この作品には【RYTHEM】の【ハルモニア】が使用されています。
―――ねぇ聞こえますか?―――
こなた「キョンキョンは本当に男子なのかい? 漫画もアニメも見ないなんて」
キョン「見ないとは言ってないだろ。お前ほど見ないだけだ」
こなた「だって人生楽しい方がいいじゃん」
キョン「それは大いに認めるけどな。こら、本屋の前で立ち止まるな」
こなた「ぶーぶー」
―――空は果てしなく青く澄んでいて―――
こなた「いやぁこんな天気の良い日に外でご飯を食べると美味しいねぇ」
キョン「そうだな。だからピクニックなんてもんもあるのかもしれん」
こなた「冷めた反応だねぇ。それともなにかい? 私の作ったご飯は空の下じゃないと美味しくないと?」
キョン「誰がそんなことを言った。過大解釈にもほどがあるぞ」
―――海は限りなく広大でいて―――
こなた「海は青いな大きいな」
キョン「海だからな」
こなた「そこは歌かよって突っ込むところだよキョンキョン」
キョン「なんでつっこまにゃならんのだ」
―――君はいつまでも笑顔でいて―――
こなた「そんないつもぶすっとして面白いことないの?」
キョン「人を捕まえてなんて言い草だ」
こなた「こちょこちょこちょ」
キョン「や、止めろっ! 子供かお前はっ」
―――じゃないと泣いちゃうから―――
こなた「…………」
キョン「おいどうしたこなた?」
こなた「……うん……ちょっとね……」
キョン「? 何か知らんが元気だせ」
―――周りを見まわさなくてももういいんだよ―――
こなた「キョンキョンは私といて、楽しい?」
キョン「まぁつまらないと思ったことはないな」
こなた「そっか……良かった」
キョン「どうした? 最近のお前ちょっと変だぞ?」
―――この手の中にはみんながいるから―――
こなた「……ふぅ」
かがみ「こなたどうしたの最近?」
つかさ「こなちゃん元気ないよ?」
みゆき「相談なら聞きますよ?」
―――泣きたくなって逃げたくなって―――
こなた「キョンキョン、あのね?」
キョン「ん~?」
こなた「私がいなくなったら……どうする?」
キョン「う~ん、全く想像できんな」
―――幸せを忘れてしまったらみな歌え―――
かがみ「こなた、カラオケ行きましょカラオケ」
つかさ「久しぶりにこなちゃんの歌聴きたいな」
みゆき「そうですね、行きたいですね」
こなた「うん……行こうかな……」
―――光が生まれ闇が生まれた二つは一つ―――
こなた「キョンキョンちゅーしよちゅー!」
キョン「な、何を急に言い出してるんだお前はっ!」
こなた「え~、キョンキョンだらしな~い。据え膳は恥のかきすてだよ」
キョン「間違ってるからそれ」
―――ハルモニア感じてテレパシー―――
そうじろう「こなた~、片付けてるか~?」
こなた「(キョンキョン私の気持ち気付いてたかな……)」
そうじろう「こなた~? 引越しまで一週間ないんだぞ~?」
こなた「(また……会えるよね、キョンキョン?)」
―――ねぇ聞こえますか?―――
こなた「結局……誰にも言えなかったな……」
キョン「おいっこなたっ! 何で黙って行くんだよっ!」
こなた「キョ、キョンキョンどうして」
キョン「そんなもん黒井先生に聞いて授業抜け出してきたっての! おいこなたっ!」
かがみ「で、家の修理のために一時的に隣町にひっこしただけだと?」
こなた「そうなんだよ~。どうせ同じ学校に来るんだし言っても言わなくても一緒かなぁって」
つかさ「も~、驚いたんだからね」
こなた「アハッ!」
みゆき「でもまたこうして一緒に学校生活が出来て良かったです」
こなた「まぁね~」
キョン「……死にたい」
こなた「キョンキョンの愛の告白はしかと受け止めたよ」
キョン「してねー! そんなのしてねー!」
こなた「照れ屋だな~キョンキョンは」
キョン「うが~!!! 昨日に戻って昨日の俺を殴りたいっ!」
最終更新:2007年08月02日 01:25