第十九話 三人の日曜日

2011年2月14日(月)

STAR DRIVER 輝きのタクト 第十九話 三人の日曜日

第19話(今週分)
http://www.star-driver.net/story/story19.html


第20話(来週分)
http://www.star-driver.net/story/story20.html




【感想キーワード】
1)誕生日それぞれ
2)さあ、青春を謳歌しようぜ!
3)鋭い…こいつら鋭い
4)「チッチッチッ…お前は南十字島じゃ2番目だ」
5)タクト出生の秘密

投稿日付見て気が付いたのですが、日付を跨いだ本日は、世間ではバレンタインとかいうイベントらしいですね(棒読み)
意識したのかどうか分かりませんが、今週はそんなイベントを想起させる爽やか恋愛回でした。



1)誕生日それぞれ
今週の開幕はマキナ・ルリさんから。先々週の回からお付き合いを始め出した先輩といきなり「ガラス越しのキス」を見せつけ、更にその手には『先週の誕生日に先輩から貰った』ということらしいテニスラケット。交際が順調に進展しているようでなによりです。

そして今週の本題、本日はワコの誕生日。しかしワコ本人はそのことをすっかり忘れており、思わずルリさん「自分の誕生日をお忘れか!」とツッコミ。なるほど、この2人は誕生日が僅か一週間違いなんですね。親友同士で誕生日が一週間違いなら、当然覚えてますわな。

キャラクターの誕生日については既に設定が固まっていると思われるので、それが分かれば今が何月か分かるのですが、後で調べてみるかな…(まぁ流石にまだ9月だとは思いますが、夏休みが1週間で過ぎ去った件からすると既に10月に入っていたりしないとも限らないですからねぇ…。その辺りを推察するヒントにはなるかなと)





2)さあ、青春を謳歌しようぜ!
で、ワコはスガタ家に招かれ、タクト&スガタという美系少年2人から手製のカレーを振る舞われます。いわばプライベート・ビストロSMAP状態。ヒロインの役得と言いましょうか、一女子高生の誕生日の過ごし方としては実においしいシチュエーションだと思います。

この時点で既に爽やか風が吹きまくっているのですが、更に圧巻だったのはその次のシーン、誕生日プレゼントを渡す場面です。

タクトが「これを貰ってくれないか」と差し出したのは、スガタの誕生日回である『第6話:王の柱』で登場した超重要キーアイテム、想い出の懐中時計<行方不明の母親の写真入り>
勿論この品はタクトにとって相当に大事なものであって、6話でいろいろあったわけだからワコも当然そのことを知っていると認識した上で、彼女にこれを手渡しています。そして一言「これからのワコに持っていてほしいんだ」と。

うわわわわわ、目の前にスガタが居るにも関わらず、抜け駆け的に物凄い切り込み方してきやがったぁぁぁ!!!



……と思ったのもつかの間。



「……俺は誕生日プレゼントとか渡したことないから」と言うスガタの言を受け、「じゃあ、スガタからの誕生日プレゼントはこれだ」……と、持参してきたものをワコに手渡すタクト。そのアイテムとは、同じくスガタの誕生日回以後に登場してきた超重要キーアイテム、スガタがワコを守るために幼い頃から懐に忍ばせ続けてきたナイフ。そして「これはスガタが昔からワコを大事に思ってきたことの証しだ」とタクト。

スガタには珍しくやや恥じらいの表情を見せつつ、柔らかな笑み。そしてワコは大感動。挿入歌が入り、二人ともありがとう!的な空気感のまま次のシーン(→カラオケボックス)へ続く、と言う流れ。



なんというフェアネスな展開……!

このナイフの存在、実は第8話からずっと引っ掛かっていまして、絶対スガタとタクト決別展開にとって決定的な役割を果たすキーアイテムだと思っていたんですよ。そんな暗黒の側面の残滓を、まさかこのような形で綺麗に浄化してくるとは……。いや~、完全にしてやられました。


しかし、その次のカラオケボックスでの一幕は、このシーンに輪をかけて圧巻です。





3)鋭い…こいつら鋭い
食事の後町へ遊びに出た3人は、あちこち回った後でカラオケBOXへ。ここで歌を楽しむ3人の部屋へ、店員のケイトさんが飲み物を運んでくるという展開。

先週何らかの奉仕を捧げ、そして恐らくは秘かに想いを寄せている相手であると思われるスガタと、自身の秘密を握っているタクト。そしてその2人が想いを寄せるワコ……という組合せの中に飛び込んでいくケイトさん……。

そして、ケイトとワコが部屋を離れた隙に、お邪魔虫のアタリ・コウさんとケイ・マドカさんが出現。コフライトの第1フェイズ「針の穴」を使用し、マドカさんはタクトに、コウさんはスガタに憑依。その身体でもって、スガタはケイトに、タクトはワコに迫る……。


冷静に見れば、もうお腹一杯になる程に泥沼展開フラグが乱立している状況。しかし、ワコとケイトはそれぞれ驚異の力を発揮します。

ケイトはスガタに。
ワコはタクトに。


あなた、誰?


あわせて、ケイトはスガタに平手打ち。
ワコはタクトの首筋にナイフを突きつけ、本気で刺すことも躊躇わない構え。


まさかまさかの瞬殺看破です。


2人とも巫女・綺羅星関係者であるため、超常現象(第1フェイズ)の可能性を思考の内から排除していないであろうこと、またコウさんマドカさんが一人称「俺」を使うというミスをしたこと……という具合に、2人の変貌を彼女達が気付き得る要因はないではなかったものの、それでも2人とも恐るべき鋭さです。特に、先週のあの引きを引きずった展開が今週にも用意されていて、それがまさにここに違いない!!と想像しただけに、その快挙は一層際立ちます。

この一幕は、女性2人が自身の想い人に対する揺るぎない信頼を持っていたからこそ為し得た快挙と言えるでしょうし、更には「ドロドロした展開なんてあり得ない」というスタッフからの強いメッセージのようにも見えました。根っからの蜩脳であり、これまでこの作品に様々な邪推をしてきた私も、いよいよこれまでの行いを悔い改めるべき時が来たのかもしれませんね………。

そして話数も残り少なくなってきていますが、タクトとスガタの関係、ここにきて上記のような形で極めて良好に戻りつつあるように見え、本格的にザメクフラグが怪しくなってきた感じがします。仮にタクト対スガタという展開が実現するにしても、「俺を越えて見せろ、タクト!!」的な、ドロドロ感を一切排除した爽やか展開でまとめる感じになるのではないか?……というのが本日視聴した段階での印象。

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※全くの余談ですが、本日は家TVのチャンネル権の都合で、PM9:00からの日曜劇場『冬のサクラ』(目下、模範的な泥沼的恋愛展開の真っ最中)を通しで見た後、スタドラを視聴しております。そのせいで爽やかさが普段以上に際立って見えた……という面はあるやもしれません。
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4)「チッチッチッ…お前は南十字島じゃ2番目だ」
タクトとスガタに憑依して巫女を騙すことに失敗したコウさんとマドカさん。タクトの身体を乗っ取ったことでタウバーンを御する力自体は得たものの、そういった形で勝負を決するのはつまらないと、その場は撤退。コウさんは改めて、サイバディ「コフライト」を駆り、タウバーンに正々堂々の戦いを挑みます。
(ちなみに名乗りは「機械光子(多分)、一刀両断!銀河美少年、コフライト!

見た目は「黒い鳥人」といった趣のコフライトですが、テトリオートらと同様の変形機能付きサイバディ。こちらは戦闘機に変形し、圧倒的な機動力でタウバーンを追い詰めます。「戦いでは、上を取った方が圧倒的に有利」とスガタ。タウバーンもこれまでか……?

しかし……?

目には目を、歯には歯を。飛行能力には飛行能力を


それなら飛べばいいじゃない!


ということで、タウバーンに飛行能力が追加。飛行形態コフライトと空中で凄まじいチェイスを繰り広げた後、一転、後ろを取られる形になったコウさんめがけて、強化後の新必殺技「タウミサイル!」で締め。

3話(vsタカシ君 それなら俺は二刀流!)
9話(vsツキヒコ君 それなら俺はパイルを飛ばす!)
13話(vsミセスワタナベ それなら俺もパンチで返す!)
に続く、久々の「その技ならタウバーンの方が上!」展開。この展開もお約束になってきていますが、ちょっと「お前は日本で2番目だ」で有名な怪傑ズバットの影が頭を過ぎりました。そういえば以前、「宇宙(銀河)○○がゼロ時間という異界で戦う」という展開について、宇宙刑事シリーズを意識してるんじゃないか?と考えたことがありますが、ひょっとしてこの作品、宇宙刑事に限らず、あの時代の特撮全般を意識しているってことはあり得るでしょうか?






5)タクト出生の秘密
さて、普段は次週予告についてはさほど触れないのですが、今週は少し(というか、かなり)気になる情報だったので、少しばかり内容を紹介。

南十字島の空に虹がかかったある日の事。カタシロは昔を思い出していた。
それはヘッドがまだ"トキオ"と名乗り、島にはまだ自分の婚約者・ソラがいた時の事。
トキオが描く絵に魅せられたカタシロは、ソラと共に彼と親しくなるが、3人の関係はすぐに壊れ始めていった。


というのが公式ページ記載の次回内容。
ここに載っていない情報でTV版の予告にあったものとしては、ヘッドが黒髪の女性と一緒にいるシーン。

以上の内容から推測すると、恐らく
・ヘッドは不老の能力で年を取っていないだけで、実はカタシロと同年代の人物。タクトの母親である「ソラ」(=本日の懐中時計の写真と一致)とカタシロは婚約関係にあったが、その後三角関係に陥り、その関係は崩れていく……
といったところでしょうか。だとすると、タクトの父親とは、絵描き「R」であるヘッドなのか、それとも婚約者であるカタシロなのか?う~む、これは微妙です……。
そしてヘッドの横で頬を赤らめていた黒髪の女性、彼女は一体……?(17話で病院で寝ていた人物という線はありますが、少々顔の造形が違う気が……といって、他に候補と呼ぶべき人物も居ないのですが)。

……といった辺りが来週の見どころでしょうかね。

最終更新:2011年05月08日 20:47
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