その後の憂鬱7

なんだかまた急に悲しくなって、
行こうとするキョンキョンの背中に抱きついた
キョンキョンの服から私の服へと、雨の水が染み込んでくる
濡れたキョンキョンの背中は冷たいはずなのに
なんだかとても・・・とってもあったかい
でも、あの時みたいに、そのあたたかさが薄れていき
最後には消えてしまうような気がして・・・
…だから私は、キョンキョンの温もりが逃げてしまわないように
ギュッ・・・っと力を強めた

こなた「キョンキョン・・・私もう消えないよね?いなくならないよね?
     もうキョンキョンと、離れ離れにならないよね?」
キョン「こなた・・・」
こなた「私怖かった・・・消えてしまう時、とっても怖かった
     心が押し潰されそうだった・・・
     もうあんな気持ちになりたくない!!あんな思いはしたくない!!」
キョン「・・・」
こなた「怖い!!怖いよぉキョンキョン!!うわぁぁぁぁん!!」
キョン「こなた」
こなた「うぅ・・・ひっく、キョン・・キョン」

そっと抱きついたこなたの腕をほどき、こなたの方を向いた
腕を取ろうとしたとき、逃がすもんか!!とでも言うように
腕に力を入れるこなた・・・その姿が、俺の胸の奥を熱くする



振り向いた先には、まるでママに買ってもらった
お気に入りのぬいぐるみを無くしてしまった子供のように、
手の甲で涙を拭う、小さな女の子がいる
俺はこなたの目線にあわせ、身を屈めた・・・
こうやってるとホントに幼い女の子を相手にしているようだ

キョン「大丈夫だよ、こなた」
こなた「ホントに?ホントに大丈夫?」

そう言って、うるうるとした目を俺に向ける
こんなときになんだが・・・
これはものすごく可愛いぞ!!
誰もがこの顔をみると、つい抱きしめてやりたくなるだろう

キョン「あぁ、本当だ」
確証はないが、大丈夫さ そんな気がするんだ
俺は優しくこなたを抱きしめた

キョン「良お~~~~しよしよしよしよしよしよしy・・・」
こなた「もぉ、やめてよぉ~子供みたいじゃん」
キョン「いいだろ?たまには」
こなた「・・・まぁね」

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最終更新:2007年07月27日 23:38
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