原因ってのは大概些細なことだ
せっかく両親と我が妹は外出しており、
今俺んちでこなたと二人きり・・・という
こなたに言わせりゃ、最高のフラグが立ってるってのに
こなた「もーキョンキョンなんか嫌いだよ!!」
キョン「あぁ俺だって嫌いだ!金輪際こなたの顔は見たくないね!!」
こなた「こっちだってキョンキョンのマヌケ面なんか見たくないよーだ!!」
キョン「なんだとぉ?お前だってなぁ・・・」
こなた「ウルサイウルサイウルサ~イ!!!」
キョン「どっちがだ!!」
こなた「でてけ!でてけ!でてけぇ~!」
キョン「ここは俺んちだよ!!」
こんな普通の痴話喧嘩なら、
喧嘩両成敗の一言で簡単に片付けられるんだが・・・
今回はそんなごく普通の、ただの痴話喧嘩にはならなかった
しかも・・・成敗されるべきなのは、全面的に俺の方だ・・・
俺は一番言ってはいけないことを、言ってしまった・・・
キョン「ったく、こんなことならあのまま消えちまえば・・・あ」
こなた「!!!」
バシッ!!
こなた「ど、どーして?どーしてそんなこと言うのさ!!!」
バシッ!!
こなた「どーして・・・そんなこと・・・」
キョン「・・・こなた」
こなた「私、あの時とっても怖かったんだよ?キョンキョンと離ればなれになるのが
キョンキョンの傍から消えてしまうのが・・・なのに・・・なのに・・・」
キョン「スマン、ちょっと頭冷やしてくる」
こなた「キョンキョン・・・」
俺は半ば逃げるように家を飛び出した
外は雨が降っており、まだ昼間だというのに
まるで誰かさんの発生させた閉鎖空間のような、ダークな空が広がっている
もしこれが本当の閉鎖空間なら、これを発生させたのはこなただ
この空はきっと、こなたの心を写しているんだ
そしてこの降りしきる雨は、こなたの涙なんだ
こんな最低な俺を責めているんだ・・・
最終更新:2007年07月27日 23:18