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高良みゆきの通院 上

キョン(ん?あの人は・・・たしかこなた達と一緒にいるみゆきさんじゃないか
歯医者の前をうろうろして何やってんだ?)
キョン「みゆきさーん」
みゆき「え?あ・・・キョ、キョンさん、こんにちは」
キョン「こんにちは。みゆきさん、どうしたんですか?」
みゆき「あの・・・実は、私歯医者に通院しておりまして、今日も歯の治療に来たのですが
     なかなか入る勇気が無くて・・・」
キョン「みゆきさんが歯医者苦手なんて意外ですね」
みゆき「お恥ずかしながら」
キョン「じゃ俺もついていきますから、一緒に入りましょう」
みゆき「え?いえキョンさんもお忙しい身でしょうし、私のことはお気になさらず・・・」
キョン「でも一人じゃ不安でしょ?俺の用事はもう済みましたから」
みゆき「で・・・でも」
キョン「いいからいいから。ほら行きますよ」
みゆき「あっ・・・」

みゆき「今日は本当に有り難うございました。」
キョン「えらく緊張したみたいですね、顔が火照ってますよ」
みゆき「は・・・はい(この身体の火照りは、歯医者の緊張だけじゃないみたい・・・)」
キョン「じゃ俺はそろそろ」
みゆき「あっ・・・あの!!」
キョン「はい?」
みゆき「もし・・・その・・・キョンさんがご迷惑でなければ、また・・・着いてきてもらえますか・・・?」
キョン「みゆきさん・・・」
みゆき「あっ・・・そうですよね、迷惑ですよね」
キョン「いえいえ俺なんかでよければいつでも言ってください。すぐ飛んでいきますから」
みゆき「は・・・はい!!有り難うございます!!!」
キョン(あんな涙目で上目使いなんてされちゃ、誰だって断れないぜ)



私、歯医者さんが怖いんです。お恥ずかしながら
でも歯医者さんに行くのがとっても楽しみなんです
おかしいですよね、怖いのに楽しみだなんて・・・
何故私が歯医者さんに行くのが楽しみなのかといいますと、
あの人に、会えるからなんです

やっぱり俺は誰と待ち合わせをしても、
必ずその人より後に来るんだな これはもはや俺の才能だ
長門が対有機生命体コンタクト用なんたらかんたらなように
朝比奈さんが時を駆ける少女であるように
古泉が超能力者であるように
俺はそういう能力を持っている人なんだよ
今日待ち合わせをしている相手は、
歩く百科事典、みwikiさんこと高良みゆきさんだ
そして何故俺がみゆきさんと待ち合わせをしているかというと
残念ながら、デートではない

キョン「すいません、待ちました?」
みゆき「いえ、私もちょうど来たところでしたので」
キョン「そうですか」
みゆき「今日は無理をきいていただいて、ありがとうございます」
キョン「いえいえ気にしなくていいですよ、それにこの前約束したでしょ?」
みゆき「はい、ありがとうございます」
キョン「なんだか面と向かって言われると、照れますね」
みゆき「うふふ、キョンさん顔が赤いですよ?なんだか女の子みたい」
キョン「////そ、それで、診察時間は何時からなんです?」
みゆき「今回は早い時間に予約が取れたので、ちょうど今からです」
キョン「それじゃ、行きましょう」

というわけで、歯医者さんへ向かったのだが
さっきまで2人楽しく話していたというのに
みゆきさんはここに近づくにつれ段々と口数が減り、
到着する頃にはしゃべる事を忘れたかのように
ただひたすら口を噤んでいた
キョン「みゆきさん、大丈夫ですか?」
みゆき「やはり・・・ここに来てしまうと、緊張します」
キョン(本当に、歯医者が嫌いなんだな)
みゆき「はぁ~」
そんなみゆきさんの姿を見て、俺は無意識のうちに行動を起こしていた

ぎゅっ

みゆき「へ?あ、あの・・・」
キョン「こうやって手をつなぐと、少しは落ち着くでしょ」
みゆき「はい!!あ、ありがとうございます・・・////」

まだ早い時間という事で、他に診察に来た人はいないようだ
みゆきさんが受付を済ましている間に、俺は椅子に腰掛けた

歯医者なんて何年ぶりだろう・・・
自慢じゃないが、俺は歯医者さんにお世話になった事はあまり無い
あれはいつのことだったろう、まだかなり小さかったはずだ
一度歯を悪くして、嫌々ながらあの診察台へ座った
あん時はドリルの音が怖くて怖くて、
もう二度とこんなところには行きたくないと思ったね

受付を終えたみゆきさんは、他に人がいないのでそのまま治療をおこなうそうだ

みゆき「あの、これ・・・預かっててください」
キョン「あ、はい」

そういって俺にカバンを預けに来たのだが
みゆきさんはとても緊張しているようで、少し顔色も悪い
まるでこれから処刑台へと向かう罪人のような・・・
キョン「みゆきさん」
みゆき「は、はい」
俺は立ち上がり、みゆきさんを抱きしめ背中を軽くポンポンっと叩いてあげた
みゆき「え?キ、キョンさん?」
キョン「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ」
みゆき「キョンさん・・・」

みゆき「・・・ふぅ」
キョン「落ち着きました?」
みゆき「はい・・・行って来ます」
ちょうど受付から見えない位置にいたので誰にも見られていないようだ
まぁ誰かに見られていたとしても関係ない
俺はみゆきさんを安心させたくてやったんだからな

キュィィィィィィィィン!!!

中からあの忌々しい、だが俺にとっては懐かしいドリルの音が聞こえる
「ドリルは男のロマンだよっ!!」こなたはそう言っていたが
みゆきさんにとっては脅威以外の何者でもない
今頃みゆきさんはその恐怖と必死に戦っているのだろう
俺はもう小さい頃のように怖くは無いが・・・
みゆきさん・・・大丈夫なのか?

 

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最終更新:2007年07月29日 02:09
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