第二期:少年激覇:第一話 「激突!雷皇龍ジークヴルム」
あらすじ
場所はチャンピオンシップ会場。予選ガンスリンガーエリア。
自称激突王こと馬神ダンの知名度ゆえか、はたまた対戦相手の美貌に誘われたか。そのテーブルにだけ多くの観客が集まっていた。
観客「イグドラシルだ」
硯「えっ」
通りすがりの少年が興味を示す。
硯「ホントだ…鉄騎皇イグドラシル。いいな、欲しいな…」
白使いかコレクターか。
ゲキハ世界において優れた交戦能力をもつイグドラシルを欲するものは少なくないだろう。
観客「いいよなあの子、すげえよ」
クラッキー「バトラネームが虫愛ずる姫君、だってさ」
観客「虫!?その割に白の鉄騎皇イグドラシルだぜ?」
もっともな疑問ながら事実、フィールドには
白い蝶のスピリットが並んでいた。
クラッキー「ソコがまたかわいいんじゃないか」
華実「イグドラシルでアタック」
ダン「BPががでかすぎる…ライフで受ける」
その声に覇気はない。白が赤に対し絶対有利を誇った時代。激突王も例外ではなかった。
ダン「痛っ!!」
突如の頭痛とともに脳裏をよぎる映像。赤と白のスピリットのリアルファイトの光景だった。
ダン「なんだ!?今の」
観客「激突王どうしたんだろう…」
華実「(コアを見てください。光っているのがわかりますか)」
声なき声がダンの耳に届く。
華実「(他人には見えません、カードを持つ私とあなたと……だけです)」
数舜の沈黙?は何を意味しているのか。のちに知ることになる。
歪む風景、まともに視認できるのはフィールドと華実だけだった。
ダン「あんた何ぃ?」
不信の声を上げるダン。
果実のアタックはつづく。蝶の攻撃
何とはなしにダンは手札の紅いスピリットに手を伸ばす。
再びよぎる激闘の光景。
ダン「俺の負けだ」
力なくうなだれるも礼儀は忘れない
ダン「ありがとうございました。いいバトルでした」
臆面もなく女子に握手をもとめる激突王。
そういった機微を感性に持つのは数年先か。
観客「ドンマイ激突王!!」
やはり激突王のネームバリューは高いらしい。
観客が散り散りになり彼女の姿は屋外に消えようとしていた
まゐ「私引きがいいみたい!!ヘルウィッチ召喚!!」
会場の喧騒を後にして追う。
整然とした庭園はちょっとしたダンジョンのようだ。すぐに見失ってしまった。
ダン「どこいったんだ?…」
勇貴「彼女を探しているんだろ?」
ダン「誰?あの子の知り合い?」
勇貴「俺も探していたんだ君を。君もコアの光主の一人。君の力が必要だ」
ダン「はぁ」
勇貴「彼女なら…」
指示した方向には示し合わせたかのように果実が姿を現していた
やはり知り合いのようだ。
ダン「なんだそこにいたんだ、さっきのコアのことで聞きたいことがあるんだ」
虹色のオーラを持って返応する華実。幻ではなく紛れもなく彼女は光っていた。
ダン「何?」
困惑するダン。
華実「私のお友達、力をください」
無数の蝶が集まってくる。
ダン「なんだよこれどういうことだよ」
華実「あなたのコアはとても強い、見て」
ダン「シンボル?」
勇貴「そう、緑属性のカードに描かれている」
華実「グラン・ロロは求めますコアの光主たちを」
まとわりついた蝶に持ち上げられたダンは華実の開いたゲートへ運ばれた。
あらすじ2
一方そのころゲートでつながる赤の世界。
異界王の軍勢の兵士たちが村を襲っていた。
重機で家を破壊し、飛行船では人さらい。
ズングリー「あんちゃん!!」
「バトルに負けたのはおいらだ!!おいらだけ連れてけばいいだろが!!」
カザン「それはルールに反する。敗者はルールに従え!!」
どうやら賭けバトルに負けて従わされているようだが…
もめごとの解決として平和的なのか物騒なのか奇妙な世界観が蔓延しているようだ。
ズングリー「何がルールだ、オンラァきらいだぁ」
カザン「やれ」
突風。殴るように指示されて近づいた兵士が迎撃を受ける。
4028歳の婚活系女子、異界魔女マギサが村を助けに現れた。
カザン「マギサ、また貴様か、敗者のルールに生きるものは消えろ!!」
マギサ「ルール、ルールうっさいんだよ。あたしゃ異界の女だよ、けがされたら怒るのが当然だろ」
カザン「異界を守護りたいのか?貴様のデッキはなかったはずだが?」
苦々しい表情を見せるマギサ。何者かにマイデッキを奪われて賭けバトルができない様子だが…
ビリビリビリ!!
仕様なのかテキトーなのか、半端な高さからゲートをくぐってたどり着いたダンが現れた。
ともあれ上空でなくて助かった
…カザンのロープでバウンドしていなければ怪我くらいはしていただろうが。
マギサ「この子!!コアの光主」
カザン「グラン・ロロに招かれたか。出現には意味があるはずだ閣下のもとへ連れていけ」
ナチュラルに強制連行をカマすカザン。ルールはどこへ行ったのか?
カザン「やめさせたいならこれを使うか?」
ズングリー「あんちゃんのデッキ!!」
ダン「バトルスピリッツ!?」
カザン「そう。これは俺に敗れた弱者のデッキ。これは俺がもらっておこう」
兄「やめてけれ、オラのデッキだ」
ズングリー「あんちゃんが考えて考えて村一番になった最強デッキだ持ってくなー!!」
カザン「弱者の手にあってはせっかくのカードも幸せではあるまい。カードとは強者の手にあって初めて存在意義を持つ。お前たちのもとではカードは死んだも同然。俺のものとなれば強いデッキに生まれ変わることだろうよ」
ダン「だめだ!!おじさんカードバトラーか!?」
カザン「いかにも。呪撃のカザンとは俺のことだ」
ダン「何かっこつけてんだ!!あんた、人が一生懸命作ったデッキに言いたい放題いってくれるよなデッキには作ったやつの命が宿ってんだ。それを笑うような奴にカードバトラーを名乗ってほしくない!!」
カザン「お前もカードバトラーか?」
ダン「そうだバトルなら俺が相手だ!!」
カザン「はっはっはっは!!はっはっはっは!!もう一勝負したくなった、万が一お前が勝てたなら俺はこのデッキを返し、われらは速やかに撤収しよう。俺が勝てば何もかも俺の思うまま。どうだ?」
ダン「よし、受けた!!」
ダン「カザン!!バトルならこの子に正装を与えないとねそれがルールでしょ」
カザン「いいだろう、先に行っている」
マギサが杖をダンに向けると赤のシンボルが浮かび上がった
ダン「赤属性のシンボル?」
マギサ「そ、君がここに現れた時すぐにわかったの。君はね…」
ダン「説明はあとあと!!あいつどっかいっちゃったよ!?バトルはどうなった?」
マギサ「カザンと同じやり方よ。ゲートオープン界放のコールを!!」
ダン「ゲートオープン界放!!」
バトルフィールドへの扉が放たれた。
最終更新:2026年06月21日 12:15