こなた「うーん」
キョン(苦そうだな、まだ熱があるんだろうか)
こなた「キョーン・・・」
キョン「お?キョンって・・・こなたー」
こなた「んー?おとうさーん?って、うわぁ!!!」
ガバッ!!
こなた「くぁwせdrftgyふじこ!!キョキョキョキョキョキョンキョン!?」
キョン「そんなにキョキョキョキョ言うな。鳥じゃないんだぞ」
こなた「ななな何やってるのさ!?」
キョン「お見舞いに決まってるだろ」
こなた「何でこんなところにいるのさ・・・」
キョン「だからお見舞いだって。それにこんなとこって、自分の部屋だろ」
こなた「だって・・・だって・・・キョンキョンはハルにゃんを選んだんでしょ?」
キョン「え?」
こなた「私見たんだ、キョンキョンとハルにゃんが腕組んで歩いてるの」
キョン(不思議探索の日か・・・見られてたんだな)
こなた「そりゃそうだよね・・・私じゃハルにゃんに敵うわけがないよ」
キョン「こなた・・・」
こなた「別に全然うらんだりなんてしないよ・・・でも、私・・・私・・・」
キョン「・・・」
こなた「私最低だよ・・・ハルにゃんの事が嫌いになってる
ハルにゃんは大事な友達なのに、キョンキョンの事が好きすぎて
ハルにゃんの事、嫌いになってる・・・・・・私、最低だよ」
キョン「こなた」
身体が勝手に動いていた
俺は静かにこなたの小さな身体を抱き寄せていた
こなた「キョ、キョンキョン////ダ、ダメだよ、キョンキョンはハルにゃんと・・・」
キョン「ハルヒとはそんなんじゃない」
こなた「キョンキョン?」
キョン「こなた、お前は最低なんかじゃない 今わかったんだ、自分の気持ちが・・・
俺は・・・俺は」
『俺は、こなたの事が好きだ』
こなた「!!!」
こなたは静かに、自分の声が聞こえないように
俺の胸に顔を押し付けて泣いている
俺はただ、こなたが落ち着くまで、ずっと抱きしめていた
途中俺の携帯が唸っていたが、そんなの関係ない
どうせ古泉からの苦情の電話だ、大規模な閉鎖空間が、とか言ってな
古泉には悪いが、今はそれどころじゃない
こなた「キョンキョン」
キョン「なんだ?」
こなた「もう、いいよ」
キョン「あ、あぁ」
こなた「キョンキョン、信じて・・・信じていいんだよね?」
キョン「あぁ、俺はこなたのことがすk」
こなた「だー言わなくていいよぉ 恥ずかしいから////」
キョン「とにかく、信じていいぞ」
こなた「うん・・・」
キョン「その、いままでごめんな・・・不安にさせて」
こなた「・・・許さない」
キョン「え?」
こなた「許さないよーキョンキョン」
キョン「えっと・・・」
こなた「・・・キ、キスしてくれるなら、特別に許してあげよう」
キョン「な、なんだって?」
こなた「さーキョンキョン、苦しゅうないぞ、んー////」
やれやれ、ここはいつかの閉鎖空間か?相手は違うけどな
しかし、もう腹をくくるしかないようだな
俺はこなたの赤く染まった小さな顔に手を当て、これまた小さな口に・・・
こなた「・・・ん・・・んふぅ////」
ドアの向こうで何か音がしたような気がするが、気のせいだろ
キョン「じ、じゃ今日は帰るぞ(は、恥ずかしすぎる////)」
こなた「うん、またねー」
キョン「お大事に」
ガチャ
ゴンッ!!
キョン「うわっ!!」
そうじろう「イテッ!!」
ドアを開けると、親父さんがいた。ずっと聞き耳を立てていて
急に俺が開けたもんだから顔にヒットしたんだろう
なにやってんだよ、この人は
キョン「し、失礼しますっ!!」
そうじろう「・・・キョンキョン」
キョン「ハ、ハイ?(怒ってる?)」
そうじろう「娘を、よろじぐだのむ!!ぐすっ」
キョン「・・・は、はい!!」
(親父さん、な、泣いてるのか!?それより、あなたもその名で呼ぶんですね・・・)
次の日
つかさ「あ、こなちゃーん おはよー」
こなた「おはよー」
かがみ「おーっす、こなた」
こなた「おはよーかがみん、今日もツンデレってるー?」
かがみ「なに朝から分けわかんないこといってんのよ」
こなた「ツンデレはステータスだよぉ」
かがみ「だからツンデレじゃないっての!!」
こなた「そろそろ認めなよー」
つかさ「こなちゃん、風邪引いてたのウソみたいに元気だねー」
こなた「病は気からだよ!!つかさ」
かがみ「バカは風邪引かないの間違いじゃないの?」
こなた「そうとも言う」
かがみ「言わないわよ」
つかさ(そっか・・・こなちゃん、キョン君と・・・)
かがみ(こなた、おめでとう。ちょっと悔しいのは、気のせいだよ・・・)
こなた「ほらほら、2人とも、早く行こー」
つかさ「あ、まってよー、こなちゃーん」
俺は今、ある一大決心をして、学校に向かっている
今日の放課後、SOS団に新たな団員を迎えるべく
その新入団員を部室に連れて行くつもりだ
そして放課後
オレはこなたの手を引いて、SOS団の部室へと向かっている
キョン「こなた、大丈夫か?」
こなた「うん、ちょっと緊張してるね・・・」
キョン「お前は心配しなくていいぞ、俺がなんとかする」
こなた「うん」
ドアの前で立ち止まる
キョン「こなた、本当に大丈夫だな?」
こなた「う、うん」
キョン「じゃ、開けるぞ」
ドアノブに手をかけ、ゆっくりと回す
もちろん手をつないだままだ・・・
ふいに俺の手をにぎるこなたの力が強まる
俺は、それに応えるかのように、強くにぎりかえす
そして俺は静かに、ドアを押した・・・
この光景をみて、ハルヒ達はなんと言うだろう
まぁ何を言われても、俺の決心は揺るがないし
なにが起きようと、後悔はしない、たとえ・・・
たとえ・・・この世界が崩壊しようとも・・・
最終更新:2007年08月23日 21:48