午後の授業はあっという間に終わり放課後になった。
ハルヒ「じゃ、行くわよかがみ!」
かがみ「ちょちょっと待ってよ!まだ片付けてないわよ」
キョン「ハルヒ・・・そう慌てるな。柊は逃げたりせんぞ」
ハルヒ「もー早くしなさい」
凉宮さ・・・じゃなかった。ハルヒは凄くテンションが高かった。私みたいな一般人が入るからなんだろうか?
あ、つかさ達に一緒に帰れないってメールしとこ。
<『もっていーけ最後に笑っちゃうのは私のは~ず♪セーラー服だからです←結論~♪』
つかさ「あ、お姉ちゃんからメール来た。」
こなた(つかさ・・・学校内ではマナーモードにしとかないと先生にまた没収されるよ。)
つかさ「お姉ちゃん。一緒に帰れないって。」
みゆき「珍しいですね。何か用事が出来たのでしょうか?」
つかさ「先生に呼び出されたんだって書いてあるよ。」
こなた「じゃあしょうがないよね。先に帰ろうか。」
つかさ「そだね」
ハルヒ「ここが!私達SOS団の部室よ。ちょっと待ってて。」
そう言ってハルヒは中へ入っていった。
1分後、ハルヒが戻って来た。
ハルヒ「さぁ入って。」
ハルヒ「みんな!今日は新しい部員を連れてきたわ。しかも自分から志願してきたの!」
かがみ「え、えと、柊かがみです!よ、よろしくお願いします。」
私は辺りを見渡した。男子が1人。女子が2人か・・・
古泉「これはこれはどうも。僕は古泉一樹です。よろしく柊さん。」
朝比奈「あ、あの~初めまして。朝比奈みくるです。よろしくね~。あ、一応3年生です。」
長門「・・・・・」
ハルヒ「ほら~有希!自己紹介したら?」
長門「・・・長門有希・・・」
なんか、随分個性的な人達だなぁ。古泉君はまともに見えるけど、朝比奈さんは何かおっとりしてるというかこなたがいたらこう言うだろな・・・
こなた『これは歩く萌要素!』
長門さんは大人しそう、いや大人し過ぎるかな。本を今読んでるみたいだけど何読んでるんだろ?
一番気になってるのは・・・
かがみ「あの~朝比奈さん?」
朝比奈「はい?」
かがみ「何でメイド服着てるんですか?」
朝比奈「ひぇ!そ、それは・・・」
ハルヒ「ああそれね。私が着せたの。ほら、今の時代『萌え文化』だしね。みくるちゃんにはぴったしで可愛いじゃない。」
かがみ「えっ!?(今気のせいかな?『萌』って単語が聞こえたような・・・)」
キョン(ああ~引いている気がする・・・)
ハルヒ「よく見たらあなたもそんな素質がありそうね。どう?コスプレしてみる?」
かがみ「遠慮する!」
ハルヒ「もう・・・あんたもキョンみたいでノリが悪いわね~」
かがみ(ノリって何よノリって!そんなんでこんなの着たくない。でもキョン君こういうの好きかな?///)
キョン(俺そんな風に思われていたのか。つかノリって何だ!ノリって。)
ハルヒ「いいわ。いきなりこんなことしたらSOS団やめそうだし。とりあえず今日は帰るわ。」
キョン「おい。今日はどうするんだよ!」
ハルヒ「今日はかがみを紹介したかっただけ。解散!」
キョン「・・・やれやれ。あいつにも困ったものだ・・・」
かがみ(た、助かった~。でもこれからが怖い・・・)
古泉「涼宮さん機嫌が良さそうですね。」
朝比奈「そ、そうですね。」
かがみ「・・・キョン君」
キョン「ん?」
かがみ「・・・?みんな涼宮さんの機嫌を伺ってばっかりだけど何でなの?」
キョン「そ、それは・・・?長門!?」
突然私達の前に現われた。えと、長門さん。
長門「話したほうがいい」
キョン「は、話すのか・・・あれを・・・」
長門さんは頷いた。一体何の話なんだろ?
古泉「僕から話しましょうか?」
キョン「・・・そうしてくれ」
ハルヒが帰った後妙にシリアスそうな展開が起きようとしていた。
そして、SOS団のみんなが話すことは私には理解するのに時間がかかった。
古泉「では・・・まずは涼宮さんのことから話しましょうか。まず、涼宮さんは普通の人間ではありません。」
へ?な、何言ってんの古泉君。この世界には普通じゃない人間なんているはずが・・・
古泉「はっきり言いますと・・・涼宮さんはとても大きな存在・・・『神』です。」
かがみ「か・・・神・・・?」
古泉「そうです。詳しく言いますと今あるこの世界は涼宮さんによって作られたものです。」
かがみ「えっちょっと待って!なんかよく分からないんだけど。どういうこと?」
古泉「まあ慌てずにゆっくりでいいですから・・・」
キョン「柊。俺もいきなりこんな話聞いてちんぷんかんぷんだったぞ。」
古泉「では・・・この世界は涼宮さんが作られたもの・・・しかも今から三年前に」
かがみ「三年前・・・?」
古泉「作り直した・・・とも言いましょうか。ともかくそのようなお方ですから・・・この世界を自分のあるがままにも出来るのです。」
古泉「例えば・・・この世界を滅ぼすこととか。」
かがみ「・・・!」
古泉「その原因として上げられるのは・・・『閉鎖空間』。これが世界を崩壊させる原因であり、この閉鎖空間は涼宮さんが起こすものなのです。」
かがみ「そんな・・・」
キョン「・・・・」
かがみ「それがもしかしては、ハルヒの機嫌と関係あるの・・・?」
古泉「そうです。そしてその機嫌に関係している人物が・・・」
キョン「俺なわけだ。」
かがみ「えっ・・・?ど、どうして?どうしてキョン君なの?」
長門「それは涼宮ハルヒが決めたことだから。」
涼宮ハルヒが決めた・・・?
古泉「なぜ彼を選んだのかはよく分からないんですよね。」
キョン「まあな。」
長門「・・・・・」
それは
ハルヒがキョン君の事を・・・
古泉「というわけなのですが・・・よろしいでしょうか。」
かがみ「う、うん。」
古泉「では次に我々について。まずは・・・僕から。僕は超能力者です。」
かがみ「!」
古泉「涼宮さんが閉鎖空間を起こした時の対処を行うのが仕事です。まあ涼宮さんにはアルバイトといってありますが・・・」
かがみ「超能力者って・・・マジックのこと?」
古泉「まあそれもありますが・・・それに関してはいずれお見せいたしましょう。」
かがみ「じゃあな、なんかさ・・・スプーン曲げとかできたりする?」
古泉「・・・お安い御用ですよ。キョンさん。スプーンを」
キョン「へいへい。・・・ほら」
かがみ「あ、ありがとう」
古泉「では見ててください。・・・・・マッガーレ♪」
かがみ「・・・・・」
くねっ
かがみ「・・・!!!!!!!!!!!!ま、曲がったーーーーーーーーーーーーーー!!!!すげ。本物!?」
キョン(嬉しそうだな・・・)
朝比奈「あ、あの、信じてもらえないかもしれませんけど・・・私は未来から来ました。未来人です。」
かがみ「未来から・・・?何年先からきたのですか?」
朝比奈「すみません。禁則事項です」
キョン「柊。残念なことに朝比奈さんからはこれと言った情報はあまり手に入らないんだ」
かがみ「そうなの・・・?」
朝比奈「お役に立てずにすみません。でも、涼宮さんを怒らせるようなことはしないでくださいね・・・。」
かがみ「は、はい・・・」(だから仕方なくメイド服着てるのかな・・・)
かがみ「因みに年齢はいくt・・・」
キョン「無駄だぞ」
かがみ「ぇ・・・・・」
朝比奈「すみません。禁則事項です♪」
かがみ「ハ・・・ハァ・・・・」
キョン(こ、この朝比奈さんが最高にたまらん!!!)
かがみ「長門さんあなたは?」
長門「私は情報を操作することができる対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。所謂宇宙人。」
かがみ「宇宙人?」
長門「そう。」
かがみ(私のイメージしてる宇宙人とは随分と違うなあ・・・)
キョン「因みに俺は長門に助けられたことがあるんだ。」
かがみ「ホントに!?」
キョン「ああ。朝倉って奴に殺されかけたんだ。それを長門が助けてくれた。今そいつは転校って形に長門がしたんだが・・・今思うと凄かったよな。あれは」
かがみ「これは涼宮さんと関係が・・・」
長門「それはない。あのことは私の責任で・・・」
キョン「もう気にするなよ。長門。」
長門「・・・そうする。」
その優しい顔が、すごくいいですよ。キョン君。
その後私達は解散した。時間は・・・もう6時前!?早く帰らなきゃ。
とりあえず理解できたのが・・・
『SOS団はただ者じゃないこと!』
かがみ「・・・・・」
かがみ「でもそんなことを楽しみに思っちゃう私って・・・変かな?こなたのあれが移ったのかな?」
世の中知らずにすめばよかった。ってことを聞いたことがあるみたいだけど、私は大丈夫・・・よね?
私は誰もいない道を一人で帰っていった。
「・・・・・アタラシイヒトカシラ?」
泉家
こなた「クシュン!!ネトゲのやりすぎで風邪ひいちゃったかな?」
最終更新:2007年07月29日 00:18