第二十一話 リビドーなお年頃

2011年2月28日(月)

STAR DRIVER 輝きのタクト 第二十一話 リビドーなお年頃

第21話(今週分)
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第22話(来週分)
http://www.star-driver.net/story/story22.html




【感想キーワード】
1)命知らずのバニシングエージ
2)サカナちゃんって何者?
3)現代:ワコの切り込み
4)オーバーフェイズシステム/第3.5フェイズ発動
5)本当に強い人間とは

今週の内容は、想定通り7割、予想外3割といったところでしょうか。勿論最大の予想外は「第3.5フェイズ」。あれにはビビリました…。



1)命知らずのバニシングエージ
今週はいきなりコウさんvsタクトのサイバディ戦からスタート。
先週復活させたコフライトでタウバーンに挑むも、これといった見どころなく返り討ちに遭います。修羅道を行くこのお2人、サイバディの蘇生についてまわる死のリスクについては全く気にしていないようですが、自分達の実力が足りず、タウバーンを「死を賭した戦い」に引きずりだせないことにはご不満の様子です。特にマドカさん。

そんな彼女らに差し出されたサイバディ強化手段、それがプロフェッサーシルバー入魂の力作「オーバーフェイズシステム」。その詳細はBパートで明らかとなります。

一方、彼女らに戦慄を覚えているのが、同じく新規加入組のタカシ君。命を失うリスクを質した彼ですが、反対に「『命知らずのバニシングエージ』だろ?」とせせら笑われるに及び、真剣に出戻りを考え始めます。その一方でおとな銀行側としても、タカシ君のお父上からの手紙を大事に取っておくなど、彼の復帰にマンザラでもない様子。

ミセスワタナベ、初登場時こそただの色魔にしか見えませんでしたが、それ以後はどんどんといい人方向への肉付けが進んでいますね。コウさんの言葉にあやかって言えば、さしずめこちらは「『いのちだいじに』おとな銀行」ってところでしょうか。




2)サカナちゃんって何者?
3.5フェイズの衝撃には及びませんでしたが、今週の小サプライズがこちら。先週から更に続く、過去の顛末の一部です。

「強い力に惹かれる、それは不思議でもなんでもない。
 俺だってそうだ、ただ強い力を手にするためだけに、いろんなものを失ってきた……」
「だが、本当に強い力を手にすれば、失われたものも全て取り戻すことが出来る。
 ……いいや、取り戻して見せる」

とまぁこんな具合のことを述べております。「いろんなもの」とは勿論、主にソラさんのことでしょう。
しかしここで、時系列的にいつの時代の回想は分かりませんが、サカナちゃんとの和やかな雪見回想シーン(※本当は火山灰) が割り込みをかけてきます。ここから想像される可能性は大きく3つ。

1.サカナちゃん=若返ったソラさん
2.サカナちゃん=ソラさんとヘッドの娘(=タクトの兄妹?)
3.サカナちゃんとソラさん、別段関係ない赤の他人

一応先週、ひょっとして1の線はあるかと思ってキャストを確認したのですが、声が違っていましたのでちょっと線は薄いかなと。してみると、ひょっとして怪しいのは2なのか…?と思ってみたり。「巫女がワコやケイトさんやミズノさんと同じ年に生まれる」って辺りからも、この線は意外とありな気もします。

ともあれ、いずれにせよ、先週の予想通り「ヘッドがソラさんのことを大事に想っていた」という路線は概ね間違いなさそうです。






3)現代:ワコの切り込み
そしてそれと並行して進む、現代の恋模様。

今回は、
 ・タクトが最近ケイトさんと仲良くなっている
 ・加えて、マドカさんも演劇部に入部してタクトの唇奪おうか…?的な冗談をかましてきた

という点からワコに「焦り」の感情が芽生えたようで、遂に遂に彼女が動きます。なんとなんと、神話前夜でのタクトのキス相手に立候補!!

ちょいと早いですが来週の内容、その「神話前夜」が遂に上映を迎えることになるようです。ワコはどんな表情で口づけに臨むのか、そしてタクトとスガタはそれをどう受け止めるのか。これは見ものですよ~。

(※一方で、この宣言を聞いた際のスガタはただならぬ落ち着きを見せています。やはり先週のあれは本当に「口づけ」をしていて、既にタクトに先行しているが故の余裕ということなのか。個人的には、先週のあれは「キスじゃない」と信じてますが、正直その辺はまだよく分かりません。でも、少なくとも、ドロドロとした三角関係に逆戻りしそうな空気感でないことだけは確かで、このあたりは先週の予想通りではあります)




4)オーバーフェイズシステム/第3.5フェイズ発動
そしていよいよ本日の山場、オーバーフェイズシステム起動です。

これはどうも「強化型電気柩」のようなもののようで、発動シーケンスの描写の力の入り方は電気柩に勝るとも劣りません。相違点の印象としては、今回の方がスピード感があるので「危険な装置」としての趣が強く出ているというあたりでしょうかね。


そして発動の結果。

シルバーさんの言うところの第3.5フェイズの正体とは。

銀河美少年とサイバディ、まさかの完全一体化!!

頭部には美しい金髪、顔はまさしくマドカさんそのものになっています。例えるならそう、真聖ラーゼフォンに近い状態ですね。
なるほど、サイバディと一つになる……っていう数週前のワタナベ奥様発言、こういう状態を指していたのですね。そしてこの状態での重大な問題、それは相手を倒すことが相手を殺すことと同義となってしまう点。どうする、タクト!?


で、ここで『3)ワコの積極性』が伏線として機能。ミナミの力を解放して放ったヘーゲントへのナゾの一撃は、ヘーゲントの3.5フェイズを造作もなく解除、その後はタウミサイルでジエンドです。ミセスワタナベ曰く「多分好きな男が他の女と目の前でいちゃつくのが我慢できなかったのよ」……う~む、なるほどね。



一方、冒頭のコフライト戦を含め、都合4連敗となったケイさん・マドカさんコンビ。
特にマドカさんは、「自分が自信を持っていたリビドーの面で負けた」「自分の顔を見られて、素性が割れてしまった」ってあたりから、潔く負けを認めあろうことか島を出る算段をしておりました(もう来週には島外に出てしまっていることでしょう…タクトに顔を認知される展開、この後どうするんだと思ったのですが、まさかこんなにさっぱりと撤退を決意するとは思いませんでした)

それにしても、登場5週にして早くも退場ですか……そう言えばこの2人が登場したのって夏休み、恐らくは8月半ばでしたね。そして散々好き勝手に大暴れし、恐らく10月頃と思われる今になって退場。

……この2人、まるで台風のような方達でしたね。




5)本当に強い人間とは
そしてこの2人と同時期にバニシングエージに加入したタカシ君。頭取さん達の親身な想いが通じたのか、彼もまたおとな銀行への出戻りを決意します。

シモーヌさんはこの結末にいささか釈然としないものが残っているようですが、奥様はそれを諭して曰く

『ねえシモーヌ……私はあなたに本当に強い人間になってほしいと思ってるの。
……自分を裏切った人間を許せる人間になって。それが出来るのは、本当に強い人間だけよ

本当の強さとは何か。さらにワタナベ奥様のいい人度を強めるこの発言、当然ながら2)のヘッド発言に対するアンチテーゼでしょう。

 ・本当の強さを得るためには、大事なものを切り捨てなければならない
 ・大事なものを切り捨てない(許す)ことこそ、本当の強さである

強かな企みはいろいろあったにせよ、シモーヌさんにとってタカシ君が大事なパートナーであったことは間違いないはず。憎まず許しなさい、それが本当の強さなのだから、と。


捨てない強さ……そのために自分が何かに耐える強さ……それこそが本当の強さだということ。ヘッドがそのことに気付く日は来るのか……という辺りが、今後終幕に向けての重要な軸となるのでしょうね。

最終更新:2011年05月08日 20:50
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