーの無駄死にを嘲笑う長頼に「ライフを守り切り、次のターンでお前のブロッカーはいない」とサスケは強気に言い返す。
佐助の第三ターン。追加で召喚されたのは三枚目のブレイドラのみ。長頼の場にブロッカーはいない。
ライフはフル5、相手ブロッカーは0。ディノニクソーの戦場不在を除けば絶好のフルアタックチャンスだった。
「いけブレイドラ!!カッパ(※空耳アワー)の仇を取ってこい!!」
前言に反して削ったライフは1。あろうことかBP3000にアタックさせ、BP2000をブロッカーに残す愚考。
再び嘲る長頼。反論の余地も気概もすでに佐助には残されていなかった。
長頼の第四ターン。並んだ戦力はオードランBP1000、レイニードルBP1000x2、
ドス・モンキBP3000
勝機を見て取ったフルアタック。LV1BPでBP2000を上回るドス・モンキの登場に狼狽えたサスケはブレイドラを再び犬死させてしまう。
幸村「あいつ、ライフを守ることしか考えてないぜ…」
佐助の第五ターン。ようやくディノニクソーを召喚するもアタック無し。
ブレイドラ1・エリマキリザード1・ディノニクソーLV1x1、LV2x1
長頼「やっぱりバトスピのことなんかまったくわかってなかったな!!手札もなしにどうやって俺の次の攻撃をしのぐつもりだ!?」
返しのターン、佐助のライフは2、ブロッカーは4。敗北に必要な打点:ヒットポイント6。
長頼の第六ターン。四体に加えて召喚されたのはレイニードルと
モルゲザウルス。
佐助の敗北が確定した。
前半パートEND
最終更新:2024年03月31日 21:01