かがみん~summer
days:episode1~より
かがみん~summer days:episode2~
◆ugIb3.rlZc氏の作品
海へと遊びに来ただけなのに、あんな事になるなんて…
普遍的な日常を送ってきた私には、あまりにも衝撃的過ぎる事だった。
思えばSOS団に入った瞬間から、私は壮絶な物語の舞台に立っていたのかもしれない…
現実か幻想か…
この時の私には、そんな事を考える余裕すら無かっただろう。
場面は海へと遊びに行く朝まで戻る。
ー私が非日常に迷い込む日にー
ーかがみ部屋ー
リリリリリリッ!
私は耳から入り込む騒音に、無理矢理覚醒を促された。
騒音の元を断つべく、音を鳴らし続ける元凶を手探りで求める。
だがなかなか掴めない…何故か?
徐々にハッキリしてくる意識の中で、その原因を思い出す。
かがみ「ああそうだ…」
確実に起きる為に、普段目覚まし時計を置いてる棚ではなく、ベッドの下に配置していたのだ。
そりゃ届かないわよね…
なんて冷静にツッコミを入れてる場合じゃない。
今だ騒音をあげ続ける時計を止めなければ…
カチャン
かがみ「うぅーん…!」
目覚ましを止め、体を伸ばした私は、そのまま跳ね起きる。
時刻は午前5時。
普段ならまだ寝ている時間だ……恐らく、つかさはまだ寝ているんだろうな…
隣から鳴り響いている音を聞く限り……
ーつかさ部屋ー
私はノックもせずに、つかさの部屋へと侵入した。
案の定、この騒音の中でつかさは幸せそうに眠っている…
この子は早起きする自覚があったのだろうか?
かがみ「無いな、無い」
ひとまず目覚ましを止め、つかさの肩を揺する。
…うん、起きない!
可哀想だが、集合時間に遅れる訳にもいかないので、今だ眠りこけているつかさの頬を抓った。
つかさ「うぅ…いひゃいいひゃい……んん…お姉ちゃん?」
かがみ「ようやく起きたわね…顔洗ってきなさい」
眠気眼を擦るつかさに、完全なる覚醒を促す助言をする。
つかさがフラフラと起き上がり、「ふぁーい…」と洗面所まで歩いていく。
さて、私も着替えないとね。
お互いに身支度を整えた私達は、そろりと静かに玄関まで向かう。
両親や姉妹がまだ寝ている為だ。
泊まりがけで海に行く事は既に伝えてあるから心配はない。
ー玄関ー
かがみ「忘れ物は無い?」
この子は少し抜けてるところがあるから、念の為に確認をしておく必要がある。
つかさ「大丈夫だよ、昨日の内にバッグに詰め込んであるもん」
よし、それじゃ急いで駅まで向かわないとね!
最後に到着した者には罰金が課せられるからだ。
もちろんSOS団の団長、ハルヒが言い出した事である。
今のところ、その罰が執行されたのはキョンくんだけだけどね…
私はつかさと共に、駅へと向かい走りだすーー
ー駅前ー
時刻は午前6時25分。
約束の時間に余裕で間に合ったと思ったら、既に数人の陰が見えた…
ハルヒ「遅かったわね!」
古泉「先に待たせてもらいましたよ」
長門「……」
みくる「おはようございます♪」
集合場所には、3人の団員と団長様の姿があった。
…毎回思うけど、こいつらは何でこんななに早いのよ?
つかさ「うわぁ~、みんな早いね~」
そうつかさが感想を述べると同時に、あることに気がついた。
かがみ「こなたとみゆき…それにキョンくんはまだ来てないのね」
しまったな…みゆきはともかく、こなたがこんな朝早くに起きている可能性は低い…家を出る前に気づけば良かった……
そう、後悔していると、遠くにピンクと青い髪の色をした見慣れた顔が近づいてきていた。
こなた「やぁやぁ、みんな早いネ~」
みゆき「お待たせして申し訳ありません」
心配していた私をよそに、2人が一緒に歩いてきた。
あのこなたがよく起きれたもんだ…
かがみ「あのこなたがよく起きれたもんだ」
わざと心の声を実際に出してみる。
こなた「失礼だなかがみん!私だってこんな日ぐらいは早起き出来るヨ!」
かがみ「やっぱり子供と同じだなお前は。みゆき、おはよう」
さて、これで残っているのは毎度お馴染みキョンくんだけ…
周りを一瞥したハルヒが、声を張り上げた。
ハルヒ「キョン奴…罰金ね!罰金!」
本人は来ていないけど、先にこの言葉を贈っておこう。
かがみ「南無…」
それから10分後、キョンくんが慌てて走ってきた。
…あれ?いつもは自転車に乗ってきてるのに…どうしたんだろ?
キョン「悪い、遅くなった!家を出た時は余裕だったんだが、自転車が途中でパンクしちまっ…」
ハルヒ「遅い!罰金!!」
キョンくんの弁明にハルヒが声を被せる。
たまには最後まで聞いてあげなさいよ…キョンくんがまた唖然としてるじゃない…
当のキョンくんは「いいさ、慣れたさ…俺の発言は右から左へ受け流されるのさ…」と、背景に陰を背負いながら呟いている。
ハルヒ「それじゃ皆揃った事だし、駅に突撃よ!それとキョン!あんたは全員分の駅弁と飲み物を買ってきなさい!」
キョン「へいへい…」
ー電車内ー
電車にゴトゴト揺られながら、みんなでワイワイ談笑を楽しむ。
現時点で話題になっているのは、団の大半が初対面のつかさとみゆきだ。
特にみゆきは、ハルヒに早速気に入られた模様。
ハルヒ「へー、ふーん…みくるちゃん以外にも、こんなにおっきな胸を備えた子が居たのね~」
親父かお前は!みゆきが恥ずかしがってるじゃない!
せめて声のトーンを下げよう!
ハルヒ「かがみの妹さんも、なかなか可愛いらしいわね!小動物みたい!」
キョン「それには同意だな。双子なのに姉とは大違いだ」
…どういう意味だ!
確かにつかさは大人しいし、可愛いいけど……ん?
かがみ「つまり、私はガサツで可愛いくないと言いたい訳ね?ほほぅ…ほほぉぉぅ!」
キョン「誰もそんな事言って…あべしっ!」
とりあえずわき腹にフックを入れておく。
いつの間にかツッコミを入れる際は、容赦なく鉄拳制裁になっている……こんなんで関係が進展するのか、私?
キョン「よし、やっと揃った!」
みゆき「ツーペアでした」
古泉「ワンペアですね」
長門「…ストレートフラッシュ」
キョン「アッー!」
ある程度、新人の2人が団の皆と慣れ親しんだところで、古泉くんとつかさが持ってきたトランプを、私達は楽しんでいた。
かがみ「いっちばん」
ハルヒ「二番!」
つかさ「わーい、あがったよ~」
みくる「あがりました~」
こなた「アッー!ジョーカーが!ジョーカーが!」
人数が多いので2グループに別れて競い合っている。
三戦目が終わり、キョンくんとこなたが、それぞれのグループで見事ビリに輝いた。
ハルヒ「あ、海が見えてきたわよ!」
ハルヒの声に反応し、皆が窓の外を見る。
青い水面が太陽の光でキラキラしている……
そこには待ち望んだ海が広がっていたーー
午前9時…電車がホームに到着し、私達はすぐさま電車を降り、改札を抜けた。
海が近いせいか、潮の香りが心地いい…
海に来たんだと実感させてくれる。
すると、ハルヒが皆の前に踊り出て全員の顔を一瞥し、満面の笑みでこう言い放った。
ハルヒ「それじゃ、宿に行って荷物を置いてきましょう!早速海に繰り出すわよっ!」
ー宿ー
ハルヒの後について行き、しばらくすると小さな旅館が見えてきた。
少し寂れてる様に見えるが、それもまた風情と感じられる。
ハルヒはそのまま旅館に入り、中に居た従業員であろう人と話し始めた…
話し始めてすぐ、ハルヒは私達の方を見やると手招きし、中へ入るように誘導する。
どうやら予約の確認をしていたようだ。
私達は奥に通され、それぞれの部屋に案内される。
三部屋に分けられ、私はつかさとみゆきの2人と同室になった。
ハルヒ「荷物を置いたら水着を持って旅館の外に集合!すぐにでも海に向かうわよ!」
団長の一声が掛かり、皆いそいそと部屋に入っていく。
ー郭公の間ー
うん、部屋の中はなかなかの広さだ…
ハルヒ達は4人で一部屋を使うようだけど、これならなんとかなるだろう。
私達はすぐさまバッグから水着を取り出し、外へと急いだ。
玄関で皆と合流し、一路海へと歩を進める。
この時点で皆のテンションが上がりつつあるのを感じ、私もますます楽しくなった。
すると突然ハルヒとこなたが一気に走り出し、2人一緒に叫んだ。
「うーーみーーー!!」
急にどうしたんだ!
周りの視線を気にも留めず、2人は海へと駆け出していく…
かがみ「全く…あいつらの思考回路は同レベルなのか?」
ー浜辺ー
浜に到着し、しばらく海を眺めた後、私達は近くに設置されている更衣室に向かった。
キョン「それじゃ、後でな」
男性陣と一旦別れ、私達は水着に着替える。
ー女子更衣室ー
分かってた事だけど、皆スタイル良いわね……
ハルヒの大きすぎず、小さすぎない胸…出るとこは出て、引っ込むべき箇所は引っ込んでいる、まさに理想的な体型だ。
朝比奈先輩やみゆきの、飛び抜けて大きな胸も羨ましい…
それに比べて…
こなた「……」
長門「……」
つかさ「……」
かがみ「……」
いや、私もこの3人よりはある方だと思うけど、やっぱり差が感じられるのよ…
なんという格差社会。
なんという一体感。
この瞬間、訳の解らない同盟が結ばれた気がしたーー
私達が水着に着替えて浜に戻ると、既に男性陣が待っていた。
キョンくんの水着姿か……って、私が見とれてどうするのよっ!
私が魅了する側でしょうが!
ああ…あの3人と並ぶと霞むわね……
こなた「やぁやぁ、キョンキョン!どう?似合ってる?似合ってる?」
キョン「悪いが、俺にそんな特殊な趣味は無い」
真っ先にキョンくんに水着姿を披露したこなたが撃沈していた…
当然だな。スクール水着で魅了出来る男なんて限られてる。
こなた「ちきしょい!!…む?かがみん、ナンだねその呆れた顔は?かがみんも御披露目しなヨ~」
私に振るな!巻き込むな!
って、ああ…キョンくんが見てる…ものっそい見てる……
ええい!ままよ!
かがみ「ど、どうかな?似合ってる?」
キョンくんは、言葉を選んでる様な素振りで目を泳がせてる。
やっぱり、私なんかじゃ目の保養にはならないか…
キョン「ん、似合ってると思うぞ…?結構露出が多いから目のやり場に困るがな…」
かがみ「え?あ……み、水着なんだから当然でしょ!」
つい、テレ隠しで顔を背けてしまった。
マズい、顔が赤くなってるかも…
…でも、嬉しい…かな…?
こなた「ちぃ!そうか、露出か!スクール水着の面積の多さが仇となったネ…」
そこのチビっ子。全体的に間違ってるのよ。
なんだその後悔顔。後悔する方向が斜め上を突き進んでるのよ。
ハルヒ「よーし、それじゃ楽しむわよ!古泉君、例の物を!」
古泉「了解しました」
例の物?何か用意があるのかしら?
古泉くんが、傍らに置いてあったダンボールから、何かを取り出し始めた。
ダンボールなんてどこに隠し持ってたのよ。
つかさ「水鉄砲?」
そう、古泉くんが取り出したのは水鉄砲だ。
それと…紙風船?
ハルヒ「バトルロワイヤルin砂浜!」
いや、声高々に宣言するのは良いけど、海に来て最初が砂浜で水鉄砲合戦かよ。
海はどうしたんだ海は。
ルールは、紙風船を体のどこかに取り付け、それを水鉄砲で割られたら失格という、案外普通な物だった。
まぁ、これなら楽しめ…
ハルヒ「くっくっく…逃げようとすれば自然と走り回る事になる…」
こなた「そうなれば、あの巨乳さん達が上下に揺れるところをじっくり観察出来ますな…」
ハルヒ「ポロリもあるでよ作戦開始よ!」
こなた「ラジャッ!」
うん、聞かなかった事にしよう。
あんな負のオーラを放出してるバカ共なんて見えない見えない……
いやダメだ!やっぱり、この親父達からあの2人を守らなきゃいけないわね…
はぁ…純粋に楽しもうと思わないのか?
我が奮戦の結果報告。
私が真っ先にみゆきと朝比奈先輩の風船を割った為か、あのバカ共は狙いを私に変えた。
こなたの奴は私の紙風船が腕に付いてるにも関わらず、何故か執拗にお尻を撃ってくるし、ハルヒのすっとこどっこいは、どこから持ち出したのか大口径の、もう鉄砲と言うかランチャーをぶっ放していた。
だが、あまりにも隙が多すぎた為、キョンくんに撃墜されたハルヒとこなた…
しかし2人はめげなかった!強行突破でみゆきと朝比奈先輩の胸を直接揉みに行ってしまい…
まぁ、つまりは悪化した訳だ。
ーカオスー
キョン「いい加減、普通に遊ばないかー?ビーチボールもあるでよー」
そんなキョンくんの説得も虚しく、バカ共は「揉ませれー!」と2人を追いかけ回してる。
やれやれ…他に客が居ないのが救いか…
- 古泉「ふんもっふ!」
キョン「アッー!」
ハルヒ「ちょっとキョンっ!何やってんのよ!!」
ようやく事態も収まり、今度はビーチバレーを楽しんでいる私達。
メンバー分けは
ハルヒ、キョンくん、朝比奈先輩、そして私のハルヒワンマンチーム。
向こうは、古泉くん、みゆき、こなた、つかさの凸凹身長チーム。
身長に差がありすぎね、こなた。
長門さんは審判役…なんだけど、視界の隅で本を黙々と読んでいる為宛てにならない。
女の子にしては背の高いみゆきと、運動能力に優れた古泉くんのアタックとブロック。
そして、ネットの上に手の届かないこなたが、その機敏性でボールを巧く拾い、すっかりワンサイドゲームになってしまっている…
つかさ?ああ、もちろん右往左往してるわよ。
ハルヒ「ああ、もう!キョンのせいで負けちゃったじゃない!」
キョン「へいへい、悪ぅございました」
すっかりキョンくんが負けた理由にされてるわね…
ハルヒの「ジュース買ってきなさい!」との命令も素直に聞いているキョンくんが、とても心の広い人に見える……
こなた「そいや、そろそろお昼じゃない?一旦ご飯食べに行こうヨ」
つかさ「さんせ~い、お腹空いちゃった」
そういえば、遊ぶ事に夢中になってたけど、太陽が真上に昇っている…
お腹の虫も、唸りを上げていた。
古泉「では、あちらの海の家でお昼にしましょうか」
みゆき「そうですね。キョンさんも、まだあそこに居る筈ですし」
ハルヒ「ふむ、そうね…負けた罰として、お昼もキョンに奢らせましょう!」
キョンくん、あなたの居ない所で、あなたの財布の危機が迫ってるよ?
お昼を食べ終えた私達は、後方でうなだれてるキョンくんを気に掛けながらも、めいめい楽しむ事とした。
こなた「うーん、海の家の焼きそばって、あのボソボソ感がたまらないよネ」
こなたの焼きそば談義を軽く聞き流しつつ、私は砂浜に寝転がる。
こんなに楽しい時間は生まれて初めてかもしれないな…
こなた「食べてすぐに寝転がったら豚になるよ、かがぶー?ぶふふーっ」
…人が気分に浸っている時にコイツはぶち壊しにしやがって……
ハルヒは食べてすぐにも関わらず、海でアグレッシヴに泳いでいる。元気ね…
さて、と…私の横で鼻を指で押し上げてるバカに鉄拳を喰らわせないとな。
この後、あんな出来事が起こるなんて、この時の私には考えも付かなかったーーー
そろそろ日も暮れ始め、私達は旅館に戻る事にした。
ー帰り道ー
それぞれが今日という楽しかった1日を語り合っている中、ある4人は真剣な面持ちで、輪を少し離れていた。
私はそれが気になり、彼らの話しに少し耳を傾ける。
キョン「あー…それはやはり俺の行動のせいか?」
古泉「僕にも非があります…つい本気を出してしまいましたからね」
みくる「そ、それでどうするんです?」
長門「現時点で発生している事象は、通常のソレとは違う異質な物。早急に対処する必要がある」
キョン「やれやれ…それほど怒っている様には見えなかったがな」
なんの話をしているのかさっぱり分からない…けど、重大な事だけは分かる。
後で聞いてみようかな…
ー旅館・広間ー
旅館に戻り、お風呂に入った私達は、夕食を食べる為に広間へと集まった。
キョンくんと隣り合って座れた私は、さっきの話を聞いてみる…
かがみ「ねぇ、キョンくん?さっき、長門さん達と何を話してたの?」
キョン「話し…?何の事だ?」
思いっきりシラを切られた…
何を隠してるんだろう?
私に話せない事なの…?
何だかモヤモヤが心に残ったまま、夕食を食べ終えた私は部屋に戻……ろうとしたんだけど、ハルヒがトランプ大会を催したので、遅くまで起きてる結果となった。
ただ、夕食を食べてる時もだったけど、何故かハルヒが無理矢理雰囲気を盛り上げてる様に見えた…
いつもと違う?
キョンくん達が話していたのって、もしかしてハルヒの事だったのかな?
ー郭公の間ー
時刻は午後11時…
遊び疲れたのか、みゆきとつかさは既に眠っている。
私はキョンくん達の事が気に掛かり、なかなか寝付けないでいた…
携帯の時刻が午後11時20分を表示している…まだ眠れない…
私は起き上がり、一度お手洗いに行く事にした。
部屋を出てトイレに向かおうとしたところで、階段を降りていく朝比奈先輩の後ろ姿が見えた。
こんな時間にどこに行くんだろ?
単純に気になった私は、朝比奈先輩の後をつける…
すると、玄関にあの3人の姿があった。
朝比奈先輩が合流すると、4人で旅館を出ていく…
夜中だというのに、どこへ向かうと言うのか…?
私は追跡を開始した。
ー浜辺ー
着いた場所は、昼間遊びに来た浜辺だ。
4人は海の近くまで行き、話し込んでるみたい…
もう少し近づいてみよう。
キョン「…それがここなのか」
古泉「ええ、ここから大きな磁場が観測されています」
長門「昼間とは違う。異質な空間と化しつつある」
…ここで何かが起こっている?でも、暗闇に覆われいる以外、昼間と何も変わった様子は無いわよね?
そう思った刹那、海の一点から青白い光が溢れ出し、ナニかが不気味な重低音を響かせながら現れた。
長門「…お出まし」
ーepisode2・完ー
最終更新:2007年08月31日 10:09