「一レスバカップル」
突然のキスに私は驚きを隠せなかった。
いや、だってキスだよ? チューだよ? ベーゼだよ? 接吻だよ?
私はこんなにも動揺してるのにキョンたら平然として私に笑いかけてくるし。
まったくたらしになってまぁ。なにそれ? って感じだよね。
「どうしたんですか、泉先輩」
「キョン最近生意気ー」
そう言って私はキョンの肩を叩いた。
というかぶっちゃけ殴った? みたいな、
やたらと痛がってるしね。ざまーみろ。
「先輩って、だから幼くみられるんですよ? 雰囲気が幼稚だから…」
「……せいっ」
おぅおぅ、痛そうだね~。
脛にトーキックは効いたかな?
「いや、洒落にならんでしょ…」
涙目のキョンは脛を抱えて、身体をくの字に曲げてる。
ん~、大体いまなら同じくらいの目線かな?
「チュッ」
私はキョンのおでこにキスを一つ。
少し優位に立ったつもりで人差し指たててキョンに怒ってみた。
「あんまりからかうと私も泣いちゃうぞ?」
「泣いてる先輩は色っぽいから大歓迎」
「ほぇっ!?」
「嘘です」
あっという間に元に戻ってしまった。
動揺して紅くなった顔が恥ずかしいなぁもう!
「ま、心配しなくても先輩が大人なのはベットで沢山教えてもらってますよ」
「なっ!? ちょっとキョン!」
笑って拳を振るう私から逃げるキョン。
なんてことを街中で言うのかなこの後輩は!
すると、キョンは思い出したかのように「あっ!」と言って
私の方に戻ってきて、へその少ししたの辺りを手の平で押さえながら。
「でも、ここはまだまだ子供ですけど」
「死ね!」
最終更新:2009年05月25日 00:49