「おっすお前らー。休み明けはキツイなぁ~」
と、穏やかな微笑みを浮かべて今にも死にそうな声を出しているのは担任の黒井教諭。
前年度に引き続き、同級生ばかりでなくこの先生とも同じクラスになった。
「かといって、手加減はせぇへんで。まずは課題サボってなかったか、実力テストを喰らいーや」
最前列の生徒にテスト用紙を配り終えると、夢遊病患者のような足取りで教壇に突っ伏してしまった。
いったい、何にそこまで追い詰められているのだろう。黒井教諭の趣味如何を知る生徒は俺の知り合いにはいない。
なのに、俺の脳内には、ネトゲなる単語が明滅していた。根拠もないのに。
「しかし、代わり映えのないメンツだな」
テスト終了後、教室を見渡した第一声がそれだった。先に確認した奴以外にも、割と親しくしていた連中が揃っている。
柊姉の陰謀説も、少し支持したくなってきた。陰謀を暴いたからといって、やり直しを要求したいわけではないが。
「うん……お姉ちゃんには悪いけど、やり直してバラバラになっちゃったらやだもん」
できると思ってるのか、柊妹。
「あ、またそんな呼び方した。去年からつかさって呼んでって言ってるのに」
「姉、妹で区別はできてるんだから、今更いいだろ」
呼び方に文句をつけるなら、まず俺の「キョン」という仇名をどうにかしてからにして欲しいね。
高校進学を機におさらばできると思っていたのに……一生付きまとうんじゃないだろうな。
「……あれ?」
「どしたの、キョンくん」
「キョンって、誰が広めたんだ?」
ふと、脳裏をよぎった疑問。だが後ろの席に座る我がはとこの顔を見ると、柊妹の回答を得るまでもなく自己完結した。
「そうか、みゆきか」
「その通りよ。みゆきがあんまりキョンキョン言うもんだから、私たちにも馴染んじゃったのよね」
いつの間にか、隣に柊姉がいた。俺の机に手をかけ体重を預けて立っている。
少年誌のグラビアなんかでやってる色っぽいポーズに見えなくもないが……これ以上は言うまい。
その代わりに「テストどうだった?」と当たり障りのない話題を振ることにしておく。
「あんたより点数がいいのは確実でしょうね」
辛辣だが、言い返せない。何せ柊姉とみゆきには、課題のほとんどを手伝ってもらったからな。
本当に俺は、恵まれた平凡な高校生だよ。
だが、時折不安になる。
それは確固たる理由もなく、口にしてみたら洩れなく一笑に伏されそうなことなのだが。
俺は、ここにいていいのだろうか。
「キョンさん、付き合ってください」
「どこまで?」
みゆきの申し出に応じると、横で会話を聞いていたらしい柊姉妹が瓦解した。
何やら直前までボルテージを上げていたようだが、どうしたんだろうね、いったい。
「あんたねぇ……いや、いいわ。なんか悔しい」
「悔しいです!」
俺の専売特許であるやれやれを真似たのが姉、芸人の一発ギャグ風に追従したのが妹。
柊妹には女の子が変顔しちゃいけませんと一応諭しておいたが、あれはあれで存外可愛かった。
さて、何の話題だったろうか。
「あー……すまんみゆき。付き合いたいのはやまやまだが、用事がある」
「キョンに用事? 何か怪しいわね」
なぜそこまで勘繰られなきゃならんのだ。
「大した用事じゃない。部活に出なきゃならないんだよ、強制的にな」
「キョンくん、部活になんか入ってたっけ? いっつも私たちと遊んでるよね?」
「そう……だったか?」
ひどーい、と少し困ったように笑う柊妹。俺もつられて笑いそうになるが、違和感は払拭できなかった。
そして、言われるままに連れ出される。何だか記憶喪失になった気分だな。
「休み明けでボケてるだけじゃないの?」
俺もそんな気がしてきた。さすがに、いつまでも中二病のような疑問を引き摺るわけにもいかないしな。
しかし……女子ばっか引き連れたこのメンツで、今までよくやってこれたな、俺。
みゆきが行きたかったというのは、他二名との総意だったらしく、行き先はケーキバイキングだった。
「普通だな……」
「あ、退屈ですか?」
「そうじゃない。噛み締めてるんだよ、普通の女子と普通に過ごす幸せをな」
「普通って……なんか、いい気がしないんだけど」
そういう意味じゃない、ここで言う普通はまともの意味であり、褒め言葉だ。
「お前らだって知ってるだろ、あいつがトンデモな台風野郎だってこと」
「えーと……」
そこまで言って、俺は気づいた。
「……あいつって、誰だ?」
「そんなの私のが聞きたいわよ」
場が少し気まずくなったこともあり、その話題はそれ以上触れられることはなかった。
だが、俺の内側では、消えることのない疑念がふつふつと湧き続けていた。
「俺は、ここにいていいのだろうか」
男子のラストリゾート、トイレでふと口に出した瞬間。
「さあ、どうでしょう」と答える者が隣にいた。
白石少年だった。
「……白石!?」
「気づくのが早かったですね。さすが先生」
白石に先生と呼ばれた、確かに成人を過ぎたはずの俺の体は、高校生のそれに戻っていた。
いや、さっきまで、中身まで高校生だった気がする。
「何だこれ、何がどうなってるんだ」
「先生は、閉鎖空間に引き込まれているんですよ」
いや……どういうことだ。起き抜けのようで、頭がうまく回らない。
「先生が見てきたものは、おそらく、これからもとの世界と入れ替わろうとしている世界です」
「入れ替わるだと?」
思い出されるのは、高校1年に経験した、ハルヒとふたりぼっちの閉鎖空間。
こんなことをしやがったのは、
「泉こなた、か」
確かに現時点で、ハルヒ的存在として可能性が高いと睨んでいるのはあいつだ。
でも、本当にそうなのか?
だって俺の見てきた世界に、泉の姿はなかったんだぞ。
「どこか別の場所にいたのかもしれません」
「あの三人を放っておいてか?」
「むしろ、あの三人と離れることが目的だったとは思いませんか」
俺は奥歯を噛んだ。このバカ野郎、泉がそう簡単に友達を切り捨てるようなまねをするわけないだろう。
だが白石の言い分も、論理的に考えるには避けて通れない道だ。
脳裏を過ぎるだけで反吐の出そうな推測を、わざわざ言ってくれているんだ。感謝すべきだ、だが苛つく。
「……お前はどうしたいんだ、白石」
「どうぞお好きに」と、割と本気な無関心さで、白石は手を洗っている。いつの間にか用を足し終えたか。
「俺はこんな世界は認めん。消しにかかるぞ」
「いいですよ。あれだけの情報量なら、消滅に際してのエネルギーにも期待できますから」
「……俺を起こしてくれたのは、お前なのか」
「先生が自分で起きたんですよ。僕はちょっと通りすがっただけですから」
「通りすがったって」
「すみません、もうこの世界に入り込んでられないです。僕は退場するので、あとは頼みます」
そう言い残すと、白石はトイレを出て行った。追いたかったが、まだ出るので断念した。
ラストリゾートに一人。さしあたって、考えるべきことは。
「俺は、どうすりゃいいんだ」
本当、どうしようもなく一人だ。昔は、黙ってても長門や他のメンバーが何とかしてくれた。
今なら朝倉が憑依しているみゆきを頼るところだが、この世界のみゆきにそんな片鱗は見られない。
こっちに取り込まれたときに、朝倉は排除されちまったんじゃないだろうか。
「……」
考えるしかない。これまでに起こったことを思い返し、縋れる藁がないか探す。
「確か、保留にしていた問題が……」
引っかかるものがあるが、それが何なのかわからない。ああ、もどかしい。
「あんた、大丈夫?」
登校してきた俺の顔を見て、柊姉は開口一番、俺の健康状態を看破した。
高校時代などとうに過ぎた、社会人としての記憶が覚醒した今では、安眠など不可能だった。
引っかかるものの正体を一晩中悩み明かした結果がこれだよ。
「昨日のバイキングから様子がおかしいとは思ってたけど……悩み事でもあるの?」
「心配してくれるのはありがたいが、朝くらい自分のクラスにいろよ」
「せっかくここまで出張してあげたんだから、話してみなさいよ」
若干、流し目気味の視線を送ってくる柊姉に、俺は微かな希望を見出した。
「お前、泉こなたって知ってるか」
俺の脈絡のない質問に、柊姉は「誰それ」と、少し怒ったように返事した。さよなら希望。
それにしても何で怒ってるんだ。言えと言ったのはそっちだろうに。
そっぽを向かれてしまったので、俺は再びあてのない思索へと身を投じる。何を保留していたんだか。
……ちょっと待て。柊、といえば。
「なあ、お前んちって、お姉さんいるよな」
「いるけど……おい、なぜさっきからこの場にいない女の話ばかりする」
「柊いのりさんだよな」
そう、柊家の長女いのりさん。熱を出した俺に謎の言葉を添えてお粥を作ってくれた御仁。
しかし実妹の柊つかさの情報によると、彼女は俺の看病などした覚えもないらしい。
この矛盾には、何かしらの仕掛けがあるはずだ。
「姉さんと知り合いなの?」
「……そうだ」
その呟きはエウレカ的な感嘆であり、柊姉の質問への同意ではない。
俺がずっと思い出そうとしてもがいていたのは、いのりさん(仮)が口にした花の名だ。
うちの神社で咲いてるから見に来てくれ、と。個人的に馴染みのある花なので、曖昧ながら覚えていた。
確信を持った。その花の名前がヒントとなるとすれば――手はまだある。
「そうなんだ。へー……いのり姉さんからそんな話聞いてなかったけど」
「なあ柊」
「ん?」
「お前んち、花とか植えてるか?」
「目ぼしいのはないわ。野花は放っておいてるけど」
何も本当に花を探しているわけじゃない。むしろ花が実在しないというのは俺の推測に信憑性を付与する。
これはひょっとすると、ひょっとするかもしれないってやつだぞ。
「キョン、さっきから言動が支離滅裂よ。眠気覚ましにこのラノベでも、」
「お前んち、行っていいか」
「…………え?」
高校生のころ、女子と肩を並べて下校するのを夢見ていた。
北高では早々にハルヒにつかまってしまったので、ついぞまともな青春を送る暇もなかった俺。
だが、この閉鎖空間においては、俺はその夢をほぼ毎日叶えてしまっているようだ。しかも三倍で。
「柊さんのおうちに伺うのは、お見舞い以来でしょうか」
「あーあのときは本当にありがとね。つかさは薄情だし、キョンに至ってはちょっかい出してきたんだから」
「ちょっと待て俺はそんなキャラじゃ」
「詳しく聞かせていただけますか」
「ゆきちゃん怖いよッ!?」
みゆきがおかしくなったのでそれどころじゃなくなったが、俺はそんなキャラじゃない。
泉のやつ、自分がやらかしたことを全部俺になすりつけるつもりか。いったい、何がしたいんだ。
我がはとこの追及を持ち得るだけのスキルでのらりくらりとかわしつつ、柊家こと鷺ノ宮神社についたものの、
「じゃあいのり姉さん呼んでくるわね」
「え?」
「あんた、そのために来たんでしょーが」
いったいどんな解釈をしたのか知れないが、誤解されている。
眉をひそめる俺をひとしきり眺め、溜息をつく柊姉。しぶっていると思われたのか。
「まあ、それは置いとくとしても、あがっていきなさいよ。お茶菓子くらい出すわ」
「お前が?」
「……つかさが」
一転、恨めしそうな顔に変わる。友人として接すれば、こんなに面白い奴なんだな。
さすが神社というべきか、柊家の居間は畳の敷いてある和室だ。自然と正座になるあたり、俺も捨てたもんじゃない。
「キョンとみゆきは座ってて。お茶菓子持ってくるから」
つかさと私が、とあてつけてから、柊姉妹は台所へ姿を消した。
さて。
「どこへ行かれるんですか?」
「……散歩に」
「柊さんに座っていなさいと言われましたよね?」
今日のみゆきはやけに威圧的な、尋常ならざるオーラを放っている。
勘弁してくれ、と言い捨て、決死の覚悟で神社の敷地を散策してみたのだが、
「……ない」
目当てのものも、本物の花さえも、そこにはなかった。
とはいえ、矛盾の残るあのイベントがまったくの無意味とは思えない。きっと、何か理由が。
「ここが、閉鎖空間の中だからか」
そうだ。ここから脱出して、もとの世界に戻れば、そこにはきっと。
居間に戻ったとき、すでに全員集合していて、何となく入り難い雰囲気だった。
やっぱり勝手に出歩けば気分を害するよな。切羽詰っているとはいえ、俺はハルヒのように常識を捨てきれない。
「ガサ入れしてたんじゃないでしょうね」
「全宗教の神に誓ってやっていない」
家の中をうろついても文句を言われず、冗談まで言い合える。俺たちは、本当に親しいのだろう。
設定の上では、な。
「なあ、俺たちってどれぐらいのつきあいになる?」
「何よ、改まって。高校に入学してからでしょ……あ、みゆきとはもっと前からだっけか」
「はい。子供のころからずっと……親戚づきあいがありましたので」
「ずっとじゃないだろ」
そのとき、全世界が停止した。それは決して気のせいではなかったろう。
「みゆきとは、年に一度会うかどうかだ。俺は本当は、もっと遠くに住んでいたからな」
「キョンさん?」
「柊姉妹となんて、高校時代に知り合うはずがないんだ」
「何言ってんの?」
「いいか、俺はここにいていい人間じゃない。お前たちにはもっと、もっと必要な奴がいたはずだ」
集まった面子を見回す。譲れない戦いが始まる。
「俺にあいつの代わりは無理なんだ。よく思い出してみろ、つじつまの合わない記憶ばっかりのはずだ」
泉こなたの代役として、俺はここにねじ込まれた。冗談じゃない。
そう簡単に代わりがきいてたまるもんかよ。無能な俺でも、そんなことはわかる。だから、
「つかさ、俺はお前に言ったはずだ。お前の力はいつか絶対に、必要になるときがくるって」
俺の作戦を遂行する上で、この現象に最も抵抗力がありそうで、かつ目覚めさせるべきは柊つかさだ。
何せ超能力者だ。唯一、自分の意志で閉鎖空間へ出入りできる役職なんだからな。
「そのときお前は悩んでいた。力のこともそうだが、それを友達に秘密にしなきゃならないことで」
「えっと……」
「そこまで想うほどの友達が、理由はわからないが消えようとしてる。そして止められるのは、お前の力だけなんだ」
「……」
「忘れてるなら思い出させてやる。代わりはいない、お前にしかできないんだ」
乗り出した俺は、柊妹の肩を掴み、引き寄せる。
「誰のためじゃなく、自分のためにだ。思い出すんだ、つかさ!」
ちょっとあんたいい加減に――と柊姉のどやし声を耳に残し、俺の体は傾いていく。突き飛ばされたのだ。
視界の端で、俺を突き飛ばした張本人の顔がフェードアウトしていく。
「グッときたよ、先生!」
最後に見たつかさの笑顔は、とても可愛らしくも力強いものだった。
ゴトン、と頭から倒れこんだのは、柊家の居間。だが辺りは暗く、時刻は真夜中。
今の今まで俺を囲んでいたはずの少女たちの姿は見えない。俺の体も、実年齢に見合うものになっている。
「戻ってきた……」
一息つきたいところだが、足を止めていられない。
俺は飛び起きて、しかしもし家人がいたら、と配慮してばたばたせずに急いだ。
柊家の神社の境内の裏、そこに、そいつの姿はあった。
「久しぶりだな、パンジー」
「せめて藤原と呼んでもらおうか」
佐々木の裏SOS団にて、未来人枠を勤めていたいけ好かない未来人、藤原(仮名)だ。
何やかんやで、朝比奈さんの未来が確定したことによって、存在が「なかったこと」にされたと思っていたのだが。
「よく生きてられたな」
「僕は涼宮ハルヒと面識がある。あの女の記憶の端に引っかかったおかげで、完全なる消滅は免れたらしい」
暗黒面に堕ちた古泉のようなスマイル。以前は業腹で仕方なかったが、今はどこかしら安心感がある。
「今の僕は、時間を彷徨っているようなものだ」
好きな時間へ移動することはできても、何も変えることができない、誰とも関われない――藤原はそう言う。
「でも、今は俺とこうして喋ってるじゃないか」
「こんなことは初めてさ。あんたの運の良さにはシャッポを脱ぐ……本当はあんたが神なんじゃないか?」
冗談きついぜ。偶然に決まってるさ、俺はできすぎでも、必然よりは奇跡的な偶然が好きなんだ。
「そんなことより、利用するつもりで来たんだろう。いつへ行きたい?」
……口の悪さは相変わらずだが。
「協力してくれるんだな?」
「せっかくの奇跡的な偶然だ。そうしてやるのもやぶさかじゃない」
「言うようになったな。いや、それは昔からか」
邪悪な笑みに誘い笑いをすることになろうとは。
ここにきて、時間移動の切符が手に入った。それで何とかしろってことなんだろう。
どう使うか? 捕らぬ狸の何とやらだが、いのりさんのパンジーのメッセージに気づいてから、ずっと考えてきた。
過去の泉に会って、こんなことやめろと言ってみるか? ――俺一人で説得できるとは思えない。
もっと過去に遡って、泉が覚醒したきっかけを止めてみるか? ――俺一人で対処できるわけがない。
そう、俺一人じゃできないことだらけなんだ。
だから、ちょっと情けないが、正直何のためらいもないが、俺は応援を呼ぶことにする。
「高校卒業後の、SOS団解散式――そこまで頼む」
らっきー☆ちゃんねる
あきら「おは☆らっきー。毎度おなじみ小神あきらでーす」
小野「二ヶ月ぶりの僕はどうですか? 小野だいすけです……あきらさん、テンションテンション」
あきら「えー今日は特番でしてね。『白石みのるさん生出演!』だそうです。」
小野「ああ、ついに読点が侵食を……い、いやー白石さんのスタジオ入りも久しぶりですねー」
あきら「そーですねー」
小野「テンション上がっちゃいますねー!」
あきら「そーですねー」
小野「本編をくっちまいそうな勢いですねー!」
あきら様「私も本編出せやぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
<ガッシ! ボカ!
<ギャッ! グッワ!
<マチヤガレー!
<バ、バイニー!
白石「おはよーございまーす……」
白石「……」
白石「……コホン」
白石「……」
白石「咳をしてもひとり……」
次回予告
どーもー、背景コンビでーす。
サンタクロースをいつまで信じていたかなんて、世間話にもならないくらいのどうでもいいような話だけど、
私もけっこーだまされたなー。兄貴が手の込んだ手回ししやがったからな。
うん、みさちゃんがサンタの存在を疑わないように、私が話しを合わせたりね。
それでも疑うようになったら、兄貴コスプレできやがるんだもんなー。
うん、その場に居合わせた設定の私がフォローを入れたりね。
……何か私、昔からのけものだったのか?
そんなことより次回の教師キョンキョン物語は、
第10話『キョン王の教室』――お楽しみに♪
キョン「俺、参上!」
古泉「その世界には僕が出ておきますんで、安心してキバっててください」