その1

ハルヒ「なんでいつもうちのクラスからすぐ出ていくのよ」

かがみ「別に私の勝手よ」
ハルヒ「本当に?怪しいわ・・・・・・・」
かがみ「つかさ達とお昼とってることのどこが怪しいのよ!」
キョン「おーい、ハルヒ。朝比奈さんが呼んでるぞ」
かがみ「あ・・・・・・・・・」
ハルヒ「みくるちゃんが?ちょっと待ってて!30秒で向かうわ!」
キョン「俺に宣言されてもな」
かがみ「あ、あの・・・・・・・」
キョン「俺?・・・・・ごめん、涼宮に付き添わなきゃならんから、後にしてくれないか?」
キョン「それじゃ、お邪魔しました」
かがみ「あ・・・・・・・・・・・」

つかさ「おねえちゃん?顔がバルサミコ酢色してるよ?大丈夫」
かがみ「え・・・・・・あ、ああ・・・・大丈夫よ」
つかさ「風邪?風邪にはねぇ、マヨネーズがいいんだよぉ。マヨネーズはねぇ、何にでも合うんだよぉ」

次の日

かがみ「・・・・・・・・・・」
キョン「あ、お前また俺の弁当食いやがって」
ハルヒ「いいじゃない、少しくらい」
キョン「少し?俺には残り一つの今箸につままれんとす卵焼きしか・・・・・・・」
ハルヒ「ごちそうさま!」
キョン「あ・・・・・ああ・・・・・・・・」
ハルヒ「お昼食べ終わったら一旦部室に集合しなさい!分かったわね!?じゃあ先に行ってるわよ!」
キョン「食べ終わるも何も・・・・俺の弁当はお前に食われただろうが・・・・・」
キョン「ああ・・・・・腹が減った・・・・・・」
かがみ「・・・・・・・あ、あの!」
キョン「・・・・・・・はい?」
かがみ「あの・・・・・・・・お弁当・・・わ、私が作ったので良かったら、すこし・・・・分けてあげようか?」
キョン「・・・・・・・・・」
かがみ「あ、あああの今日は私がお弁当の当番だったから、その・・・・・あんまり美味しくないかもしれないけど・・・・・・・」
キョン「・・・・・・・・いいの?」

キョン「もぐもぐ・・・・・・・」
かがみ「・・・・・・・・・・・」
キョン「もぐもぐ・・・・・・・・!!」
かがみ「・・・・・・・・・!!」
かがみ「あ・・・・・美味しくないよね、ごめんね私料理下手で。今日も卵焼きとか少し焦がしちゃったし、それにそれに・・・・・」
キョン「いゃ、ほぉんなことなひぃよ。凄く・・・・美味しいです・・・・・。もぐもぐ・・・・」
かがみ「・・・・・・・・!」
キョン「柊って料理得意なんだな。まったくもって以外だ」
かがみ「い、意外って何よ。意外って!」
キョン「あ、ああ・・・・・・スマン」
かがみ「・・・・・・・・あ、あと柊じゃなくて、かがみでいいわよ・・・・」
キョン「ん?」
かがみ「ほ、ほら・・・・・柊じゃつかさと区別がつかないじゃない?」
キョン「妹さんの方の柊さんとは面識はないし、特に不便な訳では・・・・・」
かがみ「とととにかく!かがみでいいのよ!分かった!?」
キョン「は、はい・・・・・・・・」

キョン「じゃあ、俺は部室に行くからこれで。弁当ごちそうさま」
かがみ「また涼宮さんにお弁当とられちゃったら、少しだけなら分けてあげてもいいわよ。少しだけだけど!」
キョン「今後はお世話になる機会が増えそうだな」



キョン「部室部室・・・・・・ゲフッ」
キョン「・・・・・(少しといいながら結局全部弁当貰っちゃったけどいいのかな)」


かがみ「・・・・・・・・!!(小さくガッツポーズ)」

キョン「ウィース」

ハルヒ「あら、早いじゃない」
キョン「お前が俺の弁当食わなきゃもっと早く着いてただろうよ」
ハルヒ「学食にでもいったの?でも変ね・・・・学食は混んでなかった?」
キョン「ああ、それは・・・・・・・」
ハルヒ「あ・・・・・!!ちょっとキョン、あんた口に食べかす付いてるわよ、ホラ」
キョン「あれ?急いで食ったからかな・・・・・・」
ハルヒ「ペロ・・・・・・・!?これはバルサミコ酢臭!?」
ハルヒ「あんかけ状のソースにアミノ酸・・・・・バルサミコ酢豚といったところかしら・・・・・・・?」
キョン「・・・・(こいつは少年探偵かよ)」

ハルヒ「学食に酢豚はないしね、誰かのお弁当でも分けてもらったのかしら?」
キョン「・・・・・・(女子に弁当分けて貰ったなんていったらややこしくなるのは必死だな)」
キョン「ああ・・・・・・谷口からな」
ハルヒ「へぇ・・・・・・?谷口に?」
キョン「そうだ。谷口に。」
ハルヒ「でも今日の谷口の弁当はナポリタンにプチトマトの弁当だったみたいだけれど?」
キョン「・・・・・・・・国木d・・」
ハルヒ「嘘だッッッッッッッッッ!!!」
ハルヒ「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だッッッッッッ!!!」
ハルヒ「国木田の弁当ははなまるハンバーグ弁当だった・・・・・」
キョン「うう・・・・・・(よく覚えてるな、コイツ)」
ハルヒ「さぁ・・・・・白状なさい。誰から弁当を貰ったの!?」
キョン「・・・・・・・・(どうする、どうするよオレ!)」

ハルヒ「さぁ!」
キョン「あうあうあ・・・・・・・・」

ガラッ

古泉「あ、お取り込み中でしたか?」
ハルヒ「・・・・・・・古泉君」
キョン「・・・・・・・・古泉だ」
ハルヒ「ん?」
キョン「弁当は・・・・・・古泉から・・・・」
ハルヒ「・・・・・・・・・本当に?古泉君」
古泉「お弁当・・・・・・・・ですか?」
キョン「・・・・・・シュパパパパパパパパ(猛烈な勢いの手話)」
古泉「・・・・・・・・・!」
ハルヒ「古泉君?」
古泉「ええ、今日は彼に僕の弁当を分けて差し上げました。バルサミコ酢豚弁当ですよ」
ハルヒ「そう・・・・・・・」
ハルヒ「なら始めから言えばいいじゃない!」
キョン「男にはなんとなく言いたくないこともあるんだよ・・・・・」
ハルヒ「意味分かんないわ」
古泉「何か知りませんが、誤解が解けてなによりです」

キョン「あ・・・・・・・・・メールか」

FROM 古泉 一樹

今回の件は貸しですよ。今夜10時に公園で待ってます・・・・・・・

それから何日か後

キョン「またお前は俺の弁当を!」
ハルヒ「いいじゃない!減るもんじゃないし」
キョン「減ってるだろ!そして今無くなろうとしている!」


ハルヒ「ふう・・・・・・ご馳走様!じゃあ部室でね!」


キョン「あ、あの・・・・・かがみ様」

かがみ「な、なんであんたも様付けなのよ・・・・・かがみでいいって言ってるでしょうが!」
キョン「さ、左様でございますか・・・・」
かがみ「だからその口調も!」

かがみ「はい!今日も上手く出来たかは分からないけど」
キョン「あああああありがとう!」
かがみ「オーバーね・・・・・こんなんでいいなら、毎日でも・・・・・・って、あ・・・・」
キョン「もぐもぐ・・・・・・・・ん?どうした」
かがみ「なっ!なんでもないわよ!バカ!」
キョン「・・・・・・・もぐもぐ」
かがみ「・・・・・・・・・(顔がバルサミコ酢潮)」



ハルヒ「・・・・・・・・(こういう訳だったのね)」

ハルヒ「大体私はお弁当の中身までなんて古泉君に聞いてないのに、
べらべら話だすからおかしいと思ったのよ」
ハルヒ「それで探りを入れたらこの始末・・・・・・キョンの奴・・・・・」




キョン「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」


翌日

キョン「昼飯昼飯~」
キョン「何がでるかなっ何がでるかなっ♪」
ハルヒ「ちょっと、キョン!」
キョン「またお前か・・・・・残念だが弁当はやらんぞ」
ハルヒ「キョン!有り難く思いなさい!今日はあんたのお弁当と私の弁当を交換してあげる!」
キョン「はぁ?」
キョン「俺は一向に交換なんぞしなくてもいいのだが・・・・・っておい!」
ハルヒ「じゃああんたの弁当は貰ってくから!」
キョン「・・・・・・・・・どういう風の吹き回しだよ」
キョン「・・・・・・・・・・・」
キョン「・・・・・・・・・仕方ない、開けるか・・・・」

パカッ


ピュウニュウワォニャオ!(友情テレカ発動の音)

キョン「こ、これは・・・・・・・・!!」

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最終更新:2007年07月17日 18:12
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