『SOS団の日常』

部室にて
こなた「いったー!」
キョン「どうした?」
こなた「か、かどに……小指が角に……」
キョン「あー、痛いよな、それ」
みゆき「大丈夫ですか?泉さん」
こなた「だめだー。いたーい。キョンキョンおんぶしてー」
キョン「断る」
こなた「だったらだっこ」
キョン「かわらんだろうが」
こなた「ケチー」
かがみ「というより、何であんたは部室で裸足なんだ?」


ひより「ネタが浮かばないぃ」
こなた「また悩んでるんだね」
つかさ「私のネタ使ってくれればいいのに」
ひより「い、いやあれは最後の手段ですから」
つかさ「そっかー。残念だね」
キョン「つかさのネタってどんなのだ?」
ひより「み、見るッスか?……これっすよ」
キョン「どれどれ」ピラ
こなた「わざわざSOS団の部室に来なくても、アニ研で考えた方が集中できるんじゃないの?」
ひより「いやー。だってこっちはネタの宝庫じゃないですか。色んな意味で。それにここ、一応文芸部室でしょう?」
こなた「まぁねー」
キョン「ふぅ。返すよ」
つかさ「どうだった?キョン君」
キョン「なんだ……確かに最終兵器だな」
ひより「で、ですよねー」



キョン「少し読んで疲れたな。パティ、お茶をくれ」
パティ「ハーイ。かしこまりました」
キョン「そういえば古泉の奴はどうしたんだ?」
こなた「いっちゃんなら今日はバイトがどうとか言ってたよ」
キョン「そうか。なら泉で良いや。オセロやらないか?」
こなた「おっ、いいネ」
パティ「お待たせしました。ご主人様」
キョン「パティ、いつも言ってるがその最後のご主人様ってのやめろ」
パティ「ホワイ?メイドは主人を敬うものなのデスヨ?」
キョン「俺はお前の主人じゃない。朝比奈さんはそんな事しなかったしな」
パティ「それはそっちが悪いんデス。朝比奈さんって人に会って一言メイドの心得を言ってあげたいデスネ」
キョン「それにしても、朝比奈さんのメイド服よく着れるな。少し隙間はあるとはいえ朝比奈さん以外がこれを着るのはパティが初めてだろ」
こなた「私が着たらぶかぶかだったもんネ」
キョン「確かにな。てか、よく着ようと思ったな」
こなた「今思ったら無謀な挑戦だったよ」


こなた「今思ったんだけど」
キョン「なんだ?」
こなた「あのメイド服みゆきさんも着れそうだよね」
キョン「そういえば着れないこともないだろうな」
こなた「みゆきさんのメイド服は想像あまりできないけどね」
キョン「高良はメイドを雇う立場に居そうだからな」
こなた「それすっごいわかる」
みゆき「私のイメージってどんなのなんでしょうか?」
こなた「みなみちゃんはメイド服より執事服のほうが似合うと思うナ」
みなみ「……」ペタペタ
キョン「そうか?岩崎もメイド服とか可愛らしいと思うぞ」
みなみ「……///」
こなた「流石は生粋のフラグメーカー」
キョン「なんだそれ?」
こなた「こっちの話だヨ」
ひより「来た!今一瞬ネタが来た!」



教室にて
ななこ「はぁ……」
こなた「どうしたんですか先生?」
ななこ「なんでや……」
キョン「なにがですか?」
ななこ「何でうちのチームはクライマックス出場できへんかったんや」
こなた「野球の話ですか」
キョン「それは残念でしたね」
ななこ「せっかく普段強いチームが最下位になってくれたのに……」
こなた「まさかの二位があのチームですからね」
キョン「それはファンに失礼だ」
こなた「だって去年は最下位だったんでしょ?」
キョン「確かにそうだが」
こなた「……む、後ろから何か凄いオーラが」
みゆき「泉さん。言葉には気をつけたほうがよろしいですよ?」

キョン・こなた「!!」


ななこ「あそこは大阪の球団やからまだええわ」
キョン「まだ野球の話引っ張るのか」
こなた「仕方ないよ、作者が野球好きなんだから」
キョン「作者って誰だ?」
こなた「こっちの話だヨ」
ななこ「何であっこが一位やねん。しかも日本一なるわアジア一なるわ」
キョン「中々強かったですね」
ななこ「しかもうちがドラフトで指名した選手は別の球団への愛で入団拒否するわ……」
キョン「あの選手のことですね」
ななこ「うわーん。あんな球団の何処がええねんー」ガシッ
キョン「ちょ、先生。いきなり抱きつかないでくださいよ」

キョン「ハッ、殺気!」



ななこ「キョンの胸で泣いたらすっきりしたわ」
キョン「何で俺は泉と高良にビンタされないといけないんだ?」
こなた「自分の胸に聞いてみな」
キョン「俺の胸は先生の涙でびしょびしょだ」
こなた「それが答えだ」
キョン「分かるか」
ななこ「見とれよ。来年こそうちが優勝したるからな!」
みゆき「すいませんが、来年は私の球団が一位にならせて貰いますよ」
こなた「そういえばみゆきさんはそのチームのファンだったね。やっぱり牛のような豊満な体してるからかな?」
キョン「さらっとセクハラ発言をするな変態親父が」
こなた「酷い事言うね。見た目は子供、頭脳はおっさんってことかい?」
キョン「今度は自虐か?」
こなた「なんか自暴自棄になってきたよ」
キョン「そうかい。それと泉的にはどっちに優勝して欲しいんだ?」
こなた「私としては先生のチームだヨ」
キョン「ほう、何故だ?」
こなた「先生のチームの方がセールとか多そうじゃん?」
キョン「さすがは自炊するだけあって家庭的な事言うな」
こなた「いや、お菓子」
キョン「そっちかよ」



市内探索にて
こなた「ねぇ、今日はアニメイ○にでも行かない?」
キョン「何で最後を伏字にした?俺としては抵抗があるんだが……長門はどうだ?」
長門「……アニ○イトって何?」
キョン「同じ字を伏せろよ」
こなた「平たく言うと本屋みたいなものだヨ」
キョン「あながち間違ってはないかもしれないが違うだろ」
長門「……行く」
キョン「本屋と聞いたら行くよな。そりゃ」

ア○メ○ト内
こなた「さて、新作新作っと」
キョン「おい泉。一人で勝手に行くんじゃない」
長門「……」テクテク
キョン「それに長門も勝手に歩き出すなよ。俺一人でどうしろというんだ……」


キョン「ん?あれは泉か。何か泉の周りが騒がしいな」
店長「こちら新作のDVD入荷しましたー!」
キョン「あれは泉へのアピールなのか?」
こなた「~♪」
店員一「店長!伝説の少女Aは全く持って興味を示しておりません!」
キョン「伝説の少女Aって泉の事か?何だよ伝説って」
店長「ちくしょー!ならこれでどうだ!」
キョン「……この店は活気にあふれてるな。というより、何故泉は気づかないんだ?鈍すぎるだろ」

キョン「そろそろ戻るぞ」
こなた「はーい」
店員二「店長!伝説の少女Aは何も買いませんでした!」
店長「ちくしょー!!」
キョン「まだやってたのか」
こなた「そういやながもんは?」
キョン「そういえばそうだな何処に行ったんだ?」
こなた「あっ、あそこだよ」
長門「……」ピラ
キョン「こら長門、BL物なんて読むんじゃありません!早く帰るぞ」
こなた「とうとうながもんも目覚めちゃったかな?」
キョン「くそっ、根が張ったようにうごかねぇ」
長門「……ユニーク」
キョン「畜生。こうなったのも泉のせいだからな」
こなた「アハ♪」
キョン「アハ♪で済むと思うなよ」



保健室にて
ゆたか「すいません」
キョン「ん?小早川じゃないか。どうしたんだ?」
ゆたか「あっ、キョン先輩。あの、気分が悪くなったから休もうと思って」
ふゆき「そうですか。どうぞ」
ゆたか「先輩は何でここにいるんですか?」
キョン「ああ、さっきの体育で足をくじいてな、シップを貼りにきたんだよ」
ふゆき「ついでに先生の話し相手にもなってもらってたんですよ」
ゆたか「そうなんですか。では、ベッド借りますね」
ふゆき「はい。どうぞ」
キョン「大事にな」
ゆたか「あ、はい」

ふゆき「黒井先生も桜庭先生も親から結婚結婚ってうるさいらしいんですよ」
キョン「もうそんな年頃ですからね。天原先生は結婚しないんですか?」
ふゆき「そうですね。今は別に焦ってする必要は無いんじゃないかなとは思うんですけどね」
キョン「先生たちも皆美人なのになんで結婚しないんでしょうね」
ふゆき「いい相手がいないから、らしいですよ」
キョン「そんなもんなんですかね」
ふゆき「そういえばSOS団のほうはどうですか?」
キョン「相変わらずですよ。この前も……」
ゆたか「……(会話が気になってゆっくり休めないよ)」



部室にて
こなた「キョンキョンって鈍いよね」
かがみ「そうね。物凄い鈍さだわ」
こなた「鈍いくせに自分でフラグを作っては壊すんだもん。まるで自家栽培だね」
かがみ「言ってる意味がいまいちよく分からんが、つまりは自分で作って自分で収穫してるとでもいいたいのか?」
こなた「まっ、そんなとこだネ」
かがみ「収穫してるって言うより枯らしてるって感じだけどね。キョン君の鈍さはこの世界探しても早々いないと思うわ」
こなた「確かにネ」
かがみ「『付き合ってください』とか言っても『買い物に付き添え』って感じに捕らえるからなー」
こなた「ありそうだねー」
かがみ「あの鈍さ何とかならないのかしら」
こなた「どうにもならないんじゃない?……ところでかがみ」
かがみ「何よ?」
こなた「『付き合ってください』って言ったの?」
かがみ「うっ……」
こなた「隅に置けないネー。このこのー」
かがみ「う、うるさい!」
古泉「ですが抜け駆けはいただけませんね」
かがみ「そうね、悪かったわ。……ってえ?」
こなた「いっちゃんには関係無いでしょー」
古泉「ンフッ、手厳しい限りです」






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最終更新:2008年12月14日 18:16
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