第十八話 ケイトの朝と夜

2011年2月7日(月)

STAR DRIVER 輝きのタクト 第十八話 ケイトの朝と夜

第18話(今週分)
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第19話(来週分)
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【感想キーワード】
1)「打ち明け」花火大会開催
2)実社会には想像を越えた驚きが待ってる
3)演劇部秋公演に向けて
4)ヘーゲント第1フェイズ「ニロワール」
5)ケイトの朝と夜

今週の引きはヤバイなぁ……。事前情報を仕入れていない身では、迂闊なことを書くと盛大に地雷を踏みそうです。慎重に行こう。落ち着け自分……。






1)「打ち明け」花火大会開催
まずは順番に行きましょう。今週Aパートは、夏休み最後のイベント、寮恒例のバーベキュー大会からスタート。
ここがもう、詳しく拾いたい小ネタ満載過ぎの箇所。可能な限り拾ってみたいと思います。


・寮伝統のバーベキューイベント、寮生からの参加メンバーは寮長、ゴウダさん、タクトの3名(他、エンドウ部長、ワコ、マキナルリさん、スガタが外部参加)。寮にはホンダさんも居るらしいのですが、ミセスワタナベに完敗した心の傷が癒えず、未だ部屋に引きこもっているとのこと。そしてその際のカットはまたも前回・前々回と同じ。しかしこの使いまわし、ホンダさんをギャグ要員として定着させるための意図的な計らいという面もありますよね(→繰り返しは笑いの基本)。3度目の使用でようやく理解。ホンダさんの今後に幸あれ。

・Q.参加がなぜ3名なのか?→A.「みんな(島の外の)実家に帰っているからだ
これは……南十字島異空間説、完全に息の根を止められたかな…orz
……いや、まだ分からん!最後の切り札、メガゾーン23と同設定の洗脳システムという可能性がまだ残っている!!(……往生際悪いでしょうかね)。

・しかしこの設定であれば、夏休みをわずか2回で通過するという驚きの時間展開も、まぁ渋々ながら理解(人がいないんじゃしょうがない)。楽しい楽しい夏休みのあれやこれやは、恐らくはCDドラマなり、別の媒体へのストックなのでしょう。というか、現在連載中の漫画ではどうなっているのか?この辺り…。

・ゴウダさんとタクト、実に親しい感じの描写。これは相変わらず、生徒同士としての関係と綺羅星-美少年としての関係を完全に分断して扱っている、演じ分けからくるものなのか。それとも、バニシングエージのクーデター以降、厳しい立場に追いやられたフィラメントの境遇と何か関係があるだろうか。

・「打ち明け花火大会」。
ルール:
1.手持ち式花火に火をつける。
2.花火を持っている人は、自身の恥ずかしい秘密を暴露。
3.恥ずかしい秘密かどうかの判定員はエンドウ部長。OKが出たら隣の人に回す。
4.火が消えた時に花火を持っていた人がアウト。服を1枚脱ぐ
で、タクトが連続でババ引いて服を脱ぎまくってるよ、と。
しかしこれ、TVを見ている最中はスルーしてましたが、こうしてルールを書き起こしてみると、相当ヤバいゲームなんじゃないかという気が沸々と。浴衣1枚脱いだらもう下着っていう女性陣が3名も居るんですよ?寮長も上だろうが下だろうが次は下着だし。
まぁ「女性の場合、ババを引いたら男の誰かの頬にキスっていう別ルールが組んであった」とか、安全策が講じられてたっていう脳内補完は出来ますけどね。しかし劇中では何も語られていないので、正直何とも言えないですよね……?

そして、ネタ要素としてこれほどの素晴らしさがあるにとどまらず、「秘密の暴露」「脱衣」という、本日の筋立ての重要な振りにもなっているという点がまた絶妙。

……ちなみに、暴露される秘密自体には、これといって目新しいものはなかったです。

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※ところで、今更ながらこれを見て感じたのですが、本作にはエロスネタを引き受ける3枚目担当がいないのですね。つまり、マジンガーのボスというか、フルメタのクルツというか、非ロボット作品で言えば主人公自らその役割を担っているひぐらしの前原圭一のようなエロネタ担当がいません。小学生が主人公のエルドランシリーズ(基本、ガキ大将にはその属性あり)や、基本シリアス作品のファフナー(むっつり一騎)にさえ、一定程度そういった描写があるにも関わらず、本作にはそういった人物がいない。それゆえ逆に、こういった「深く考えると際どいんじゃないか?的な描写」が成立してしまうのでしょう。仮にボスや圭一がこの場にいたとしたら、このゲーム、絶対こういう爽やかな展開にはなっていないはず。
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・この宴に終止符を打ってくれたのは、ワコ達と同じく乱入組のコウさん&マドカさん。彼女達との花火乱射対決になってタクトの部屋が燃え、校長が駆けつけ、タクトのスガタ家への居候が決定…という流れ。
しかし、本日はパンツルックで登場のコウさん、以前から思っていたことですが、素晴らしく男前です。タクト、スガタと並び、女性人気が狙える伏兵な気がする(作中でも、現実世界でも)。


・ところで、タクトがシンドウ家に居候決定した件ですが、こちら:http://nextsociety.blog102.fc2.com/blog-entry-1309.html(アニメ感想ブログの中では唯一チェックしている「失われた何か」様)での推察によれば、本作と相似形的な関係にある作品「少女革命ウテナ」との比較では、居候先=ラスボスフラグなのではないかとのこと。ここ数回、スガタとタクトの関係は一時に比べてかなり良好に見えていたので、対決展開に疑いを抱きはじめていたのですが、なるほどそういう見方もあるのですなぁ…。





さて、残りは出来るだけライトに。

2)実社会には想像を越えた驚きが待ってる
……とはゴウダさんの言ですが、タクトにとってこの言葉が早くも現実のものとなります。
生活費捻出のため、新たにカラオケBOXの店員のバイトを始めたタクトは、そこで一人カラオケに興じるケイト委員長という衝撃的な姿を目撃することになります。
そしてこの際、秋風のアリア・アイドルソングverも初お披露目。この曲、前2曲に比べて印象が違う曲調だなぁとは思っていたのですが、なるほどこういうことだったのかと妙に納得しました。当然キャラソンCDでは両方のバージョンが収録されるのでしょうね。
(ちなみに今回、ケイトさんの母親、ニチ・ゴシキさんが初登場。カラオケBOXの店長として働いておられるゴシキさん、大分擦れた感じの方ですね。確かに委員長キャラの親御さんってこういうイメージ(更には母子家庭…とか)がありますね……なんででしょうか)

本日のタイトルで言えば、この秘密がケイトの「朝」にあたります。



3)演劇部秋公演に向けて
Bパート一発目は、第5話以来となる演劇部メンバーでの中庭柔軟体操。
部長曰く「秋公演が近い」そして「ミズノちゃんが抜けちゃったので、新メンバーを集めなきゃいけない」と、遂にミズノさん離脱に言及。
しかし、今からで間に合うのか…?また、誰が新加入するのか?
そして現在発売中のPSP版「輝きのタクト」では文化祭が主たる舞台になるようですが、神話前夜に絡んだお話、こちらではどのように描かれているんでしょうね。



4)ヘーゲント第1フェイズ「ニロワール」
本日はサイバディ戦はなく、代わりにマドカさんがヘーゲントの第1フェイズ「ニロワール」を解放、稽古中のタクトとスガタのもとへ「遊びに」やってきます。
その効果はヘーゲントの能力と同じく、対象の「眩惑」。「効果範囲内では、自分以外の人物が全てウィンドースターに見えるようになってしまう」というもので、タクトとスガタの同士討ちを狙ってきます。彼女、欲求に忠実な単なる暴れん坊かと思いきや、意外に強かな戦略家ですね。

しかし本日はスガタさんが珍しく本気。王の柱の一撃で眩惑結界をぶっ飛ばします。発動の瞬間、相変わらずマイクを握っているケイトさん。発動後、黒こげギャグ姿を披露したタクト……と、全体的にはギャグタッチの結末。で、仕掛けたマドカさんは直撃を喰らって全身ボロボロ。マドカさんいいところなしだなぁ……

……と思っていたのですが、実はそうではありませんで。「王の柱の使用」という事実は、実はこの後に続く超重要な伏線。マドカさんがボロボロになってでもやり遂げる価値のある、大金星だったのです。






さて、いよいよ本日の本題です。


5)ケイトの朝と夜
所変わって、バニシングエージの集会所。

ギンタ(多分)「ヒガニシの巫女にやらせている仕事って何なんですか?」
ヘッド「とても大切な仕事だ…ただ、俺がやらせているわけじゃない」


更に場面が変わって、シンドウ家の離れ。
王の柱を珍しく本気で発動したために、深い眠りの状態に陥ったスガタ君
確かに布団の中のスガタ、ピクリとも動きません。
そしてそこに姿を現す、白装束のケイトさん。ここは予告の映像通りですが、この白装束、ワコみたいに禊をするための衣装というわけではないのか…?


ヤマスガタメコンビ「お勤め御苦労さまです」


お勤め………?


ケイトさん、徐にスガタの寝所の襖を開ける……


これは……まさか……


ケイト「スガタ君…」
……そして……白装束を脱ぎ捨てるケイトさん……

そして襖が閉まり、本日はこれにて終了。






何と言う、何と言う引き……!!

1)でも言っていることですが、敢えて繰り返しましょう。
魔装LOEで言うところの口移しプラーナ補給に相当するような、リビドー補給のための添い寝とか、そういう「何ら問題ない行為である」という脳内補完はいくらでも出来ます。どのような行為なのかは恐らく来週明かされるでしょうし、或いはアニメ誌等で何らかの示唆が既に行われているのかもしれません。
しかし、少なくとも今日の映像を見る限りにおいては。劇中で何も語られていないので、正直何とも言えないですよね……?





……いやあ、いささか興奮してしまいまして済みません。

しかし今回、エロス想像は脇に置いておいて客観的に見ると、ドラマの筋立ても悪くなく、なかなかの良回だったのではないかと思います。これは多分、サイバディ戦がないことによる時間のゆとりに起因するものでしょう。サイバディ戦が挿入されなかったのはこれまでに2回、『第6話:王の柱』『第15話:封印の巫女』が該当しますが、いずれもドラマ性重視の良回でした。
神作画が光るサイバディ戦が本作の非常に重要な魅力であるということは言を待たないところですが、サイバディ戦が要する尺の長さが馬鹿にならない点もまた事実。本話のような回は、作品全体を深堀りする上でとても重要な役割を果たしていると言えるでしょうね。

最終更新:2011年05月08日 20:46
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