『きっかけ』
※この回だけモノローグが入ります
~北高~
俺の名前はキョン
本名は…禁則事項です♪
うわっ…我ながらキモいな
俺達SOS団の団員も高校3年になって普通の人は真剣に進路について考えている時期
最近はハルヒの騒ぎもなくなっている今、俺は逃げている
何から?朝倉やハルヒからではないぞ
誰かと言うと…
●<まてーーーー
…ガチホモからだ
しかし、機関所属のESPから普通人である俺が逃げられるはずがない
そのため俺は近くにいる馬鹿を掴み
キョン「馬鹿ガード!」
思いっきり馬鹿…正式名称谷口をガチホモ…正式名称古泉に投げつけた
谷口よ…安らかに眠れ
谷口「アッー!」
谷口の叫びを俺は無視して学校を出た
キョン「はぁ…はぁ…」
坂を全速力で駆け降りた俺は汗をぬぐう為近くの公園で体を休めていた
キョン「これじゃ体がもたねぇよ…」
もちろん性的な意味ではない
キョン「どこか遠くへ逃げたいな…」
そう呟いたその時
『その願い。かなえよう』
どこからか長門の声が聞こえてきた…気がする
周りを見たが長門はいなかったので再び考え始めた
早く家に帰るか…そう思ったら何やら突然悪寒がした
俺は直感で上を見たら空がおかしなことになっていた
青い空に紫っぽい穴があいていた…俺の頭上で
キョン(な、何だあの穴は!?無双オ●チか?無双オ●チなのか!?)
俺はやばいと悟り逃げようとしたが時既に遅し
俺はその穴から発する謎の光に包まれた…
~アキバ~
こなた「うーん。なかなかいいものがあったネ。後でかがみんに見せよー」
こなた(やっぱり誰もいないところは静かだねー…ん?)
バリ…バリ…
こなた(な、なんだ?この光は。どこのアニメ?…ええ!?)
キョン(眩しい…)
こなた(人が出てきたヨ!)
キョン(視界は晴れたがここはどこだ?)
こなた(うーむ…男の人だけどどこかで見たことあるなぁ)
キョン(落ち着け俺。まずは状況整理だ)
こなた(まずは声をかけてみよう)
キョン(俺はさっきまで公園にいた。そして長門に似た声がした後、変な光に巻き込まれた)
こなた「おーい」
キョン(そしてわけのわからない所に…って謎だらけだな。うお!?俺の等身が低くなってる!)
こなた「無視ですかっ!?」
キョン(そもそも何故こんな事に…。ハルヒか?ハルヒなのか?)
こなた「おーーーーい!!」
キョン「うおっ!」
こなた「あ、やっと反応した」
キョン「あれ?さっき声が聞こえたはずだが…」
こなた「ここだよ!」
キョン「うおっ!下か」
こなた「失礼な。酷いネ」
キョン「(とりあえずここはどこか聞いてみるか)ここはどこだ?」
こなた「スルーですか…ここはアキバだヨ」
キョン(おいおい。関西から関東まで移動したのかよ)
こなた(あっ、よく見たらこの人キョンに似てる)
キョン(まず何か手掛かりを見つけないと)
こなた「ねぇねぇ」
キョン「何だ?」
こなた「これってキョンのコスプレ?」
キョン「はぁ?俺がそのキョンなんだが。というか何で俺の名前を知ってんだ?」
こなた「………え?」
キョン「…は?」
こなた「頭打った?」
キョン「生憎俺は正常だ」
こなた「これ見なよ」
キョン「ん?「涼宮ハルヒの憂鬱」…って何で俺やハルヒがアニメみたくなってるんだ?」
こなた「いや、当たり前でしょ」
キョン「俺の知ってる世界ではそんなことはない」
こなた「じゃあ本物?」
キョン「本物じゃなかったら俺は何になるんだ」
こなた「どーなってんの?」
キョン「俺が知りたい」
キョン(何なんだこの世界。夢だったら覚めてくれ)
ピロロロロロ
キョン「(俺の携帯からだな。発信先は…長門か)もしもし」
長門『…聞こえる?』
キョン「ああ。長門、どうなっている?」
長門『あなたは今別の世界…つまり並行世界にいる』
キョン「何でだ?」
長門『あなたが望んだから私が移動させた』
キョン「…マジでか。とりあえず戻してくれないか?」
長門『だが断る。このままの方が面白そうだから』
キョン「なんと」
長門『とりあえずあなたがこの世界で生命維持ができるように干渉しておいた。住居も確保しておいた。場所のことはあなたの制服の中にある』
キョン「え?俺この世界で生活すること決定済み?」
長門『大丈夫。このことに思念体は関係ない。すべて私の独断』
キョン「なお悪いわ!」
長門『あなたに…幸あれ』プツッ
キョン「………(長門よ…こんな性格になって俺は悲しいぞ)」
こなた「もしもーし。話についていけないんだけど」
キョン「安心しろ。俺もだ」
こなた「まぁ、あきらめなヨ」
キョン「他人事でいいな」
こなた「だけど気をつけなよー。この世界でさっきのような事を言うと痛い人にしか見られないヨ」
キョン「ああ。それじゃ、このことは忘れといてくれ」
こなた「だが断る。また会おうねー」
キョン「二度と御免だ」
キョン(埼玉のこのあたりにあるって書いてあるんだが…って俺の家と外見一緒じゃん。凄いな、宇宙人パワー…今更だが)
キョン(内部も一緒か…)
キョン(さすがにお袋や妹はいないか…これからここで一人暮らしかよ。やれやれ)
キョン(まぁいつかは戻れるだろう…多分)
ピンポーン
DIO「宅配便でーす」
キョン「はーい」
キョン「差出人は…情報統合思念体…長門かよ」
キョン「何が入ってんだ…って制服?しかも学ラン。あと手紙。どれどれ…」
キョン「なになに…『明日からこの高校に通うべし。異論は受け付けない。あなたの嫁 長門有希より』って俺はいつ長門を嫁に貰ったんだ?…って突っ込む所はそこじゃないな」
キョン「やれやれ…そうするか、暇だし。ポジティブにいこう」
キョン「高校名は…陵桜学園か…」