『嬉しさ(又は現実逃避とも言う)』
~陵桜学園校門前~
キョン(サンタクロースをいつまで信じるという…って何言ってんだ俺)
キョン(うーん…俺の世界は夏だったからな…いきなり春に戻ったから頭狂ったかもしれんな…)
キョン(まぁ、いきなり別世界に飛ばされたらも普通は発狂するがな)
キョン「地図の通りならここが陵桜学園か…結構綺麗だな」
キョン(一応私立だから設備は良いのか)
キョン(桜も綺麗に咲いているし正しく春だな)
キョン(北高より良さそうだな…)
キョン(まぁ一番嬉しいことは……)
キョン「あの地獄の坂道が無いことだ…」
~少し離れた所~
???(あの人なんで学校見て感動してんだろう?)
『現実逃避2nd』
~校門~
キョン(桜が舞うこの季節。いったいどの様な出会いが待っているのだろう…)
キョン(これからどんな日常(強調)が待っているのだろうか…)
キョン(こうして俺はそんな思いを胸にしながら夢の門をくぐった)
キョン「…夢ならよかったのに…(現実ってキビシー)」
~少し離れたところ~
???(今度はため息?どうしたんだろう…)
『陵桜学園の教師・前編』
~職員室~
キョン「失礼しまーす」
???「ん?ああ。やっと来たか」
キョン「あなたは?」
桜庭「お前が編入される2-D担任の桜庭だ。これからよろしくな」
キョン「はい。よろしくお願いします」
キョン(って、もう一度2年からやるのかよ!長門よ…何考えてるんだ?)
桜庭「書類によると前の高校ではキョンと呼ばれている書いてあるが変わった名前だな」
キョン「いえ。それはあだ名です」
桜庭「とりあえずここでも「キョン」という名前にしろと書いてあるから紹介ではその名で紹介するからな」
キョン(長門め…ここまで徹底するとは)
キョン(しかしこの人教師には全く見えないな…特に身長が)
桜庭「今、失礼な事考えただろう」
キョン「い、いいえ(心を読まれた!?)」
桜庭「というか、考えてることブツブツ言っているが」
キョン「…すいませんでした(これから気をつけよう…)」
『陵桜学園の教師・後編』
~引き続き職員室~
???「ほぉー。これが新しい転校生かー」
キョン「?」
黒井「ウチは黒井ななこ。世界史教師や。よろしくな。キョン」
キョン(広まってる!…ええい、忌々しい)
黒井「しかし自分本当にあのハルヒのキョンに似てるな。もしかしてそれが原因でそう呼ばれてるんやないか?」
キョン「(ここはうまく流そう)ええ。多分…」
黒井「しかも凄く中途半端な時期に転校してきたもんなぁ」
キョン「そうですね…」
黒井「声も似ているしな。泉が見たら喜びそうやな」
キョン(誤魔化すの疲れる…というかここまで俺たち有名人になってるのか…。忌々しい)
●<オチなし
『自己紹介』
~2-D~
桜庭「これからこのクラスに入ることになった人だ」
桜庭「とりあえずキョンと呼ばれていたらしいからこれからそう呼ぶように」
ガヤガヤ…
キョン(俺は一生このあだ名と付き合うのかもしれないな…)
桜庭「とりあえず何か一言言ってくれ」
キョン(さて、どういう風に自己紹介するべきか…)
ハルヒ『ただの人間には興味ありません。もしこの中に…』
???『信じてもらえないかもしれませんが…』
●<お察しの通りガt…
キョン(やめとこう。こんなこと言ったらいきなりこのクラスで居場所がなくなる。というか一部の人名思い出せなくなってる。さらに一部のセリフがおかしくなってる)
キョン「ーーと、言うわけでよろしくお願いします」
パチパチ…
桜庭「とりあえずそこの席に座ってくれ」
キョン(ふぅ…何とかなったか…)
???「……」
キョン(…?なんか視線を感じるんだが…気のせいか)
???「なぁあやの。柊はどうしてあんなにキョンとか言う奴を見てんだ?」
あやの「きっと柊ちゃんに春が来たからだよ」
???「?」
ーこうしてこの世界でも「キョン」というニックネームで呼ばれる事になった…ー
キョン「忌々しい。というか何だ?この声」
『背景』
キョン(いきなり疲れた…)
???「よぉ、久しぶりだヴぁ」
キョン「?(何なんだ?)」
???「まさか私を忘れてないよな」
キョン「?すまないが会った記憶すらない(何なんだ?)」
???「はいはい。どうせ私はただの背景ですよ」
キョン(…誰か説明してくれこの状況)
あやの「みさちゃん。この人は会ったことない人だよ」
キョン(よかった。助けが来た)
みさお「でもさぁ。なんかどこかで見たことある気がするんだよ。近いところで」
あやの「多分『涼宮ハルヒの憂鬱』の『キョン』に似てるからだよ。名前も同じだし」
キョン「俺のはあだ名だ。名前じゃない(本物もな)」
みさお「そう言えば確かに似てるなぁ」
キョン(そりゃそうだろう。何せ俺がそのキョンだからな)
みさお「ごめんな。まぁ気にすんなよ」
キョン「ああ」
みさお「そういや紹介まだだったな。私は日下部みさお。よろしくな」
あやの「私は峰岸あやの。これからよろしくね、キョンくん」
キョン「ああ(もぉいいや)」
あやの「とりあえず、柊ちゃんもずっと見てないで何か話せば?」
かがみ「えっ?」
●<これもオチなし
『似た者同士?』
かがみ「って何で私に振るのよ!」
あやの「だってさっきからずっとキョンくんのこと見てたけど?」
かがみ「えっ!?」
キョン(ああ。さっきの視線これが原因か)
キョン(ツインテールに鋭い目…間違いない。伝説のアレだ)
かがみ「え…えっと…///」
キョン(とりあえず自己紹介するべきか…)
キョン「二人の友達なのか?俺の名前は…もぉキョンでいいや。よろしく」
かがみ「(落ち着け、私!)わ、私は柊かがみ。よろしくね…キョン君」
キョン「…」
かがみ「…」
キョン(なんか…)
かがみ(他人のような気がしないわ…)
みさお「おいおい。柊なんか話せよー。せっかくのチャンスなんだから…痛ぁ!」
かがみ「うるさいっ!」
キョン(やっぱり何か引っかかる)
『それぞれの昼食・D編』
~2-D~
キョン(よかった…弁当買っといて…)
みさお「キョーン。弁当食おうぜ」
キョン「日下部に峰岸か。柊はどうしたんだ?」
あやの「柊ちゃんは妹のクラスに行ってるの」
みさお「酷いよなー、柊の奴。私たちのこと無視してあっち行くもんなー」
キョン「ふーん…」
みさお「ちゃんと聞くふいんきくらい持てよー」
キョン「雰囲気(ふんいき)だ」
みさお「うっ…柊に匹敵する突っ込みだな…」
キョン「どうでもいいこと言うな(柊も苦労してるな)。そういえば…」
あやの(さりげなく話題変えた…意外と女の子の扱いがうまい…)
『それぞれの昼食・E編』
~2-E~
こなた「そういえばさ、アキバに何か異世界から来た人が居たんだよ」
かがみ「いきなり意味わからないこと言うな」
こなた「それがなかなか面白くってさー。アドレス聞けばよかったヨー」
かがみ「この妄想はどうでもいいから。そういえばつかさ、今日何で遅れたの?」
つかさ「うーん…なんか校門前でいろいろ表情変えている人がいてそれを見てたの」
かがみ「随分謎の理由ね…」
こなた「いやいや、これはフラグが立った証拠だよ」
つかさ「フラグ?」
みゆき「フラグというのは旗という意味で…」
かがみ「みゆき。それ以上ややこしくしないで」
みゆき「わかりました。…そういえば今日かがみさんのクラスに転校生が来ましたよね」
かがみ「え?ああ、うん…」
つかさ「どういう人だったの?」
かがみ「(名前が)ちょっと変わってるけどいい人だわ」
こなた(このかがみの表情。もしや…)
こなた(後で見てみますか)
~2-D~
キョン「ハークション!」
あやの「キョンくん風邪?」
みさお「だらしねーなぁ」
『再会?』
~2-D~
あやの「じゃあね、キョンくん」
みさお「明日また会おうなー」
キョン「(笑いながらハミングってか?)ああ」
キョン(さてと…今日はマジ疲れた…団活…ってないな。とりあえず残る理由ないし面倒事が起こる前にさっさと…)
かがみ「あ、キョン君、じゃあね」
キョン「ああ。まt」こなた「かがみーー!このクラスにいる謎の転校生を見にきたぞー!」
キョン(なんだ…この戦慄は…いや、声だな。とにかくやな予感がする…。この場合三十六計逃げるに如かずのことわざに従い…エスケープ!)
ガシッ
かがみ「何で逃げるの?」
キョン「いや…この手の声にはトラウマしかない」
かがみ「?大丈夫よ。私の友人だし」
こなた「おお。今かがみに捕まってる人が転校生なのか」
かがみ「ええ」
キョン(誰なんだ?こんなハルヒのような声とハイテンションの奴は)
こなた「はじめましてー。私、泉こなた。今、あなたのそばに…」
キョン「…」
こなた「…」
こなた「あーーーーー!」
キョン「っ!おまえは!」
こなた「何でここにいるのサ!」
キョン「俺のセリフだ(てっきり小学生かと思ったんだが…)」
こなた「今、失礼なこと考えたでしょでしょ?」
キョン(無視だな…というかまた口に出してしまった)
かがみ「あのー、ついていけないんだけど…。二人とも知り合いなの?」
キョン「うーん…どう説明すればいいのか…」
こなた「信じてもらえないかもしれないけど…」
キョン「って言うのかよ!」
『鈍感』
ー説明が終わりー
かがみ「えーっと…本当の話?」
キョン「えらくマジだ」
かがみ「…」
キョン「とりあえず信じなくてもいいぞ?」
かがみ「い、いや。キョン君が言うから信じるわ」
こなた「ほぉー。かがみんはかなり信頼しているようですなぁ」
かがみ「え、えっと…それは…///」
こなた「だけどね…」
かがみ&キョン「?」
こなた「キョンキョンは私の嫁なのだ!」
かがみ(こなた…まさか!?)
キョン「すまないがいろいろ突っ込むが、柊、いきなりここまで信頼されても困る。そして泉だっけ?俺はお前の嫁ではないしそもそも俺は男だ。そして「キョンキョン」というのは何だ?」
こなた&かがみ「鈍感…」
キョン「?」
『ギャルゲー主人公キョン』
~キョンから少し離れたところ~
こなた「まさかここで再会するとは思わなかったし、いきなりフラグを立てるとは…」
かがみ「私としてはあんたがリアルの世界で恋をするとは思わなかったわ」
こなた「かがみん酷い。それにキョンキョンは一応二次元の人だヨ」
かがみ「そういえば…まぁ、これからどうするか…」
つかさ「あっ!お姉ちゃんにこなちゃん。ここにいたんだ。探したよ~」タタタタ
かがみ「つかさ、走ると転ぶわよ」
こなた(ん?このシチュどこかで……!!)
こなた「つかさ、走っちゃダメ!」
つかさ「えっ?キャア!」
キョン「うわっ!」
こなた「…」
かがみ「…」
キョン「大丈夫か?」
つかさ「え?う、うん///」
かがみ「こなた…」
こなた「お約束展開が起こった…フラグが…。こいつ…できる!」
『すばらしいかな?この世界』
こなた「いや~。キョンキョンはギャルゲー主人公になりそうだネ」
かがみ「今回はあんたの考えに同意するわ」
つかさ「バルサミコ酢~」
キョン「とりあえずこれからどうするんだ?」
こなた「今日はもう遅いし帰る」
キョン「そうですか」
つかさ「キョンくんはこれからどうするの?」
キョン「普通に生活するしかないな…もう諦めたさ」
かがみ「まぁ、これからよろしくね。キョン君」
こなた「夜露死苦ぅ!」
つかさ「よろしくね」
キョン「ああ(まぁ、なんとかなるだろ)」
ー後日、こなたたちのセリフー
こなた「まさか、みゆきさんにまでフラグを立てるとは…」
かがみ「いきなり競争率が高い…というかいつの間に?」
つかさ「転校初日の放課後ってゆきちゃん言ってたよ」
かがみ「…」