<リンク集>
位置づけとしては「教科書・参考書」。
<作品概要>
- <◆基本情報>
- 著者:アイザック・アシモフ
- 訳者:池央耿(創元推理文庫)
- 収録作品
- 1 男盛り
- 2 女の直感
- 3 ウォータークラップ
- 4 心にかけられたる者
- 5 天国の異邦人
- 6 マルチバックの生涯とその時代
- 7 篩い分け
- 8 バイセンテニアル・マン
- 9 聖者の行進
- 10 前世紀の遺物
- 11 三百年祭事件
- 12 発想の誕生
- 主な受賞歴
- <◆作品一覧>
- 男盛り
- 女の直感
- (主要人物)
- クリントン・マダリアン:スーザン・カルヴィンの後任研究者。直観力を備えた事象予測ロボットの製作を目指し、完成に至るが、隕石直撃という不運にあい死亡する。「→彼の最後の電話から分る、ジェーン5の予言した惑星の位置内容を聞いていたのは、ジェーン5運搬に携わった運転手。」
- ジェーン5:予知ロボット「JNシリーズ」の最終形。居住可能惑星の位置の予測に成功した模様だが、マダリアンとともに死亡。
- ピーター・ロバートスン:USロボット社の古参役員。
- ウォータークラップ
- (主要人物)
- スティーブン・デマレスト:月面都市ルナ・シティの安全管理責任者。ある目的を持って海底都市を訪問する。「→都市開発予算を海底から月面に移行させるため、決死の覚悟で交渉をしようと決意していた」
- ジョン・バーゲン:海底都市オーシャン・ディープの運営責任者。
- アネット・バーゲン:夫人。「→海底都市建設が木星移住計画「プロジェクト・ビッグ・ワールド」の地ならしだとする苦し紛れの嘘が、夫に響いて「嘘から出た真」に。」
- 心にかけられたる者
- (主要人物)
- キース・ハリマン:USロボット社研究部長。
- ジョージ10:JG型ロボットタイプ10。ジョージ9とともに、ヒューマノイド型ロボット破棄計画への打開策を検討する。「→最終的に、動物型ロボットなら問題ないじゃん、という結論を引き出す。/思索の過程「人間の定義って何?」→「最も健全な精神と円満な性格の持ち主で、かつ知識を豊富に持っている人間が受ける危害を最小にとどめる行動を選ぶ」→「その定義に照らせば、我々は人間だ」→「我々の存在を守るために、世界のエコロジーのロボット化を提唱」」
- 天国の異邦人
- (主要人物)
- ウィリアム・アンティ-オート:
- アンソニー・スミス:この時代ではすっかり珍しい存在となった、血を分けた兄弟。「→二人で作ったマーキュリー・コンピュータは、水星という自分にとって最良の地でこそその力を発揮するのであった。地球の実験でうまく動かなかったのはある意味当然。」
- マルチバックの生涯とその時代
- (主要人物)
- マルチバック:世界を支配するコンピュータ。
- バクスト:腹心。「→遺伝子を操作してマルチバックに服従する人類を作る、という問題を提起。彼がそれに熱中して機能が低下している間にマルチバックの急所にもぐりこみ、機能を停止させることに成功。」
- 篩い分け
- (主要人物)
- アーロン・ロッドマン博士:生化学者。「→政府高官より、飢餓地帯の間引きのため「ランダムに7割程度の人が死ぬ選択制毒物」の研究を命じられる。家族を人質にとられやむなくその要求を呑むが、完成した素材を会議の場で政府高官に食べさせることで一矢報いた。(自分は先行して死亡する覚悟)」
- バイセンテニアル・マン
- (主要人物)
- アンドリュウ・マーチン:芸術分野に特異な才能を示したロボット。「→『頭脳が今問題にされているけれども、何が決定的に違うかというと、それは不死性ではないだろうか?/脳細胞は最後には死ぬんだ。』→手術により不死性を放棄。これにより「150歳のロボットのために」→「200歳の人[バイセンテニアル・マン]」と認められる。」/「その他金言:何者も、自由の概念を理解し、かつ、自由を欲するに十分な進んだ意識を有するいかなる物体に対してもこれを拒む権利はない」
- ジェラルド・マーチン:アンドリュウの最初の主。
- ジョージ・マーチン:ジェラルドの息子。
- リトル・ミス:娘。アンドリュウの第二の主。
- リー・シン議員:アンドリュウを人間と認める法案の成立に尽力。
- 聖者の行進
- (主要人物)
- ジェローム・ビショップ:作曲家でトロンボーン奏者。「→人間の精神を安定させる、脳波の動きに一致した曲の研究を持ちかけられる。その結果発見した最適なメロディが「聖者の行進」」
- 前世紀の遺物
- (主要人物)
- ベン・エステス、ハーヴィ・フナレリ:辺境惑星の駐在研究員。「→近くのブラックホールが活動を活性化、近々自分たちの命も危ないことを知る。エステスはブラックホールに物を投げ込み、X線を発生させ、惑星間でSOS信号を送ることを思いつく。」
- 三百年祭事件
- (主要人物)
- エロンス・エドワーズ:探偵。
- ヒューゴー・アレン・ウィンクラー:第57代大統領。公衆の面前で消滅させられるが、何事もなく姿を現す。
- フランシス・ジャネック:秘書官。「→黒幕は彼。ボンクラ大統領のウィンクラーを、何事も誠実に職務をこなす優秀な影武者ロボットにすりかえることで、地球を救おうとした。」
- 発想の誕生
- (主要人物)
- シメオン・ウェイル:タイムマシンの開発者。「→実験的にそれを使用したところ過去のアメリカへ飛び、そこでヒューゴー・ガーンズバックと邂逅する。ガーンズバックはこの邂逅にインスピレーションを得てSFをものするようになった、という話。」
<関連情報、その他雑感>
最終更新:2012年11月11日 12:56