小神あきらの衝突

part14-116  ◆Ftc6.YoghEさんの作品です。

バカ「そういえばこの学校にアイドルがいるらしいぜ」
昼時、国木田と谷口と一緒に飯を食っているとそんな話になった。
国木田「へぇそうなんだ」
キョン「めずらしいな、こんな普通の学校にいるなんて」
バカ改め谷口「だろっ? ただな~、まだ確認できてないんだ。アイドルやってくるくらいだからAA+以上だろうな」
キョン「お前の基準は分からんが容姿は悪くないだろうな」
なんてバカな会話をして放課後になった。
部室に行くため廊下の角を曲がった瞬間誰かにぶつかった。俺は倒れなかったが腹部にダメージを負い、相手はドスンと音を立ててしりもちをついたようだ。
キョン「悪い大丈夫か?」
俺は手を差し伸べた。相手は女生徒なんだが、小学生かと思ってしまった。ウチの学校は飛び級制度でもあるのかね。
???「いったいわね! どこに目ぇつけてんのよ」
恐ろしくドスの効いた声でとても想像できない声で言った。」
キョン「いやここについてるが」
???「私はアイドルなのよっ! 怪我したら責任取れんのっ!」
キョン「いやまぁ俺に出来ることならするが。そうかお前が噂の」
噂って言っても谷口から聞いただけだがな。自称アイドルは俺の手を払い一人で起き上がった。
???「ふふん、やっぱり私の認知度は広いのね」
キョン「いやさっき知った」
???「なぁっ! 小神あきらっつったら全世界で知らない人はいないのよっ!」
キョン「さすがにそれは。にしても……なるほど可愛いしアイドルと言われれば納得するな」
まぁ朝比奈さんもアイドルだったら間違いなく俺はファンクラブに入るがな。

あきら「な、何言ってんのよ。ア、アイドルにこ、ここ、告白なんて百年早いわよっ!」
キョン「告白? というか百年後は生きてないと思うけどな。それで。怪我とかないか?」
あきら「そうよ怪我したら責任取んなさいよ」
キョン「いやだから」
あきら「足くじいたみたいだから……その保健室までおぶってよ」
キョン「おぶっ……まぁその方が手っ取り早いか。ほら」
あきら「う、うん……」
見た目どおり軽いやつでまるで妹を背負ってる感じだ。もしかすると妹の方が重いかもしれん。
キョン「ついたぞ」
あきら「そうね」
キョン「……いや降りてくれ」
あきら「分かってるわよっ」
耳元で怒鳴られ鼓膜が破れるかと思ったぜ。
あきら「アンタ名前は。私をこんな目にあわせたんだから忘れないようにするんだから」
キョン「いや、悪いと思うが、名前には良い思い出がなくてな。同じ学校なんだからまた会うこともあるだろう。じゃあな」
あきら「あっ……何なのよこの気持ち……」

白石「あきら様、今日のラッキー☆チャンネルはどんな内容なんですか?」
あきら「…………」
白石「あの、あきら様?」
あきら「……はぁ」
白石「ちょ、プロデューサー! あきら様の様子がっ!」
あきら「(結局あの人のこと分かんなかったわね……)」
白石「えっ? 何とかしろって? 番組も始まるっ? そ、そんな~」
あきら「……白石」
白石「あ、あきら様気付かれましたか?」
あきら「アンタ学校で男友達多い?」
白石「え、まぁ少ない方ではないと思いますけど」
あきら「じゃあ背が普通よりちょっと高くて、顔は普通でどこか疲れてるっぽい人に心当たりある?」
白石「え~、ちょっと分かりませんね。いつも女性のことばかり考えてる人なら知ってますけど」
あきら「はぁ……」
白石「えっ、もう始まるっ!? 5、4、3、あきら様始まる始まるっ!」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2007年07月31日 11:39
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。