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Honesty

七誌◆7SHIicilOU氏の作品です。

 


「ねぇキョン」

 制服姿、下校途中、夕刻人の多い街中
そんなシチュエーションをなんのそので男の腕に自分のそれを絡めて
肩に頬を擦りよせながら歩くような女とそれを甘受してる男のカップルなどが
平然と世の中を闊歩してるとするならば確実にそれは周りから白い目で見られるであろう
経験者が言うんだ、間違いない

「…なんだろうかパティさん」

 そして、まぁ男が俺で女がパティと言う訳で
俺は現在一般層の人間のブルーアイズならぬホワイトアイズで
生電話ばりに思いっきりガン見されている
より正鵠を記すのであれば俺達と表すべきなのだが
残念な事にパティことパトリシアさんはどうやらまったく気にならないらしく
目下俺だけが居心地の悪い空間に身を置いてる事になっている

「キス」
「はぁ!?」

 もっぱら冷静でクールで無表情で淡白でと色々裏で噂されてる俺だが
しかしながら街中でキスを迫られてもうろたえないほどの神経は持っていない


「いきなりお魚のお話ですか?」

 しかも意味わからんことを言い出す俺
現実逃避もほどほどにしとかないと火星から精神戻って来れなくなる
流石に突拍子のないパティでもこの場で天ぷらで美味しい魚の名前を言ったわけではないだろう
俺の発言にあからさまに頬を膨らまして怒ってらっしゃる様子である

「もういいヨ、キョンのバカ」

 しかも不貞腐れてしまった
女の子が不貞腐れると面倒で仕方がない
ご機嫌取るのに非常に手間がかかるのである

「パティ」

 名前を呼ぶもしかし反応なし
まったく、俺は恥ずかしいことは相手が誰であっても
誰と一緒でも気にしないなんてできない性格なんだぜ?

「パティ」

 もう一度名前を呼んで額に口付ける
驚いたように額に人差し指で軽く触れて
それでもう全開の笑顔に元通り、あぁまったく恥ずかしい

「キョン」
「なんだよ?」
「ん」

 今度はなにも言わずに唇を突き出す、まったくもう
いいさ、付き合ってやるさ、付き合ってくださいって言われてOKしたのは俺だ
精一杯どこまでも付き合ってやろうじゃないか

「キョン」
「今度はなんだよ?」
「大好きだヨ」
「…俺もだよ」

 

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最終更新:2008年07月02日 22:58
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