ep09 恋愛大作戦

かがみ「暑ー」
今は6月下旬。ジメジメしたこの湿気にプラスこの高い気温。
蒸し蒸ししたこの環境で私はめげずに学校へ登校中。
つかさ「ホント暑いよねー。いやになっちゃうよね」
かがみ「これからはバスに乗っていこうかな~ってそんな金ないか・・・」
なんて話しているうちに後ろから珍しい人たちが話しかけてきた。
キョン「よっ」
谷口「うぃーす」
キョン君と谷口君だ。
かがみ「おーっす」
谷口「ようかがみ。・・・とこっちの娘は妹のつかさちゃんだっけ?」
いきなりあだ名で言うなよ!てかなんで名前知ってんだ!?そういや調べたんだっけ?
つかさ「は、はじめまして?」
谷口「俺は谷口。以後よろしくな」
キョン「暑い・・・忌々しい」
かがみ「ホントに暑いわね。夏が始まってきたって感じよね」
キョン「ああ。全くだ」
かがみ「・・・・・」
キョン「どうした?深く考え込んで」
かがみ「へ?ううん。何でもないわ・・・」
違う・・・よね。かと言って
谷口「バルサミコ酢?なんだそりゃ?」
つかさ「バルサミコ酢はね~・・・・」
そんな素振りは全くなし・・・と。
じゃあ誰なんだろ?・・・みゆきの一目惚れした相手は・・・
待てよ・・・1つ上の学年の人かもしれないし・・・うーん。
キョン(一体何考えてるんだ・・・)


こんな感じで学校に着いた。
今日はみゆきにいろいろ聞いてみるか。
1時間目の授業が終わり、早速みゆきのいるクラスへ向かった。
かがみ「おーっす」
つかさ「あ、お姉ちゃん」
みゆき「・・・///」
こなた「あれ?どうしたの?とうとうクラスのみんなにいじめられてはぶられたからここへ来たの?」
かがみ「んなわけないでしょ。ていうかあっさり酷いこというな・・・」
つかさ「なにか忘れ物したの?」
かがみ「ううん。みゆきに用があって・・・」
みゆき「!」
こなた「みゆきさんに?」
かがみ「うん。じゃあみゆき借りてくわね」
みゆき「へ、あ、あのその・・・」
かがみ「ほらほら」
みゆき「あぅ~」
こなた・つかさ「・・・・・」
こなた「かがみんてあんなキャラだったっけ?」
つかさ「・・・違うと思う」


廊下
かがみ「さて。私が言いたいことはわかるわよね?」
みゆき「・・・この前の御電話の内容ですか・・・?」
かがみ「そ。・・・で、誰なの?誰なの?」
今の私は今までの私じゃない。そう頭の中で少し思ってた。今の私は・・・まあそこいらの恋バナでもする普通の女子高生かしらね?今までこういうのなかったからよくわかんないや。
みゆき「えと、・・・少し気になって調べてみたのですが、同じ学年の人みたいです」
かがみ「そうなんだ。同じ学年かぁ~」
みゆき「それで・・・クラスはD組で・・・」
かがみ「よし!行くわよ!」
みゆき「え、でもそのあの・・・」
かがみ「いいからいいから」
みゆき「あぅ~」

ふもっふ「今更ですが補足を・・・この物語のクラスの数はA~Dまでとなっております」


D組前
かがみ「さて、着いたわね」
みゆき「///」
かがみ「さてさて。誰かなぁ~」
気のせい・・・じゃねえ!古泉君いる!まさかこのクラスだったとは・・・知らなかった。
かがみ「・・・で、どの人なの?」
みゆき「えと・・・あ、あの人です」
みゆきが小さく指をさした。その先は・・・。


かがみ「( ゚д゚ )」
みゆき「・・・えっ?」
かがみ「・・・・・・」
みゆき「あの、かがみさん」
かがみ「ふぇ!?あ、ああ。うんあ、あの人かぁ~アハハ・・・」
うすうす感じてたけど・・・まさか本当に。




古泉君だったとは



みゆき「あの。私変でしょうか・・・?」
かがみ「そ、そんなことないよ。うん。ただ・・・」
みゆき「ただ?」
かがみ「・・・知ってる人なのよね・・・彼」
みゆき「えっ。そうだったんですか!?」
かがみ「ほら。こなた達から聞いてるでしょ?私SOS団に入ったじゃん。そこに・・・彼も、古泉君もいるからね」
みゆき「そうだったんですか・・・」
かがみ「でもよかったわ。繋がりがあるからかなりサポートしやすいわよ」
みゆき「えっ」
かがみ「頑張って。応援するわ」
みゆき「あ、ありがとうございます」
そんな、泣きそうにならなくても・・・それだけ本気なのね。

チクショー!同性なのになんかみゆきが可愛く見えてきた!


もう時間が来たので私たちは各々の教室に戻った。
あれ?そういえばハルヒ来てない。休みかな?遅刻かと思ったんだけど。
そうだ。このことキョン君に言ってみようかな。古泉君と繋がりあるし。
かがみ「ねえキョン君」
キョン「?どうしたかがみ」
かがみ「えと・・・古泉君て彼女とかいるのかな?」
キョン「彼氏はいるんj・・・ごほげほ」
かがみ「は!?今なんて?」
キョン「何でもない!ただの妄言だ」
かがみ「あ、あそう・・・」
キョン「うーん。あいつからはそんな話は聞いてないな。というかそんな事話すようなキャラじゃないしな」
かがみ「そっか・・・」
キョン「なんだ?古泉のこと好きなのか?」
かがみ「バッ!?ち、違うわよっ!わ、私じゃなくて・・・その・・・」
キョン「?」
かがみ「実はさ・・・私の友達がさ・・・好きなんだってさ。古泉君のこと」
キョン「なんだ。そんな事か」





キョン「な、なんですとー!」
かがみ(そ、そんな叫ばなくても!ほら、みんなの視線が・・・)
あやの「どうしたの?キョンちゃん?」
みさお「いきなり大声出してビックリした~」
谷口「ほっとけよ。涼宮病が写って以来、たまにこうやって発狂するからな。な、キョ~ン」
キョン「谷口、お前は黙れ。・・・なんでもないさ。ちょっと驚いただけさ。ハハハ・・・」
みさお「ふ~ん。ちょっとねえ~」
ガラッ
桜庭「はい。授業はじめまーす」



昼休み
キョン「で、さっきの話、マジなのか?」
かがみ「へ、・・・うん。マジよ」
キョン「そうか・・・あいつにも春が訪れたのか~」
かがみ「で、でもこの事古泉君本人には絶対言っちゃだめよ!」
キョン「あ、ああ。それはわかってる」
かがみ「さて、問題は古泉君と会わせる機会がないのよね~」
キョン「ちょっと待て。その前にその古泉が好きという娘を一目見たいのだが・・・」
かがみ「う・・ん。別にいいと思うけど」
谷口「俺も行くぜ!」
国木田「何かよくわからないけど面白そうだね」
みさお・あやの「私も~」
キョン・かがみ「・・・・・この野次馬め・・・・・」


廊下
かがみ「でもあんたら会ったことないでしょ?」
国木田「うん。でもこれを機に仲良くなれば・・・」
谷口「俺の調べた所によると・・・身長164cm、お金持ちのお嬢様。 容姿端麗、成績優秀、品行方正、文武両道な優等生。1年の時に学級委員長を担当しており、天然系の眼鏡っ娘。だが胸がおおk・・・」
かがみ「はいはいわかったわかった」


B組
つかさ「あ、おねえt・・・・」
こなた「あれ、かがみ・・・・」
みゆき「・・・・・・・」
うーん。こなた達固まってるわね。そりゃこんな大勢で来たら普通驚くわよね。
こなた「えーと。かがみさん?」
かがみ「えとね・・・」
本当はみゆきの事で来たのだけど、私の友達がどんな人なのか見たいって、んでそれを機に仲良くなりたいと思っている。こんな風に言ったら3人とも何とか納得してくれた。ハァ、よかった。
谷口「泉に、つかさは朝会ったよな。んで高良か・・・」
国木田「よろしく」
つかさ「わ~。いっきに友達が増えたよ~」
こなた(う~ん。こんなシチュ、ギャルゲにあったかな・・・?)
みさお「よろしく~」
みゆき「よろしくお願いします」
あやの「丁寧ね~」
キョン「かがみ。この雰囲気は・・・」
かがみ「言えるわけないでしょ」
キョン「だよな・・・」


結局雑談で終わった昼休み。は、話せなかった・・・。
キョン「まあ、放課後に・・・な」
かがみ「うん」
谷口「いやー流石高良だぜ。あのスタイルは高校生とは思えないな。やっぱ付き合うならあーゆー人。だな。アハハハハ」
みさお「柊~なかなかよさそうな人たちだったな~。妹は天然って知ってたけど」
あやの「泉ちゃんも面白い人だったね。今お勧めのアニメは『ぽてまよ』と『ひぐらしの鳴くころに 解』だって。今度見てみようかな~」
かがみ「無理してみなくていいぞ・・・しかもいきなりみてもわかんないでしょ」


放課後
かがみ「今日はハルヒいないし、帰ってもいいのよね」
キョン「まあ一応顔出すくらいはいいんじゃないか?」
かがみ「そうね。あ、こなた達が来たわ」
こなた「かがみ~。今日SOS団のとこにいくよね?」
かがみ「ハルヒが休みだから顔出すくらいわね。こなた達も来るでしょ?」
こなた「うん。それなんだけどね・・・」
つかさ「実は・・・」
みゆき「か、かがみさん!」
かがみ「へ!?は、ハイ!?」
みゆき「その、私もSOS団に入りたいと思うのですけど・・・駄目でしょうか?」
かがみ「え、ええー」
キョン「本日2度目のなんですとー!」

かがみ「それってひょっとして」
みゆき「はい!」
うーん。みゆきはマジだなこりゃ。だけど肝心のハルヒが入れてくれるかなのよね・・・。
かがみ「とりあえず部屋いこっか」


部室前
私たち5人は部室の前へとやってきた。
かがみ「今日はハルヒ休みなのよね」
キョン「そうだな。1日いなかったもんな」
みゆき「・・・」
私達は入ろうとドアノブに手をかけたその時だった。
「やっほ~キョン君~久しぶりだねぇ~」
キョン「あの声は・・・!」

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最終更新:2007年08月09日 11:17
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