長門はいつもの無表情で、俺達の手を見ている
いや、怒っているようにも、悲しんでいるようにも見えるのは、俺の勘違いだよな
古泉はいつものニヒルな笑顔をしているつもりなんだろうが、
それはどうみても引きつっており、これまた怒っているようにも
はたまた驚愕しているようにもみえる
朝比奈さんは、いつもとそんなに変わんないな
ハルヒに狙われたときのように
今にも泣き出しそうな潤んだ瞳をして、わなわなと震えている
一番ショックを受けたのはやはり、真正面の団長席に座った
SOS団団長、涼宮ハルヒであろう
何か言いたそうだが、言葉が出ないのだろう、口をパクパクさせている
キョン「ス、スマンな、遅れちまって」
そう言ってみたものの・・・・・・沈黙である
こなたと繋がったこの手はもう汗でベトベトだ・・・
もういっそのこと爆発してしまいたいほどイヤーな空気
ストレスがまるでテトリスのように蓄積されているのがよくわかる
なぜ、棒が来ないっ!!!
しかし、そんな沈黙も長くは続かない
ふいに口をパクパクさせていたハルヒが、大きく息を吸って・・・
「やっほー!!みんなー元気かいっ?」
…あれ?
沈黙を破った声は意外にも、後ろから聞こえた
後ろには我がSOS団の名誉顧問
こなたと同じ位長い髪をした元気娘、鶴屋さんがいた
鶴屋「あっれー?キョン君じゃないかい、なにしてるんだいっ?こんなところに突っ立って」
鶴屋「お隣はたしか、こなたちゃんだね」
俺→こなたときたって事は
次に鶴屋さんが突っ込むところは、もうおわかりだろう
鶴屋「おや?おやおや?はっは~ん、キョン君も隅に置けないねー私という人がいながら」
キョン「ちょ、ちょっと鶴屋さん!!」
俺の手をにぎるこなたの手が一瞬ビクッ!!っとなり
今まで以上に、強くにぎられた
…こなた、心配するな
この人は俺をからかうのが好きなんだよ
俺がホントに好きなのは1人だけだ・・・
っとでも言うように、それに応える
最終更新:2007年07月27日 19:21