【内容の超概要】(OGsベースで、直近5話)
Stage.12 シャドウミラー / 第26話「現れた『影』」(続き)+第30話(ヨーロッパ)「仕組まれた子供達」+第33話「壊れた人形」(壊れる)
Stage.13 楽園からの追放者 / 第35話「楽園からの追放者」
Stage.14
汚れのないその瞳で / 第36話「疾風、そして流星の如く」&第38話「オペレーション・プランタジネット(前編)」風味。全体的にかなりオリジナル展開
Stage.15 武神装攻ダイゼンガー / 第37話「武神装攻ダイゼンガー」
Stage.16 オンリー・ワン・クラッシュ / 第31話「招かれざる異邦人(後編)」+第34話「紅の幻想」
【見どころキーワード】
1)超重神再臨
2)絶望の嵐と仲間の絆
3)ヴァリアブル・フォーメーション!オンリー・ワン・クラッシュ!!
4)オウカ姉様vsアラド
5)しれっと新造隊長機
今週は、ネタ×ガチ×メカの三要素のバランスのよいミックスぶりが素晴らしいです。その絶妙さ、まさに黄金比。
神回・15話の翌週だというのに、前話と比べても全く遜色ない魅せ具合を維持しているのは流石としか言いようがありません。
1)超重神再臨
まずは本日のネタ分から。
本話はいきなり衝撃的なシーンから開始。第10話で堂々の登場を果たしたあの機体、グラビリオンを改修中というのです。
しかもまさかのマシンセル投入により強化型にグレードアップされ、SRXチームとの再戦に臨みます。
新たな力を得て生まれ変わったグラビリオン、指揮を執るアギラ婆は叫ぶ。
『このソルグラビリオンには、叶わぬぞえええええ!!!』
ここでまさかの、2週続けての大張監督の本気きたああああああ!!!
しかもこの機体のパイロット、指揮官アギラの下で操縦を担当するのは金髪男子と銀髪男子の2名。
彼ら2人の容姿が、某超重神操縦者と被って見えたのは私だけじゃないはず。
そして、ソルグラビリオンの必殺武器の叫びの声質にまさかと思い、キャストを見直してしまった人も恐らく私だけじゃないはずです。
キャストによれば、今回声をご担当されたのは徳本英一郎氏・加藤寛規氏のお二方で、J・F氏とK・S氏ではないようですが、銀髪の彼の声……あれは明らかにJ・F氏の声質を意識した演技だと思います。
(まぁ、私の耳はかなり当てにならないので、実際に聞いてみてご自身で判断いただいた方がいいかもしれませんが)。
2)絶望の絶叫と仲間の絆
続いては本日のガチ分。OG2本編の中でも屈指の名修羅場であるあのシーンが、遂に声付きで完全再現です。
スクールのメンバー、特脳研の被験体。自身が弄んだ「研究素材」達を前に、アギラは滔々と彼らの素性を明かす。そして語られる古林姉妹の真実。
「特脳研に居たワシのことを覚えておらんとは…どうやらケンゾウに記憶をいじられたようじゃのう…被験体ナンバー7……そしてナンバー5。」
「聞け!お前たちは本当の姉妹ではない、それどころかケンゾウの実の娘ですらないのじゃ」
「……何を言っているの!?私には、お父様やマイと過ごした記憶が……」
「……それは、ワシとケンゾウで作り、与えたものじゃ」
「う、嘘よ……」
信じざるを得ない証拠を突きつけられ、戦場にこだまする悲痛な絶叫。
「やめてぇぇぇーーーーー!!!」
「私の失った記憶、それさえも作り物……?……なら、私は…一体…何なんだ……う、うぁぁぁぁぁ……う、ううう」
自身の素材に過ぎぬ生命紛い達の道化ぶりを、高らかに笑い飛ばすアギラ。
……しかしそれでも、アヤの心は折れなかった。支えとなったのは、SRXチームとの、仲間の絆。
「いつわりの記憶で結ばれた絆など、紛い物に過ぎんわ!アーッハッハッハッハ……」
「……それが……それがどうしたっていうの」
「……あ?」
「昔の記憶があなたに作られた偽物だとしても、今の私には関係ない!少なくとも、みんなと出会ってからの記憶は私自身のもの……あなたに作られた偽物じゃないわ!」
「私…私は…アヤと一緒に行く!」
「黙れ!私はマイ・コバヤシだ!!私はアヤ達と共に闘う!」
この一連のやり取り、はっきり言って白眉の一言。
ここまでの全16話の中でフルボイス化が最も成功している、屈指の名演だと思います。
アヤ役の冬馬由美さん・マイ役の折笠愛さんの熱演は勿論ですが、何と言ってもアギラ婆を演ずる真山亜子さんの禍々しい(褒め言葉です)演技が光る(アギラ婆はゲームからOG版へのリデザインの内容も含めて、アニメ化が最も成功したキャラクターの一人だと思います)。
しかし、文章でいくら素晴らしさを伝えようとしても、所詮文章は文章。この熱気を御理解いただくのに最良の方法は、実際に声優諸氏の熱演を聞いて頂くことです。是非とも御自身の耳でお確かめ下さい。
3)ヴァリアブル・フォーメーション!オンリー・ワン・クラッシュ!!
そして本日のガチメカネタ。
ソルグラビリオンという大型強敵メカを前に、遂に禁忌の合体機構の封印が解除されます。
「お前らっ!あのデカブツとやり合うには!」
「分かっているわ、隊長!」
「ああ、SRX合体を許可する!」
「了解!」
「念動フィールド・オン!」
「トロニウムエンジン、フルドライブ!」
「行くぞっ…!ヴァリアブル・フォーメーション!!!」
「天下無敵のスーパーロボット、ここに見っ参っ!!!」
ここに、SRXvsソルグラヴィオンという、夢の異種格闘技戦が実現します。
しかしながら、ソルグラビリオンはマシンセル投入済のバケモノ。ブレード・キックによる蹴撃がクリーンヒットしたにも関わらず、即座に再生されてしまいます。
消耗戦ではこちらが不利、ならばこちらの打つ手は一つ。
「奴を倒すには、修復が不可能なほどの、大ダメージを一気に与えるしかない!」
「な、それは…」
「ああ、トロニウムバスターキャノンだ!!」
メタルジェノサイダーモードとなったR-GUNを装着したSRX。3人は!
「トロニウムエンジン、フルドライブ!」
「リュウ、トリガーを預けるわ!!」
「おう…!」
「一撃必殺ぅ(ONLY ONE CRUSH)、バスタァァァァキャノン!!!」
上記の通り、今回はSRXの合体・HTBキャノン発射の一連のシーケンスを完全再現。いずれも先週のダイゼンガーに引けを取らない超クオリティです。是非ともご覧あれ。
4)オウカ姉様vsアラド
さて、残りは備忘ネタ。本話ではアギラの護衛として、オウカ姉様が再臨します。
これまでのラピエサージュ、超高機動が売りだったゲーム版の能力値とは異なり、腰を据えた重火力型としての戦闘描写が目立っておりましたが、本話でも概ねその傾向は変わらず。
確かに、目が慣れて見ると意外に違和感がないので、ラピエサージュの本来あるべき姿は重火力型なのかもしれないですね。
それゆえというか、本日実現したオウカ×アラドの戦闘シーン。本来アラドの自力ではかすらせることすら出来無さそうですが、がっぷり4つの近接戦闘に持ちこむことに成功しています。
5)しれっと新造隊長機
もう一点の備忘は、マイがR-GUNで出撃してしまったこともあって搭乗機がなくなってしまったヴィレッタ隊長。しれっと新型機で戦場に駆けつけます。
フォルムを見るに、どうやらガーバイン系列の機体っぽいですね。これはソルグラビリオン共々、ネタバレでの解説に期待。