ガチャ・・・
診察室から出てきたみゆきさんの顔は、
終わった事による安心感からだろう
いつもの、あのほんわかとした顔に戻っていた
キョン「おかえりなさい」
みゆき「はい」
キョン「大丈夫でした?」
みゆき「やはり怖かったのですが、キョンさんのおかげで我慢できました」
キョン「それはよかった」
みゆき「でも私、別の意味でも緊張してしまって」
キョン「え?」
みゆき「さっきキョンさんが・・・」
「高良さーん、高良みゆきさーん」
みゆき「あ、はい!」
みゆきさんの言葉は受付の女性の声に消されてしまった
みゆきさんは、何を言おうとしていたのだろう
キョン「さて、今からどうします?」
みゆき「えっと・・・」
キョン「どこか行きたい所とか、無いですか?」
みゆき「それでは・・・あの、もしよければ・・・その」
キョン「?」
みゆき「私の家に、行きませんか?」
みゆきさんの家は彼女の性格を表しているかのように
とても高級そうで上品な感じの、すてきな家だった
こんなところに俺みたいな生活感丸出しの、
なんの変哲も無いただの凡人が入ってもいいのだろうか・・・
そんな後ろめたさを感じる俺なのである
みゆき「さ、どうぞ上がってください」
キョン「おじゃましまーす」
これまた上品な玄関で靴を脱いでいると、
奥からとても綺麗な女性が出てきた
みゆきさんのお母さんだろう
ゆかり「みゆき、おかえりなさい・・・あら?」
キョン「こ、こんにちは」
ゆかり「はい、こんにちは みゆきが男の子を家に呼ぶなんて初めてだわぁ
ゆっくりしてらしてね」
綺麗な人だな、まぁみゆきさんのお母さんだから綺麗で当たり前か・・・
みゆきさんの部屋はとても片付いているが、質素という感じは無く
なんだか良い匂いが漂っている、いったいどっから出てるんだ?この香りは
みゆき「今飲み物をお持ちしますので、しばらくお待ちください」
といってみゆきさんは出ていった
女の子の部屋に1人きりというのはあまり経験した事はないんだが、緊張するな
なんだかキョロキョロと視線が落ち着かない・・・
多分俺は今、診察を前にしたみゆきさんより緊張しているはずだ
そして俺の心を惑わすこの香り・・・
なにか媚薬みたいなものでも振り撒いているんじゃないのか?
もう、だめだ 早くみゆきさんが来てくれないと・・・俺の理性が・・・
ガチャ
みゆき「お待たせして申し訳ありません」
よかった・・・あと少しで俺、もてあましてましたよ
みゆき「キョンさん、紅茶はお飲みになられますか?」
キョン「えぇ」
みゆき「よかったー 人によっては苦手な方もいるので、心配していたんです」
みゆきさん、あなたの淹れてくれたものなら
それがたとえ毒入り紅茶であったとしても喜んで口に入れる事でしょう
いっただっきま~す・・・ゴクッ・・・・・・!!
キョン「・・・・・・うっ!!」
え?・・・こ、これは・・・!?
キョン「う、うぅ・・・・・・うまい!!」テーレッテレッ♪
一瞬魔女の格好をしたババァが見えた気がした・・・
キョン「いやーこんなにおいしい紅茶は生まれて初めて飲みましたよー」
みゆき「キョンさん、褒め上手ですね。お世辞でもうれしいです」
キョン「いえいえこれは俺の心からの言葉ですよ。ほんと、おいしいです」
みゆき「お口に合うようで、安心しました」
朝比奈さんの淹れてくれたお茶もおいしいが、
みゆきさんの淹れてくれたこの紅茶だって
それに負けないくらいにおいしい
ちょっとドジで巨乳な人は、きっとこういうのが得意なんだろう
それから俺達は学校の事、SOS団団員の事、こなたや柊姉妹の事
そして、普段話さないようないろんなことを
時間も忘れて・・・語り合っていた
最終更新:2007年07月29日 02:10