編集長☆一直線!?

1-950氏の作品です

投稿日:2007/07/12(木) 06:20:41.18 ID:PN4gRQIK0
ハルヒ「書き直し」
キョン「……何だって?」
ハルヒ「あんたが担当の恋愛小説、書き直してもう一回提出しなさい。以上」
キョン「おま、だってもう機関誌の発行は済んだろうが」
ハルヒ「そうね。概ね好評らしいじゃない。編集長冥利に尽きるわね」
キョン「じゃあ、もういいd」
ハルヒ「ところがどっこい」
キョン「古ッ!」
ハルヒ「満足していない人がいる。それは……誰だぁ~い?」
キョン「誰って」
ハルヒ「あたしだよッ」
キョン「その金切り声をやめろ」
ハルヒ「いい、キョン。正直に言って、あんたのはお情けで掲載させてやったのよ。
    どっかの某谷川みたく2ヶ月も延期させるのは忍びなかったからね」
キョン「触れるな馬鹿者!」

キョン(さて……首の痛みも懸案事項だが、まずは小説か。どうしたものやら)
こなた「で、今度某エヴァンゲリオンの新作映画が出るんだけどね」
キョン(もう自分の身を削るのはゴメンだ。CoCoは壱から創作してみるか)
こなた「前の劇場版で痛い目を見たから、もう見るまいと思ってるんだけど」
キョン(しかしそれだと、俺の嗜好をさらけ出すことに……それは避けたい)
こなた「でも結局見ちゃうんだろうなーとニュータイプ的な勘が告げてるのだよ」
キョン(やれやれ、いったいどうすれば……)
こなた「まあ、何? 今回もオチが酷くても、アスカや綾波でハァハァできればそれはそれでいいかな」
キョン「…………」
こなた「それでさ――ってちょっと聞いてる前のs……キョン吉」
キョン「……わからん」
こなた「んぅ?」
キョン「恋愛とか……ホントわからん」

ざわ……
      ざわ……

かがみ「……(゚Д゚;」

こなた「なになに、色恋沙汰かい?おねーさんに相談してごらん、んぅ?」
キョン「断じて違う。ハルヒがらみの厄介ごとだよ」
こなた「kwsk」
キョン「実は、かくかくしかじかで」
こなた「まるまるうまうま、というわけね。面白そうじゃん」
キョン「俺にとっては面白くも何ともない」
こなた「そんなに思いつめなくても。案ずるより産むが易しってうちのお父さんも言ってたよ」
キョン「……そうか!泉の親父さんは小説家か!」
こなた「ふっふっふ。そして私は小説化の娘なのだよ」
キョン「師匠、よろしくお願いします」
こなた「ま、タイタニックに乗ったつもりでいなさい」
キョン「師匠、それ沈みます」
こなた「じゃあ、ガウ攻撃空母で」
キョン「……謀ったな泉、とだけは言わせないでくれよ」
こなた「キョン吉、君はいい友人だった。だが君の鈍感さがいけないのだよ(=ω=.)」
キョン「ところでお前、なんでうちのクラスに来てるんだ?」
こなた「あ、そうだ。かがみにノート借りなきゃ……あれ、いない?」
キョン「さっき出てったけど」
こなた「な ぜ 見 送 っ た」

かがみ(恋愛がわからない……つまり、アレでしょ。恋の悩みを抱えてるってことよね?)
かがみ(こなた相手に呟いてたってことは、相手はこなた?)
かがみ(……ねーよ)
かがみ(でも、それなら……涼宮……よね、やっぱり)
かがみ(……ふう)

かがみ「馬鹿馬鹿しい。答えは出てるんだから、これ以上考える理由はないわね」
つかさ「お姉ちゃん、こなちゃんがノート貸してって言ってたよ」
みゆき「かがみさんの教室に向かわれたと思うのですが、会われませんでした?」
かがみ「そうなの? ったく、あいつは……ありがと、じゃあね」
つかさ「独り言だだ漏れだったよお姉ちゃん……壊れちゃったのかな」
みゆき「人を電化製品扱いするのはどうかと……」

こなた「モデル」
キョン「は?」
こなた「一から創作するのが面倒なら、身近なところにキャラのモデルを求めればいいんだよ」
キョン「なるほど……」
こなた「私なんてどうよ?」
キョン「パス」
こなた「なんたる言い草。これは軍法会議の必要があるヨ」
キョン「だってお前……恋愛してるとこなんて想像もつかないぞ」
こなた「ひどいなー。私を女として見てないの?」
キョン「じゃあどんな奴が好みなんだよ?」
こなた「……」
キョン「どうした?」
こなた「エグイ質問をしてくるね……」
キョン「そうか?」
こなた「ま、好きなだけ趣味につぎ込めるくらい稼いでくれる人ならOKだネ」
キョン「……お前を嫁にする男は、大変な損害を被りそうだな」
こなた「じゃあ被害が出る前に引き取っておくれ」
キョン「苦情が来たら考えてやるよ……って俺は製造元かよ!」

かがみ「…………」
谷口「WAWAWA……っと。なんで入り口で止まってるんだよ」
かがみ「……いかない」
谷口「?」
かがみ「大穴万馬券なんて納得いかねぇーっ!」
谷口「す、すまん!ごゆっくりぃ~!」


こなた「とにかく、データ集めが重要だよ。女の子にあれこれ聞いてまわっておけば」
キョン「あれこれって?」
こなた(……これは、面白くなりそうな予感!)
キョン「おい?」
こなた「そうだね、ズバリ!好みのタイプを訊いてしまえ」

キョン「おっす」
つかさ「あ、どうも」
キョン「ところで、どんな男がタイプ?」
つかさ「………………………………………えっ?」
キョン「……もしもし?」
つかさ「だっ、ダメ、ダメです!お姉ちゃんを裏切るなんてできないよぅ!」
キョン「お、おーい……」

みゆき「……タイプ、ですか?」
キョン「ああ」
みゆき「そうですね……言いたいことははっきり言えて、」
キョン「ふむふむ」
みゆき「それでいて、気配りもちゃんとできるような、」
キョン「ほうほう」
みゆき「その……ちょうど、ツッコミ役、と呼ばれるような方でしょうか」
キョン「なるほど……高良」
みゆき「……はい」
キョン「どうもありがとう、参考になったよ」
みゆき「…………」
キョン「どうした?」
みゆき「い、いいえ。何でもありません……」」

キョン「――ってな具合だったんだが」
こなた「いつか刺されるネ」

キョン(粗方きいて回ったけど、どうもピンと来ないな……)
かがみ(落ち着け、クールになれ私。動揺してるのを気づかれちゃダメだ)
キョン(ここは仕返しも兼ねて、ハルヒをモデルに……だめだ、あいつが恋愛してるとこなんて想像だにできん)
かがみ「お……おーっす」
キョン(誰かハルヒと似たようなタイプの奴は……)
かがみ「――ってちょっと、聞いてる?」
キョン(柊姉……)
かがみ「な、何よ。じろじろ見ちゃって」
キョン「……いいかもしれない」

ΩΩ Ω<な、なんだってー!?

かがみ「…………!」ズッキューーーーン

♪こたえーはーいつもわーたしーのむねにー

つかさ「な、なんかオープニングが始まっちゃったよー!」
こなた「始まりはいつも突然……これなんて電王?」

ハルヒ「キョン、原稿は?」
キョン「……ほい」
ハルヒ「ふうん、意外に早かったじゃない……ってあんた、ずいぶんと眠そうじゃない」
キョン「お前が寝かさなかったんだろうが」
ハルヒ「ばっ――急に何言い出すのよエロキョン!」
キョン「誰がエロだ」

かがみ「……どう?うまくいったの?」
キョン「おかげさまで、何とかできあがったよ」
かがみ「そう」
キョン「これで寝不足ともオサラバだ……ありがとう、全部柊のおかげだよ」
かがみ「私は別に……」
キョン「何かお礼したいんだけど、どんなのがいい?」
かがみ「……み、って」
キョン「?」
かがみ「かがみって、呼んでくれる?」
キョン「……そんなのでいいのか?」
かがみ「そんなのって……こっちには割りと重要な問題なのよ!」
キョン「そ、そうか……そうだな、柊って呼び方じゃ妹と区別つきにくいもんな」
かがみ(……そうじゃないのに……)
キョン「それじゃ――かがみ」
かがみ「は、ハイ!」
キョン「これからもよろしく頼む」
かがみ「…………はい」


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2007年09月13日 13:55
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。