喜緑さんの謎の電話を受けてから既に四日が経った。あれから彼女達の行方は知れず学校の方でも大きな問題となってる。
さらに朝比奈さんが長門達が行方不明になった次の日に部屋の中で変死体として発見された。
これで残ったSOS団のメンバーは俺と古泉、そしてハルヒだけ。
しかし、ハルヒも相当なショックを受けているのか学校には来ているんだがSOS団には顔を出さない。
よってSOS団の乗っ取った文芸室には俺と古泉の二人だけしかいなかった。
「今回の事件なんですが・・・」
野郎が二人だけという味気ない所でボードゲームに勤しんでいた分けだが、唐突に古泉が話しを始めた。
いつもの様なアルカイックスマイルでは無く、真剣な表情で俺を見据えている。
「機関の方でも調べてみたんです。しかしまったく原因が分からない」
こいつの所のバックでも分からないとなると相当ヤバイんだろうな。
警察よりも機関とやらの方が捜査力がありそうだし。
涼宮■■■■の■■
「TFEL端末らの失踪、朝比奈みくるの変死。状況は異常過ぎます」
あの長門や喜緑さんがそう簡単にやられる筈は無いんだがな・・・
「彼女達に敵対する存在の仕業・・・だと考えるのが妥当ですが、交戦した後が見られないんです」
天蓋・・・なんとかいう奴らだったか?実力的には拮抗しているみたいだったからやられるにしても後が残るか。
「ええ、その通りです。となると最後に考えられるのは――――――」
ハルヒの神がかり的な力。
それをいうと古泉は俯いてしまった。俺も同じような気持ちだ。
あのハルヒが簡単に人を殺すような考えを持ってるとは未だに信じられない。
それに朝比奈さんや長門を殺すなんて発想があいつから出る筈が無いんだ。
それでも他の原因が見当たらない。状況は刻一刻と悪化している一方なんだから。
「涼宮さんの精神状態かどうなっているかを調べる必要があります。明日にでも話をしましょうか」
そうだな。
その機会は永遠に来る事はなかったが・・・・・・
涼宮■ハ■■の■■
四日前にキョンキョンと一緒に帰って以来、誰か付けられている気がする。
ゲームのやりすぎなんだろうか?ホラーゲームをやっていたからその影響で過剰な反応になっているだけなのか・・・
それとも私の周りで多発している変死事件に何かの関わりがあるんじゃ・・・
私もみゆきさんの様になってしまうんじゃないかと・・・怖くなって夜も眠れない。もう三日も碌に寝てないもんだから顔も酷い事になってた。
それ見かねたかがみが自分の所の神社でお祓いをしたらどうかと提案してきた。
藁にもすがる思いで柊神社に向かった私は神主さんから言霊を授かりかがみ達の友達だからという事で特製のお守りまで貰ってしまった。
でもそれ以来あまり気配を感じる事は無く久々に平穏な夜を過ごせる事になったからありがたいんだけどね。
「ネトゲーでもしようかな」
上機嫌で自分の部屋に戻ってきた私は久しぶりにネトゲにINする為、パソコンの電源を入れようとすると。
パソコンの横に置いてある一枚のDVD‐ROMに気付いた。なんだろう?こんなDVD見たこともないのに・・・・・・
表面には何も書かれていない真っ白な状態でも書き込みはされているようだ。
ちょっと気になってみてみる事にした。電源を入れてDVDドライブに挿入する。
ザ・・・・・・ザザザ・・・・・・
画面にはただノイズが走っているだけでなんの映像も入っていない。
焼くのに失敗したやつだったのかな・・・?
だけど、徐々にノイズが晴れていって
――――――――――――古ぼけた井戸が映った。
涼宮■ハルヒの■■
なんで・・・なんであのチビ娘はまだ死なないのかしら?
あの雌ブタや、SOS団の団員である事を利用してキョンを奪おうとしたみくるちゃんや有希は直に居なくなったのに。
ああ、なんて腹が立つ娘なの。私の聖域に入っただけでも許しがたいのにまだ生きてるなんて。
――――――ペタペタペタ
いつも通り学校を終えて帰り道を歩いていると“また”あの足音が聞こえた。
――――――ペタペタペタペタ
なんだか鬱陶しいわね。煩いのよペタペタペタペタ。
――――――ペタペタペタペタペタ
しかも今日は随分と長い時間聞こえてくるわね。もう我慢できないわ!
私をストーカーする不届きものを捕まえるために行動に移す事にした。
――――――ペタペタペタペタペタペタ
走って裏路地まで逃げ込んで物陰に姿を隠す。そして後ろから追いかけてく筈の犯人を待つ事にした。
でも、あれだけあからさまに足音が聞こえていたというのに人がやってくる気配が無い。
――――――ペタペタペタペタペタペタペタ
おかしな事にまた私の背後から足音が聞こえた。
なんでかしら・・・なんで・・・
涼宮貞ハルヒの■■
――――――ペタ
足音が止まった。
何か嫌な予感がする。私の中の何かが今すぐ逃げろと警告を鳴らした。
それでも私の中にある不思議に対する好奇心が勝ち、恐る恐る後ろを向く。
そこには
――――――――――――“長い髪の私”が立っていた。
なに・・・?なんなの・・・?
こいつは一体なんなの!?
「どうして・・・振り向いたの・・・?」
そいつはまるで人間じゃないような枯れた声で唸るよう喋った。
身体中が恐怖で硬直する。折角幽霊に会えたのに・・・怖くて動く事すら出来ない。
「振り向いちゃいけなかったのに・・・うううううう」
いきなり涙を流し嗚咽を上げ始めた。
涼宮貞ハルヒの暴走
「うううう・・・くくくく・・・」
そして嗚咽から
「くくくく・・・くけけけけけけけけけけけけけけけけけけ!」
奇声に変わり
そいつは前髪を掻き揚げて――――――――――――――――――
「いや・・・いや嗚呼嗚呼ぁぁぁぁぁああぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあああぁ!」
END
To be continue....