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黒後家蜘蛛の会
黒後家蜘蛛の会/アイザック・アシモフ/池央耿訳
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(創元推理文庫<図>)
<作品概要>
<◆主要人物>
<黒後家蜘蛛の会[ブラック・ウィドワーズ]>会員
ジェフリー・アヴァロン:特許弁護士。
トーマス・トランブル:暗号専門家。
イマニュエル・ルービン:作家。
ジェイムズ・ドレイク:有機化学者。
マリオ・ゴンザロ:画家。
ロジャー・ホルステッド:数学者。
ヘンリー:給仕。名探偵。
Q「あなたは何をもってご自身の存在を正当となさいますか?」
<◆第1巻収録作品>
まえがき
1 会心の笑い
/ The Acquisitive Chuckle
(ゲスト)
バートラム:私立探偵。アンダーソン邸での窃盗可能性について調査していた。
(核心メモ)「
Q.盗まれたものが見つからない。一体何を盗んだ?→A.あの方の心の平和でございます
」
2 贋物(Phony)のPh
/ Ph as in Phony
(ゲスト)
アーノルド・ステイシー:化学の学位(Ph)。劣等生であったランス・ファロンが、難解なセント・ジョージ教授の試験を如何にパスしたか、長年疑問に思っていた。
(核心メモ)「
視点を変えてみよう。何かしたのは学生でなく、買収された教授の方なのですよ!
」
3 実を言えば
/ Truth to Tell
(ゲスト)
ジョン・サンド:「絶対に嘘を言わない」競馬狂。勤め先での金庫破りの容疑が自身にかけられていると悩みを打ち明ける。
(核心メモ)「
嘘無きは時に真実を歪める。Q.俺はAまたはBを盗んでない!→A.AもBも盗んだのでございましょう?
」
4 行け、小さき書物よ
/ Go, Little Book!
(ゲスト)
ロナルド・クライン:編集者。友人のマッチブックコレクター、オティウェルが、マッチブックを暗号伝達にどのように使っているか悩む。
(核心メモ)「
これも目立つもの(マッチ箱)に目を取られるのは×、という例。本ボシは中身のマッチ(本数・微かな印)の方!
」
5 日曜の朝早く
/ Early Sunday Morning
(ゲスト)
(なし)ゴンザロの妹は3年前、押しこみ強盗の手にかかって死を遂げた。彼曰く、彼女は夫のアレックスとはうまくいっていたと言うが…
(核心メモ)「
一年に二度だけ体内時計が狂う日~サマータイム切り替え日に起こった犯行。それがためにあなたは時間を勘違いしたのです。
」
6 明白な要素
/ The Obvious Factor
(ゲスト)
ヴォス・エルドリッジ:物理学者。超自然現象の有無について会員に問う。
(核心メモ)「
要するに、全てはヴォスのブラフ。超自然はありえず嘘だとたどり着くのが正解
」
(金言)「現実の世界において夥しい超自然現象が報告されているけども、それらはいずれも、故意ないしは無意識のうちに事実を曲解した結果である。私は、要するに何か超自然の出来事が現実に起こったのだという含みで終わるミステリにはほとほとうんざりしているのだ。/私個人に関する限り、すべて不可能が消去された後に残るものが超自然であるとすれば、 それはだれかが虚偽の申し立てをしているのだ。 それを裏切りと言わば言え、大いに活用すればいいのである。」
7 指し示す指
/ The Pointing Finger
(ゲスト)
サイモン・レヴィ:科学評論家。妻の父が残した遺産・3000ドルの有価証券の隠し場所が分らず悩む。
(核心メモ)「
思い込みって怖い。シェイクスピアをいくら捻くりまわしても答えは出ない。老人が指し示していたのは「本棚の裏」なのだから。
」
8 何国代表?
/ Miss What?
(ゲスト)
アロイジアス・ゴードン:刑事。ミス・ユニバースの警備責任者であるが、同大会に何者かからの殺人予告が届いたと話す。
(核心メモ)「
ラハブ=聖書的には海の怪物の象徴=海の怪物…クジラ(ホエール)…=ミス・ウェールズ(ホゥェールズ)か!?
」
9 ブロードウェーの子守歌
/ The Lullaby of Broadway
(ゲスト)
(なし)今夜の例会はルービン邸で執り行われることとなったが、そのゴンザロは最近、謎の物音に悩まされているという。
(核心メモ)「
素人大工のトンカチ音は、実はスパイの暗号音!
」
10 ヤンキー・ドゥードゥル都へ行く
/ Yankee Doodle Went to Town
(ゲスト)
サミュエル・ダヴンハイム大佐:アヴァロンとは旧知の仲の軍人で、法務担当。軍の裏切り者の調査を担当しているが、経過は芳しくない。
(核心メモ)「
◆この歌の2番の歌詞を知ってなきゃ何ともならず、知ってりゃ一発の解答/「ファーザーとおいらはキャンプへ行った グッドン大尉に連れられて…」
」
11 不思議な省略
/ The Curious Omission
(ゲスト)
ジェレミー・アトウッド:隠居。甥は英文学教師。友人ライアンが遺した「アリスの不思議な省略」という謎の言葉の意味がわからず悩む。
(核心メモ)「
◆第1巻12編では最もひねくりまわした解答:「(第2作・鏡の国の)アリスの不思議な省略(=同作にはビショップが出てこない)」/これも知らなきゃ無理。
」
12 死角
/ Out of sight
(ゲスト)
ウォルドマー・ロング:NASA職員。船中にて機密情報の書かれた書類を盗まれ、進退極っている。
(核心メモ)「
何の死角?って、「心理的な」死角である。本来その場にいたはずの「給仕」をお忘れではありませんか?
」
<◆第2巻収録作品>
まえがき
1 追われてもいないのに
/ When No Man Pursueth
(ゲスト)
モーティマー・ステラー:科学関係中心の物書き。執筆したものは全て活字になるのが自慢だが、一編だけ、昔編集者に送った原稿で、掲載も返却もされず飼い殺しにされている原稿があるという。
(核心メモ)「
その原稿には、編集者の弱み-前夫人の間接的殺害の方法を連想させる内容が含まれており、本能的に嫌ってこういう手段に出た。具体的には「塩」の話。
」
※モーティマー・ステラーはアシモフの自画像とのこと。
2 電光石火
/ Quicker Than the Eye
(ゲスト)
ロバート・アルフォード・ブンセン:政府の役人。ある男(仮名:スミス)が、秘密のブツを組織に受け渡す瞬間を狙おうと網をはっていたが、すり抜けられてしまう。
(核心メモ)「
「死角」ver2。スミスがドアマンにチップを受け渡す動作を見逃してしまっていた!
」
※チェスタトンの古典の傑作「見えない男(「ブラウン神父の童心」所収)」に影響されているとのこと。
3 鉄の宝玉
/ The Iron Gem
(ゲスト)
ラティマー・リード:宝石商。自らの大事にしている曾祖父の遺品の隕石について、500ドルという破格の大金を出して買い取りたいとの申し出があったという。
(核心メモ)「
その男が目を付けていたのは、隕石ではなく、曾祖父がそれを送るために用意した小箱に貼られていた、非常に珍しい香港の古切手!
」
4 三つの数字
/ The Three Numbers
(ゲスト)
サミュエル・ブンチュ:物理学者。狂人と化した友人の学者が秘蔵している論文の内容を確かめるため、金庫の番号を解読したいと考えている。だが「12R 27 15」の内容がどうしてもわからない。
(核心メモ)「
本当は、12 r27 15と書かれていた。これはタイプライタ業界の慣習で、「l2(左2)、r27、l5(左5)」を意味する
」
5 殺しの噂
/ Nothing like Murder
(ゲスト)
グリゴーリ・デリュアシュキン:ソヴィエトの科学評論家、NY在住。街中で学生が殺人の相談をしているのを聞いた、殺し[マーダー]と何度も繰り返したと主張するが……
(核心メモ)「
マーダーではなく、モーダーの聞き違え。学生たちはJ・R・R・トールキン「指輪物語」の大ファンで、三部作の詩について語っていたのである
」
※アシモフはトールキン(指輪物語作者)の崇拝者とのこと。
6 禁煙
/ No Smoking
(ゲスト)
ヒラリー・エヴァンズ:大企業の人事担当者。人を見る眼に自身を持っていたが、自分が昇進させたアダムズが会社の金を横領して姿をくらましたため落ち込む。
(核心メモ)「
アダムズは実行犯で、競合相手のウィリアムズが黒幕。彼はタバコを吸う様子はぎこちない風を演じたが、マッチを片手でするミスをおかした。そこから、彼はアダムズが昇進するよう画策していた、と分る。
」
7 時候の挨拶
/ Season's Greetings!
(ゲスト)
レックスフォード・ブラウン:妻がグリーティング・カードの収集家。先日、意味不明のグリーティング・カードが妻のもとに届いたという。
(核心メモ)「
専属郵便配達人のポールが、グリーティング・カード配達にかこつけて行っていた秘密受け渡しのためのカード。彼は「ブラウン夫妻の家まで届ける」役目を負うことで、郵便配達人が本来手に入れられない「一人の時間(=エレベータ内)」を作り出し、そこでメッセージカードを抜き取っていた。
」
8 東は東
/ The One and Only East
(ゲスト)
ラルフ・マードック:宗教家。放蕩者の叔父の遺産の取り扱いに悩む。「唯一無二の東」が指し示す都市は一体どこか?
(核心メモ)「
正解:パース・アンボイ。その昔に存在した、唯一「イースト」を冠する州(イースト・ジャージー)の州都/辞書を引けば書いてありまして、調べただけでございます
」
9 地球が沈んで宵の明星が輝く
/ Earthset and Evening Star
(ゲスト)
ジャン・セルヴェ:科学演出家。月面都市を舞台にした映画の科学考証を担当するが、パートナーが頑として譲らない部分があると悩む。
(核心メモ)「
都市の設置場所候補の名前「バイィ」・クレーターが琴線に触れた。妻を死においやったベイリー/★仏語読みでバイィ を舞台にするなんて嫌に決まってるじゃないか!という話
」
10 十三日金曜日
/ Friday the Thirteenth
(ゲスト)
エヴァン・フレッチャー:経済学の教師。祖先がきせられている「クーリッジ殺害犯」の汚名をすすぎたいと希望している。
(核心メモ)「
来月は十三日金曜日がないという四十年の奇跡=1920.2.13(金)。暦を精査すればよい。ポイントは、グレゴリオ歴では00で終って、400で割れない年に閏年をなくすこと
」
11 省略なし
/ The Unabridged
(ゲスト)
ジェイスン・レミンスター:系図学者。伯父が大変高価な切手を、伯母いわく「アンナブリッジド版」の本に隠したらしいと聞き、探したものの見つからないという。
(核心メモ)「
伯母が勝手に換言したおかげで誤解が生じた。正しくは「アブリッジした本」、これはアンナブリッジドの省略ではなく、アンカットされていない造本~袋部分が残っている本のこと。
」
(金言)私は時々、<ブラック・ウィドワーズ>の話の結末がいかにもこじつけのような気がして、いささか忸怩たる思いに襲われることがある。しかし、それは思い過ごしというものだ。ありていに言えば、これはパズル・ストーリーである。読者にとって手応えのある謎である限り、謎そのものの大小は問題ではないはずなのだ。
12 終局的犯罪
/ The Ultimate Crime
(ゲスト)
ロナルド・メイスン:BSI(ベイカー・ストリート・イレギュラーズ)会員。悪役・モリアーティ博士の「小惑星の力学」を題材に論文をものしたいと考えている。
(核心メモ)「
本作は、BSI会員であるアシモフによる論文!/モリアーティが取り組んだのは、かつて存在していた小惑星の爆発が与えた影響にかかる研究。ドレイク「モリアーティはそういう高度に複雑な天文学上の問題に挑戦した史上初の数学者だと考えることもできる」/ヘンリーさらに続けて「モリアーティはその爆発を世界の終幕ととらえ愉悦を感じ、地球でも同じことをやろうと研究を始めた→あまりに危険な内容なので、学術界はその論文を闇に葬った。したがって今日彼の業績は明らかになっていない」
」
<◆第3巻収録作品>
まえがき
1 ロレーヌの十字架
/ The Cross of Lorraine
(ゲスト)
アメイジング・ラリ:手品師。脱出魔術の名手。地方巡業の際に婦人と出会うが、寝ている間に消えてしまった。少年は「ロレインの十字架のところで降りた」というが…
(核心メモ)「
少年が見た「ロレインの十字架」とは、EXXONの看板
」
2 家庭人
/ The Family Man
(ゲスト)
サイモン・アレグザンダー:収税吏。人間観察眼に自信を持っていたが、家庭を大切にしてると判断した人間が脱税犯であったため、自信を失う。
(核心メモ)「
Q「ハロウィンとクリスマスはある意味で同じ」→A「31(8進法)=25(10進法)」/8進法=octal、10進法=decimal、→31 October=25 December(※ローマ人は3月を1年の始まりとしていたため、10月は8番目の月、12月は10番目の月)
」
3 スポーツ欄
/ The Sports page
(ゲスト)
ロレンス・ペンティリ:諜報関係者。かつて、友人の諜報員が遺したメッセージが解読できず、未だに心残りとなっている。
(核心メモ)「
epock(ロシアアルファベット)→erosc(英語)→並べ替え「score」=20
」
4 史上第二位
/ Second Best
(ゲスト)
アーサー・ガードナー:フリーの記者。
(核心メモ)「
「史上第二位の大統領」とは、四期連続当選のローズヴェルトが第一位に継ぐ、三期連続のグローヴァー・クリーヴランド。ジャクソンも三期連続だが、勝ち方ではクリーヴランドが上。
」
5 欠けているもの
/ The Missing Item
(ゲスト)
ジョナサン・サッチャー:オーボエ奏者。妻が新興宗教「トライルシファー」にはまってしまう。
(核心メモ)「
火星からは、水星、金星、地球のほか、月も「明星」となる。従って3つの明星は間違い。更に、地球と月は一体的に見えるはずなので、「孤高の光」を謡う教義も誤り。
」
6 その翌日
/ The Next Day
(ゲスト)
スティーヴン・ベンタム:「サウスビー出版」勤務。有望な新人作家を取り逃がしてしまう。
(核心メモ)「
×:原稿は明日届けます ○:原稿は「モロー出版に(to モロウ)」届けます
」
7 見当違い
/ Irrelevance!
(ゲスト)
ダン・バリー:教師。生徒が非行に走ってしまう。事前に取り上げたメモ書きから事前に察知できなかったことを悔やむ。
(核心メモ)「
メモ書きの中にあった地名「ノース・カロライナ州ターヒール」の郵便番号:28392→92丁目283番地が答え。
」
8 よくよく見れば
/ None So Blind
(ゲスト)
アナニアス・セント・ジョン:殺人の被害者・ジョーンズと同アパートの住人。
(核心メモ)「
ジョーンズの残したダイイングメッセージ「ブラインド・マン」について… ×:盲人 ○:日除け(ブラインド)を修理する人
」
9 かえりみすれば
/ The Backward Look
(ゲスト)
ミルトン・ピーターボロ:作家死亡の理学生。友人の女性をものにするために作品を仕上げたいと意気込むが…
(核心メモ)「
地球に落ちる月の陰を写したとしたら、これはダイナミックじゃないでしょうか。競合者が嫉妬から殺人を犯すほどの出来栄えになるのでは。
」
10 犯行時刻
/ What Time Is It?
(ゲスト)
バリー・ルヴァイン:弁護士。
(核心メモ)「
サンドウ氏の証言「5時半」…彼はデジタル時計の「5:50」を見て、会計士としてのクセから5時半と記憶誤認してしまった
」
11 ミドル・ネーム
/ Middle Name
(ゲスト)
ライオネル・ウォッシュバーン:美男子。だが、ものにしようとしていた女性には「試験」落第のかどで袖にされる。
(核心メモ)「
Q「小学生でも知っていながら知らずにいる、一音節のミドルネーム」→「サイラス・マナー」の著者ジョージ・エリオット、その本名メアリー・アン・エヴァンズ A:アン
」
12 不毛なる者へ
/ To the barest
(ゲスト)
マシュウ・パリス:弁護士。ブラック・ウィドワーズ創設メンバー・ラルフの遺言執行人。
(核心メモ)「
不毛なる者(To the barest)→熊に近い者 のシャレ(To the bearest)→ルービン(RUBIN)→並べ替え:ブルーイン(BRUIN)
」
<◆第4巻収録作品>
まえがき
1 六千四百京の組み合わせ
/ 64 Million Trillion Combinations
(ゲスト)
なし(ポヒック):トランブルの仕事関係の知人で、天才的才能の持ち主だが性格に問題大有りの数学者。同僚のサンディーノが発表予定の論文(ゴルトバッハの問題/2より大きい偶数は全て素数の和で表せるや否や? の証明)は彼の業績を盗んだのだと立腹し、仕事をボイコットしている。彼がコンピュータにかけていたパスワードは14字。果たしてサンディーノは、彼の想像通り、パスワードを掻い潜り業績を盗んだのだろうか?
(核心メモ)「
パスワード回答:WEALTMDITEBIAT 14=ソネットの行数。英語で書かれたソネットの中でも有名なワーズワースの<盲目に題す>の頭の字を並べたもの。そしてかつて給仕の職にあったことのあるポヒックが思い入れるであろうこの詩に間違いなし!/They also serve who only stand and wait.「佇ちて待つのみなる者またよく主に仕う」
」
2 バーにいた女
/ The Woman in the Bar
(ゲスト)
ダライアス・ジャスト:野球に関する苦い思い出がある男。野球好きを装ったばかりに面倒に巻き込まれた経験があるらしいが…
(核心メモ)「
バーで出会った女性は、野球好きのふりをしていた彼にわかるよう、野球にちなんだメッセージを送っていた。さくらんぼ=小さな丸い玉を4つ続けて投げる=フォアボール=ファースト[一番街]へ行ってくれ、の意味だった
」
(備考)ダライアス・ジャストが主人公の長編ミステリ「ABAの殺人」あり
3 運転手
/ The Driver
(ゲスト)
カート・マグナス:宇宙生物学者[エクソバイオロジスト]。かつて参加したカナダの学会で、運転手としてあてがわれたアレックス・ジョーンズという青年が変死したという。
(核心メモ)「
彼がシンポジウムのことを話していた際に、アレックスがこぼしたコトバ「ブルーターン」。古典の名著『饗宴[シンポジウム]』の著者・プラトン=ブルーターンを連想したもの。彼が教養を備えた人物=スパイであることが露見することを恐れ、ソヴィエト代表団が彼を事故死に見せかけ始末した
」
4 よきサマリア人
/ The Good Samaritan
(ゲスト)
バーバラ・リンデマン:シリーズ最初で最後となる女性ゲストで、六十過ぎの老婆。NYに不慣れだったころ、親切にしてもらった青年の名前も住まいもわからず、当時のお礼を述べることができないと悩んでいる。西海岸の地名に因んだ名前・住所だった気がするというが…。
(核心メモ)「
問題の青年の名前はユージン/西海岸オレゴン州ポートランドの南百マイルに位置する都市。所番地は40丁目西54番/イギリスvsアメリカの国境画定問題<オレゴン問題>の問題の数字「北緯54度40分」
」
5 ミカドの時代
/ The Year of the Action
(ゲスト)
ハーブ・グラフ:映画評論家。ギルバート・サリヴァン作「ペンザンスの海賊」映画化の案件を抱えているが、2人のアニメーターがこの作品の設定年代について互いに譲らず、仕事にならないと嘆いている。
(核心メモ)「
Q:設定年代は1873年か1877年か? A(ヘンリーの解釈):1877年。劇中、登場人物の少将が「ビナフォア」のアリアを諳んじる。これは初演1878年。/1877年ならともかく、1873年ではどう考えても無理だろう。
」
(備考)1.アシモフはギルバート・サリヴァン協会の会員。2.本作のゲスト、ハーブ・グラフは彼の実在の友人。容貌や特徴も似せたとのこと。
6 証明できますか?
/ Can You Prove It?
(ゲスト)
ジョン・スミス(本名):常備薬を欠かさず持ち歩いている男性。かつて旅行先で、身包みをはがされた後にスパイの容疑をかけられ、自分のことを証明できるものが何一つなく、窮地に陥った経験がある。今もってなぜ解放してもらえなかったのかは謎のままであるという。
(核心メモ)「
常備薬の瓶には薬局が貼ったラベルが。そこには薬局の所番地、処方箋(=彼の名前)も記載されていた。欠かさず常備しているものなので逆に忘れていたというオチ
」
7 フェニキアの金杯
/ The Phoenician Bauble
(ゲスト)
エンリコ・パヴォリーニ:文化遺産保護の専門家。同僚のジェリンスキーが貴重なフェニキアの金杯を入手したものの、彼はその場所を示さないまま死亡。金杯が行方知れずとなり頭を痛めている。手がかりは彼の落書きから読み取れる「bif」の3文字だけなのだが…
(核心メモ)「
bifは「bifteck」=フランス語でステーキ。彼はフランス料理屋で交渉をしていたのである。飾り模様とあわせて考えれば間違いなし。『レストランはわたくしの専門といたすところでございます』
」
8 四月の月曜日
/ A Monday in April
(ゲスト)
チャールズ・ソスキンド:言語学博士。同じく言語学を志す女性・クレアを想っているが、彼女が共に学ぶ上で約束事を破ったことに心を痛めている。
(核心メモ)「
トレント教授が課題を始めろといった日「アイズ・オブ・エイプリル」。ソスキンドは4月中日=4/15と思い込んでしまったが、古代ラテン語の発想においては、4月の中日=4/13が正しい。クレアはその日に課題を始めており、普通に約束を守っていた
」
9 獣でなく人でなく
/ Neither Brute Nor Human
(ゲスト)
ジョナサン・ダンドル:姉のレイチェルがUFOマニアで、得体の知れぬ新興宗教へ財産を遺す事態を阻止しようと奮闘中。姉は「地球侵略を目論む宇宙人がどの星から来たか言い当てろ」と言うが…
(核心メモ)「
ダンドルの姉はポオの愛読者。有名な詩「鐘のうた」の二行「男でもなく女でもない彼ら けものでもなく 人でもない彼らは」を引いて、ヒントを示していた。ポオがこの歌で示している獣は死肉を食らう鬼・グール。この名前を関したペルセウス座ベータ星・アルゴルが答え
」
10 赤毛
/ The Redhead
(ゲスト)
ジョン・アンダスン:すばらしい赤毛が特徴の、美人の細君を持つ男。ある日彼女と喧嘩をした際、彼女が入っていったはずのレストランから忽然と姿を消し、自宅に帰りついたことが釈然としないでいる。
(核心メモ)「
そのレストランには、長椅子に腰掛けた男がいた。そして赤毛の女は来なかったか?との問いに反応して返したのはその男一人。奥さんは男を説得し、そこに横になって隠れたのである
」
11 帰ってみれば
/ The Wrong House
(ゲスト)
クリストファー・レヴァン:某銀行の副頭取。深酒のせいで大変な失態を演じたことを悔いており断酒中。というのも、泥酔した際、自宅のある宅地の並びで別の家に迷い込んでしまい、そこで偽札作りの現場を目撃したというのだ。
(核心メモ)「
彼は間違いなく自宅に帰り着いており、彼が見たのは偽札作りの頭目である妻と、その親類の所作だった。妻は機転を利かせ、彼を家の外に放り出し、さもナゾの人物から連絡を受けて出てきたかのように彼を迎えたのである
」
12 飛入り
/ The Intrusion
(ゲスト)
ハスケル・プリチャード:地方公務員。が、今回の相談者ではない。
フランク・ラッソ:若い男。妹がナゾの紳士に手篭めにされたが、その紳士の素性を明かしてやりたいと、飛入りでこの会に乱入してきた。
(核心メモ)「
紳士の名前はフレッド。妹が彼から聞いて断片的に覚えていた手がかり1:「気にしない、気にしない」とは、18世紀のフリードリヒ大王が自身の離宮につけた名前(何も心配ない、気楽な)の由来を話したもの。そしてそれは「サンスーシ」という語だが、記憶が混線して「サン・スージー」→「セント・スーザン」と言われたように思い込んでしまっていた。それが手がかり2:「セント・スーザン」の真実
」
<◆第5巻収録作品>
まえがき
1 同音異義[ホモニム]
/ The Fourth Homonym
(ゲスト)
ニコラス・ブラント:弁護士。実業家のハンジンガー老人の最後の遺言で、僅かに聞き取れた部分「トゥ」が何を意図したものだったのかが、ずっと気になっている。
(核心メモ)「
トゥはtoでもtooでもtwoでもなく、第4の同音異義語・tu。古典ローマの教養に思い入れのあったハンジンガー老人は、ラテン語で、ブルータスの文句でも有名な「et tu」(=英語ではand you、それでお前が)と言おうとした
」
2 目の付けどころ
/ Unique Is Where You Find It
(ゲスト)
ホレイス・ルービン:イマニュエル・ルービンの甥。コロンビア大学で化学を専攻中。担当教授のヤンガリーに意地の悪い質問をされ、返答を誤れば学位を認めてもらえない状況に陥っている。その質問とは「ある極めて特異な元素について、理由を付して答えよ」というものであるが、彼にはまるで検討がつかない。
(核心メモ)「
ヤンガリーが「言葉遣いに厳密」であるという特質から考える。原子番号59・プラセオジム(praseodymium)は唯一の六音節元素で、簡潔な表現が好みの彼の癇に障る元素であるに違いない、と推理
」
3 幸運のお守り
/ The Lucky Piece
(ゲスト)
アルバート・シルヴァスタイン:ノヴェルティ・ショップ店主。お客の少年が大事なお守りをなくし、すぐにさがしたものの見つからなかった事件について話す。ジッパーの多いバックを持っていた婦人が怪しい、と睨んでいるが…
(核心メモ)「
婦人はべらべら喋りながら周囲の人々の気をそらしつつ、7つのジッパーのうち1つをあらかじめ開けておいた。バックを検める際、他の6つのジッパーは「開けた」が、コインを隠した1つだけは「閉めた」
」
4 三重の悪魔
/ Triple Devil
(ゲスト)
ベンジャミン・マンフレッド:書店オーナーの富豪。若かりし日に世話になった老人から譲られた一冊の高価な本を元手に財を為したが、その本選びにはちょっとした謎解きをする必要があったのだという。その唯一のヒントは「トリプル・デブル」といった。
(核心メモ)「
正解は「ニコラス・ニクルビー」。悪魔の愛称「オールド・ニック」を2つ重なっており、かつ作者がディケンズ(=devilの婉曲な呼び名)であるこの作品が該当
」
(備考)チェスタトン・ブラウン神父シリーズ「木の葉を隠すのに一番いい場所は森」
5 水上の夕映え
/ Sunset on the Water
(ゲスト)
チェスター・ダンヒル:歴史小説家。若かりし日の思い出の小説「世界歴史大全」が欲しくてたまらない。ある日、ブロードボトム氏と名乗る人物から全巻を譲り渡すとの連絡を受けたが、誤って封筒を破棄してしまい、差出人の住所が分からなくなってしまった。
(核心メモ)「
①冬が厳しく ②水平線に沈む夕日を眺められる(=西に水辺) =五大湖の一つ・エリー湖の東岸、ニューヨーク州バッファロー
」
6 待てど暮らせど
/ Where Is He?
(ゲスト)
W・ブラッドフォード・ヒューム:株式投資家だが、最近は主に講演の方を専門としている。一緒に仕事をするはずだったカメラマンが、待ち合わせ場所のオフィスの会議室へ向かう最中、忽然と姿を消してしまったエピソードについて語る。
(核心メモ)「
カメラマンは熱心だったので、仕事を始める9時より前にオフィスを訪れた。従って受付の女性(9時出勤)も、警備員(9時に交代)も、彼を見ていない。そして彼を通した早出の弁護士は、2つある会議室の一方に彼を案内した。一方ヒューム氏ほか関係者は、本来の待ち合わせ場所であるもう一方の会議室で彼を待っていた。会えるわけがないのも道理である
」
(備考)アシモフ曰く「最も想像力を必要としなかった作品」。なぜなら、実話だから。
7 ひったくり
/ The Old Purse
(ゲスト)
ウィリアム・テラー:地方新聞のコラムニスト。最近、妻がひったくりにあったが、バッグの中身がそっくり返却されるという不思議な事件に遭遇したという。
(核心メモ)「
犯人の狙いは古ぼけたバッグ。それも、爆弾を中に入れて、置き去りにしても目立たないような。
」
8 静かな場所
/ The Quiet Place
(ゲスト)
シオドア・ジャーヴィック:マリオ・ゴンザロ担当の編集者。休暇で訪れた保養地で知り合った「ダーク・ホース」なる人物に案内された秘密の場所が忘れられず、もう一度あの場所を訪れるため「ダーク・ホース」との再会を望んでいる。
(核心メモ)「
アメリカ大統領選史上最も有名なダーク・ホース、1844年の民主党大統領候補ジェイムズ・ポーク。これがその人の本名
」
9 四葉のクローバー
/ The Four-Leaf Clouer
(ゲスト)
アレグザンダー・マウントジョイ:大学の学長。大学職員にスパイがいるとの疑惑の渦中にあり、頭を痛めている。スパイ割り出しの手がかりは四葉のクローバー。そして容疑者四人の専門は、歴史、昆虫学、天文学、数学。果たして犯人は誰か?
(核心メモ)「
四葉のクローバー=突然変異の象徴。裏切り者は突然変異に造詣の深い昆虫学者
」
10 封筒
/ The Envelope
(ゲスト)
フランシス・マクシャノン:消印蒐集家。昔、消印蒐集に凝っていたおかげで、アパートの向かいに住んでいた隣人をスパイとして摘発することに成功した、との武勇談を持つ。彼が手紙を捨てて封筒を持ち去ったことに着目し、封筒に何かメッセージが隠されていたと判断したのだという。
(核心メモ)「
隣人の男が封筒を持ち去ったのは、差出人の女性の宛先をきちんと残しておくためだった。まぁ、結果としてその男は本物のスパイだったのだから、結果オーライではあるが。
」
11 アリバイ
/ The Alibi
(ゲスト)
レナード・ケーニヒ:リタイアした諜報活動従事者。かつて異国の地で、不審者のアリバイを崩し、敵方の諜報関係者の陰謀を喝破したことがあるという。
(核心メモ)「
問題の地・バーミューダはイギリス式の交通制度であるため、車は左側通行・右ハンドル。これに矛盾する発言をついて、アリバイ工作の存在を看破
」
12 秘伝
/ The Recipe
(ゲスト)
マイロン・ダイナスト:鉛管工。妻が大事にしていたレシピを盗まれて落ち込んでいるのだが、そのシチュエーションはまさに密室そのものだったという。
(核心メモ)「
妻が預かっていた小さな子供達(全員5歳以下ぐらいだろうと思っていた)のうち一人は、実は身体の小さな八歳児だった。その子が親に言い含められ、書きかけのレシピの内容を覚えて伝えた
」
<関連情報、その他雑感>
<◆鑑賞記録>
2010年5月以降に鑑賞した分。
◆小説 1巻(2012/10読了)
◆小説 2巻(2012/11読了)
◆小説 3巻(2013/1読了)
◆小説 4巻(2013/2読了)
◆小説 5巻(2013/2読了)
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最終更新:2013年09月22日 09:20
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