すばらしいかな?この世界 第五話

第五話
~世界を超えた出会い(前編)~


あらすじ
異次元に来た
古泉たちと公園に移動中のキョン
それを追う四人組


公園に着いた俺たちはまず今までのことを説明した
俺たちが来た世界のこと
そしてここで出会った奴らのこと
すべて話したら古泉は、
「なるほど。そういうことですか」
古泉が何か分かったらしい
「何か分かったことがあるのか?」
「あくまでも仮説ですが、涼宮さんは退屈だったんでしょう」
「それで?」
「確か我々で言う昨日の団活では涼宮さんはこの世界のことに関するマンガを読んだんでしょう?」
「ああ。だが、それと何の関係が?」
「涼宮さんはこう思ったのでしょう」
「こんな世界で生活したいと」
古泉はいつものスマイルで
「昨日僕は並行世界のことについて話したと思います」
「まさか…」
「そう。並行世界は存在したのです。涼宮さんはその並行世界と我々の世界を融合したのです」
「マジかよ…」
「恐らく。まさか涼宮さんにはこんな力もあったなんて驚きましたよ」
迷惑な話だ。こんな事をするなら、今地球を取り巻く問題を何とかしろよ

「しかも何の違和感もなく記憶操作するなんて…」
本当に迷惑な話だ
「長門。聞いての通りだ」
俺は無表情で聞いていたインターフェイスに話を振った
「それを踏まえて何か俺たちが元に戻る方法はあるか?」
「皆無に等しい」
長門はきっぱり言った
「世界を融合、それも並行世界同士だと再び分離するのは極めて困難」
長門はいつもの表情で
「完全に融合できたのは奇跡に等しい。恐らく、思念体や彼女の力でも難しい」
マジかよ…。ということはこの架空だった世界を現実にして暮らさなくてはいけないのか
とりあえず少し聞いてみよう
「お前たちは何かあったか?」
「いえ。特にありません」
「わ、わたしもです」
「特に。ただ…」
「どうした長門。なにかあったか?」
長門が続けた
「柊かがみという者が頻繁に私を見ていた」
何でだ?まぁ長門があまりにも無口だから心配したんだろう
「しかし、これで手詰まりだな」
「そうですね…」
さて、どうするか…
その瞬間、
ガサッ!と草が人為的に動く音が聞こえた
そしてそれと共に悲鳴が聞こえた…気がする
「なっ!誰だ!」
そう言うと長門が
「現在、あそこに四人確認。うち一人は柊かがみと断定。恐らく私たちの話を聞いていた模様。私の警戒が甘かった。不覚」
と言った
マジかよ!何も知らない人にこんな電波的な話聞かれたら、明日から「危ない人」としてクラスメイトの目が冷たくなってしまう!
まぁ、SOS団なんていう所に入っている時点でおかしい人の一人になってしまったがな
そもそも、あのハルヒがあんなことを…って俺も一因あるがな
まぁ、そのおかげで少しは面白い高校生活を…(以下約400字略)
…って!今はそんな過去を振り返るモノローグなんてして現実逃避してる暇なんかねぇ!
まず出てきてもらって弁解しないと
まぁ柊かがみを含む四人組と言うことはあいつらか…
「とりあえず出てきてくれないか?」
俺は言った



私たちは公園で話しているSOS団の死角になる草むらから話を盗み聞きした
「…つまり俺たちは「らき☆すた」の世界に来ちまった訳だ」
キョン君(と思われる人)が皆に説明しているのが聞こえる
「みゆきさん。「らき☆すた」って何?」
「うーん。わかりません」
「何かのマンガなんじゃないの?」
「私は知らないよ」
そもそも話の意味すら理解できないわ
「しかし、私たちの名前を言ったのが気になりますね」
「なんでだろう?」
と、小声で会話していたら、
「…涼宮さんはその並行世界と我々の世界を融合したのです」
と古泉(仮定)の声が聞こえた
「並行世界?融合?」
「何を言ってるのか理解できないですね」
「きっと私の願いが通じて「ハルヒシリーズ」のキャラがここに来たんだよ!」
「あんたは黙ってろ!」
「かがみんがイジメル~」
「かがみん言うな!」
「お姉ちゃん、声が大きいよ~」
「あっ、ごめんつかさ」
「かがみは声が大きいんだよ」
こいつ…まぁシメるのは後にして、今は彼らの話を聞こう
「お前たちは何かあったか?」
「いえ。特にありません」
「わ、わたしもです」
「特に。ただ…」
「どうした長門。なにかあったか?」
「柊かがみという者が頻繁に私を見ていた」
えっ?私が見てたことが気付かれてる?

「かがみ、そんなにジロジロ見てたの?」
「うん。やっぱり気になってね」
「うーん。やっぱりわかんないよ~」
「なにが?」
「何でこんなことになっちゃったんだろうかな~って」
「そうですね」
「やっぱり、融合とか関係してんじゃないの?」
「だけど、あっちも分からないって言ってるし」
「やっぱり、私が…」
「絶対違う」
私たちが話していると、
「あれ?つかさ頭に何か乗ってるよ?」
「本当?何なんだろう」
と、つかさが髪をつかんでその手を開いたら…蜘蛛が乗っていた
「ひゃああああああ!」
と、つかさが悲鳴をあげて手を払ったら、
ガサッ!と草に当たって大きな音が響いた
「なっ!誰だ!」
と、キョンの声が聞こえた
「ヤバいよ!気付かれた」
「ごめん~~~!」
「どうしましょう?」
「とりあえず逃げよう!」
とりあえず逃げようとしたけど、
「現在、あそこに四人確認。うち一人は柊かがみと断定。恐らく私たちの話を聞いていた模様。…」
と、長門さんの声が聞こえた
「気付かれてるよ~」
「どうしよう?」
とりあえず考えていたら
「とりあえず出てきてくれないか?」
とキョンの声が聞こえた
「…とりあえず正直に出ましょう。疑問は直接聞きましょう」
「うん」
「そうだネ」
私たちは草むらから出た



俺の予想通り出てきたのは、泉こなた、柊つかさ、柊かがみ、高良みゆきの四名だった
さて、どうしようか…

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最終更新:2008年07月13日 20:57
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