小泉の人◆KoizumiXMI氏の作品です。
「あ」
「なんだ」
「今とてもアイス食べたい」
「そうか」
「ワッフルコーンの」
「そりゃよかったな。ぜひ行って食ってこい」
「キョンキョンは?」
「財布が悲鳴をあげて同行を拒んでるんでな」
「それは残念」
「というか奢ることが前提で話していたな?」
「……」
「おい」
「愛情はお金では買えないヨ?」
「意味がわからん」
「でも代用はできるってさ」
「へえ」
「だからアイス」
「何を言ってるか全くわからんな」
「ワッフルコーンだよ?」
「そんな高級な店は近くに存在してないぞ」
「じゃあ諦めようか」
「それが賢明だ」
泉の家で漫画を読むだけの一日であった。
「キョンキョン」
「なんだ」
「ほらほらー」
「だからなんだ」
「上目使いって萌えるでしょ」
「お前は自分の身長を考えろ。たいていの奴に上目使いだ」
「あー…じゃあ間をとってキョンキョンが上目使いを」
「こうか?」
「ブフォォ」
「思いっきり吹いたな」
「変顔は反則だよ!!」
「素の顔だ!!!」
「全然萌えなかったよ!!!」
「知るか馬鹿!!!!」
なんでもない日常の一コマであった。
「おい」
「うん?」
「背中に上るな」
「あててんのよ」
「もう古いしあたってないし」
「何が?」
「何かが」
「ふーん…へー…ほーぅ」
「あいたたたたたたたた」
「ごめんなさい、しなきゃネ?」
「あたってる!!あたってるから!!」
「何が?」
「歯が」
「……」
「痛い痛い痛い」
これもなんでもない一コマであったが古泉には迷惑をかけたようだ。
「ねーキョンキョン」
「なんだ?」
「実際私っていくつに見える?」
「140ぐらいか」
「え?」
「身長」
「そういう返し方があったとは…さすがキョンキョン」
「見た目を年齢に換算したら怒りそうだったからな」
「そういうことを言わなければもっとよかったヨ」
いつも通りの風景。
しかしこいつもかがみ達と帰らずに俺と話してるなんてヒマなんだな
「ひょんひょん」
「聞きなれない擬音だな」
「ひはひっひゃっは」
「舌切っちゃった?」
「ほう!」
「さっき舐めてた飴を噛んだらとがって切ったのか?」
「ひょふわはふへひょんひょん」
「よくわかるね?そりゃあ付き合い長いからな」
「…」
「…?」
なにやら不満顔だ。後で聞いてみたら「そこは傷跡を見せてみろっていってキスに持ち込むもんだヨ!」と怒られた。
お前の常識と俺の常識はだいぶかけ離れていたことを確認した。
「サラサラしてて」
「ふむ」
「白い粉末で、」
「ほお」
「長期的に摂取しないと禁断症状を発して昏睡状態に陥る物質…欲しい?」
「ま、まさか!」
「そう…そのまさかだよ……ふふふ…キョンキョンもこれが無いと駄目になっちゃう」
「塩か」
「うん。塩」
なぞなぞ大会開催中。
「前にゆーちゃんがポストの上で寝てる猫を見てさ」
「ふむふむ」
「この猫さん消印がないけど届け物でいいのかな?ってw」
「ユーモアがあるな」
「予想GAYすぎて飲んでた牛乳吹いちゃったよw」
「そんな妹欲しいな」
「え?」
「え?」
「…」
「…」
「え?」
「お前は何が聞きたいんだ」
正しくはそんな妹が欲しかった。
「キョンキョンさー私料理できないとか思ってない?」
「人並みにはできるんだろ?」
「ゆーちゃんが来てからかがみんとかに習ってすこしは上達したんだよ」
「ほう」
「クッキーとかもできるようになったし」
「へえ…」
「信じてないんだったら作ってこようか?」
「いやいい。それよりその両手いっぱいに持った松ぼっくりで何をしようとしたんだ?」
俺の知っている限り松ぼっくりとクッキーの間に関連性は無い。
「糠に釘。制限時間10秒」
「…」
「チッチッチッチッチッチッチ」
「…姑の嫁に対するトラップ」
「ブフォッ」
「勝った!」
「……手ごたえはないけど歯ごたえが良くなることのたとえ」
「ブフッ!」
「…」
「…」
「引き分けか」
「引き分けだね」
珍回答勝負。
「そういや日本人の平均はCらしい」
「何の話?」
「A以下は2割程度だとか」
「あー…ハイハイ」
「急に思い出しただけだが」
「大事なものなのだからタンスにしまっておいてあるよ」
「ブフッ!」
「…」
「いや不覚にも笑ってすまなかった」
ホントすいません。だから日本男子の平均の話とかしないでくれ。
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