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(画像:ハヤカワSF文庫<図>)
<リンク集>
位置づけとしては「教科書・参考書」。
<作品概要>
- <◆基本情報>
- 著者:グレッグ・イーガン
- 訳者:山岸真(ハヤカワSF文庫)
- 収録作品
- 適切な愛
- 闇の中へ
- 愛撫
- 道徳的ウイルス学者
- 移送夢
- チェルノブイリの聖母
- ボーダー・ガード
- 血をわけた姉妹
- しあわせの理由
- 主な受賞歴
- <◆あらすじ一覧>
- 適切な愛 / Appropriate Love
- (あらすじ)事故で生死の境をさ迷う状態となった夫を救う方法として、保険会社は費用の安く済む「生物学的生命維持」という手段を提示してきた。それは、器となる肉体を再生するまでの数年間、脳髄を子宮の保護膜内部で生かすという前代未聞の手段であった。
- (主要人物)
- アレンビー:クリスの妻。夫クリスを救うため生物学的生命維持を決断、成功する。しかし、クリスの脳が長期間にわたり自分自身の一部であったという事実を前に、蘇生した夫への接し方に疑問を抱き始める。
- クリス:事故で瀕死の重傷を負う。
- 闇の中へ / Into Darkness
- (あらすじ)ワームホール出現による人命被害が世界的に問題となっている時代。ワームホールの崩壊前に内部に突入、人々を救助することを使命とする「ランナー」と呼ばれる人々が存在した。ベテランランナーの主人公は、これで11度目となるワームホールへの突入に挑む。
- (主要人物)
- ジョン・ネイトリー:過去十度のワームホール突入経験を持つベテランランナー。
- エレイン:ランナー仲間。
- 愛撫 / The Caress
- (あらすじ)キメラ事件のナゾを追う警察官の私は、さる研究者の邸から絵画「愛撫」に描かれたのとそっくり同じに作られたキメラを遂に発見する。果たしてこのキメラが作られた目的とは一体何か。
- (主要人物)
- ダン・シーゲル:主人公。強化人間であり、警察に勤務。
- キャサリン:キメラ。
- アンドレアス・リンドクイスト:大富豪であり、芸術家。
- (メモ)
- 道徳的ウイルス学者 / The Moral Virologist
- (あらすじ)「エイズは不義の者を選別して殺す」この事実を以って「エイズこそは神の御業」と確信するに至った生物学者のショウクロスは、エイズを更に進化させた「生物学的時限爆弾」ショウクロス・ウイルスの製造に着手した。しかしこのウイルスにより、ショウクロスも想定していなかった副次効果を孕んでいた。
- (主要人物)
- 移送夢 / Transition Dreams
- (あらすじ)自分の意識を、不死の「グレイズナー・ロボット」に移送することが一般化している時代。移送を検討中の私に、カウンセラーのポーシュはある注意点を伝えてきた。移送の際に「夢」を見ることがあるのだと言う。
- (主要人物)
- 主人公
- キャロライン・ポーシュ:グレイズナー・コーポレーションのセールスパースン兼カウンセラー。
- チェルノブイリの聖母 / Our Lady of Chernobyl
- (あらすじ)500万スイスフランという破格の金額で落札された聖像画(イコン)が、移送中に行方不明となった。聖像画奪回の依頼を受けた主人公は、その行方を追いつつ聖像画が持つ真の価値の謎に迫る。
- (主要人物)
- ファブリージョ:主人公、探偵。
- ルチャーノ・マシーニ:大富豪。盗まれた聖像画の奪回を依頼。
- ボーダー・ガード / Border Guards
- (あらすじ)死が事実上駆逐された今の時代において、大人気のスポーツとなっている量子サッカー。かつて名プレイヤーであったジャミルは久々に量子サッカーの試合に参加するが、そこではナゾの凄腕プレイヤー、マルジットが注目を集めていた。
- (主要人物)
- ジャミル:主人公。量子サッカープレイヤー。
- マルジット:凄腕の量子サッカープレイヤー。その出自にはある秘密が。
- 血をわけた姉妹 / Blood Sisters
- (あらすじ)ウイルス性白血病への罹患が判明した私。薬がきくかどうかは遺伝子次第。だが、私は生き残り、全く同じ遺伝子を持つはずの一卵性双生児の妹・ポーラは死んだ。2人の間の違いは一体どこにあったのか。
- (主要人物)
- カレン・リース:主人公。
- ポーラ・リース:その妹。一卵性双生児。
- (メモ)
- しあわせの理由 / Reasons to be Cheerful
- (あらすじ)脳腫瘍を新開発のウイルス療法で駆逐することに成功した私。しかしその副作用として、私は「しあわせを感じる物質」の受容機能を損傷し、一切しあわせを感じることができない状態になってしまう。数年後、失われた機能を修復する新技術が開発され、私は人並みのしあわせを取り戻すべく新技術による治療に身を投じることにした。
- (主要人物)
- マーク:主人公
- ジュリア:ゴールドコーストでの新生活の際に出会った女性
- (メモ)
<関連情報、その他雑感>
- 解説(坂村健氏)
- 「アイデンティティの定義の不確実さ」
- 一歩進めて、「イーガン哲学」の根源を「記述」の問題と捉える
- 記述の本質は、記述者による読み取り
- 「世界の記述」「宗教の記述」「道徳の記述」
最終更新:2013年09月22日 11:31