老いたる霊長類の星への賛歌


(画像:ハヤカワSF文庫<図>)

<リンク集>

位置づけとしては「教科書・参考書」。

<作品概要>

  • <◆基本情報>
  • 著者:ジェイムズ・ティプトリー・Jr.
  • 訳者:伊藤典夫・友枝康子(ハヤカワSF文庫)
  • 収録作品
    • 序文 / アーシュラ・K・ル・グィン著
    • 汝が半数染色体の心
    • エトセトラ、エトセトラ
    • 煙は永遠にたちのぼって
    • 一瞬[ひととき]のいのちの味わい
    • ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか?
    • ネズミに残酷なことのできない心理学者
    • すべてのひとふたたび生まるるを待つ
  • 主な受賞歴
    • ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか?

  • <◆あらすじ/主要人物一覧>
    • 序文(アーシュラ・K・ル・グィン著) / 友枝康子訳
    • 汝が半数染色体の心 / Your Haploid Heart(1969) / 友枝康子訳
      • (あらすじ)惑星ESTHAA(エスザア)の調査のために派遣されたのは、「認定官」イアン・スィトロフと、鉱物・層位学者パックス・パットンの2名。彼らはこの星の住民「エスザアン」の生物体系について調査を進め、彼らの生殖に「フレニ」と呼ばれる種が重要な役割を果たしていることを知る。しかし「エスザアン」にとって、生殖の秘密は最大のタブーとされていた……
    • エトセトラ、エトセトラ / And So On, And So On(1970) / 友枝康子訳
      • (あらすじ)略(全7頁の短篇)
    • 煙は永遠にたちのぼって / Her Smoke Rose Up Forever(1974) / 友枝康子訳
      • (あらすじ)14歳のピート少年は湧きあがる興奮を抑えきれずにいた。待ちに待った狩猟解禁の日。新品の猟銃を片手に、その時刻を湖の畔で今か今かと待ち続けている。しかし、そんな彼の脳裏にどす黒い嵐が巻き起こり、彼の意識は様々な場面へと飛散する……
    • 一瞬[ひととき]のいのちの味わい / A Momentary Taste of Being(1976) / 友枝康子訳
      • (あらすじ)ドクター・エアロン・ケイは、地球圏の人口問題を解決すべく最後の望みを託して送り出された探検隊の一員であり、船医を務めている。地球圏に残された時間が僅かとなる中、探検隊はついに望みをかけられそうな新惑星を発見。しかし、その惑星の探査を終え帰還した彼の妹ロリー・ケイには、明らかに不審な点があった。そして彼女の帰還に呼応するかのように、船内では不可解な現象が頻発する。彼女は一体、何を隠しているのか……?
      • (主要人物)
        • ドクター・エアロン・ケイ:主人公。船医。
        • ドクター・ロリー・ケイ:エアロンの妹。
        • ソランジ:エアロンの恋人。
        • イエラストン:ケンタウル号の船長。
        • フランク・フォイ:ロリーの取り調べを担当。
    • ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか? / Houston, Houston, Do You Read?(1976) / 伊藤典夫訳
      • (あらすじ)合衆国宇宙船の<サンバード・ワン>は太陽フレアに巻き込まれ、地球との交信が途絶。3人の乗組員たちは、付近を通りがかった宇宙船<エスコンディータ>の情報から、自分達がおよそ300年後の世界に跳躍してしまったことを知り驚愕する。そしてこの300年後の地球社会は、彼らが想像だにしない、ある驚くべき状態に陥っていた。
      • (主要人物)
        • オーレン・ロリマー:博士。主人公。
        • ノーマン・デイヴィス:少佐。<サンバード・ワン>船長。
        • バーンハード(バド)・ガイアー:大尉。色魔。
        • アンディ・ケイ、レイディ・ブルー・バークス:<グロリア>乗組員。操縦担当
        • コンスタンシャ(コニー)・モレロス、ジュディ・パリス、ジュディ・ダカール:<グロリア>乗組員。通信担当
    • ネズミに残酷なことのできない心理学者 / The Psychologist Who Wouldn't Do Awful Things to Rats(1976) / 友枝康子訳
      • (あらすじ)ティルマン・リップシッツ。彼は生物学に生きがいを感じる研究者でありながら、どうしても実験動物に手をかけることができなかった。監督者であるウェルチ教授からの叱責を受けた彼は、固い決意を胸に実験動物を飼っている「動物研究室」へ向かったのだが……。
    • すべてのひとふたたび生まるるを待つ / She Waits for All Men Born(1976) / 友枝康子訳
      • (あらすじ)あらゆる世界に遍く存在する「死」の嵐。ホワイト族に生まれた盲目の少女スノーは、そんな「死」の嵐をその身に携えた存在だった。

<その他雑感、関連情報>

  • 雑多キーワードメモ
    • 染色体の「二倍体」「四倍体」(汝が半数染色体の心)
    • 惑星艦調査局<ISB>(汝が半数染色体の心)
    • ハイヤーム「荒野の中の泉より掬し味わう一瞬のいのち」(一瞬のいのちの味わい)
    • 「割卵球」「二形性」(一瞬のいのちの味わい)
    • イグドラシルの樹(一瞬のいのちの味わい)
    • 「ウーラゴング」(ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか?)
    • 「ブラウンの生物標本」「縁の行動」(ネズミに残酷なことのできない心理学者)
    • スウィンバーン「青ざめて、柱廊と門の向こうに、/そよとも動かぬ木の葉を頭にいただいて彼女は佇む/青白き不死の手で/死ぬべきさだめのものすべてを集める人」(すべてのひとふたたび生まるるを待つ)

  • <◆鑑賞記録>
  • 2010年5月以降に鑑賞した分。
    • ◆小説(2011年10月読了)




最終更新:2011年11月23日 22:49
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