part38-557氏の作品です。
俺が部室に戻ると、そこには満面な笑顔で打つハルヒとこなたがいた。
俺はかがみに訪ねた。
キョン「この局はどうなってる?」
かがみ「そうね。朝比奈さんが親でその下家が古泉くん。対面ハルヒ、上家がこなたね。」
その後詳しい点数状況を聞いたが、
東1局にハルヒが朝比奈さんから満貫。
東2局はこなたが古泉から跳ね満。
東3局はハルヒの親で親倍を古泉から、さらに親っパネを朝比奈さんから和了り、さらに親っパネツモ。こなたが満貫を古泉からあがった。
東4局ではこなたペースらしく、親倍を朝比奈さんから直撃、親満ツモ。
そしてこれから東4局2本場らしい。
完全にハルヒとこなたペースだな。
ハルヒは發、8筒を鳴いており、俺が後ろから見てると、どうやら筒子の染め手さらに北と2筒のシャンポン待ち。
2筒は2枚切られており、北も一枚切られてる。あがれるのかね?とは思ったが普通にツモるこいつはおかしいな。かがみが言うにはイカサマとかはぜんぜんないらしい。
ハルヒ「ツモったわ!發、混一色、対々和、満貫ね!」
これはハルヒやこなたが強いのか、古泉や朝比奈さんが弱すぎるのか…。
点数状況及び順位は、
ハルヒ 98400点
こなた 71800点
古泉 -32400点
みくる -37800点
となっていた。
南1局 0本場 親朝比奈さん
配牌が終わった後、何故か朝比奈さんが牌を切らない。
朝比奈さんどうしたんですか?
みくる「ふぇぇぇ…なんかあがってますぅ」
と、言いながら手を震わせながら牌を晒した。
全員「なんと」
天和だ。朝比奈さんにイカサマなんか出来るわけない。
完全にまぐれの天和だ。
朝比奈さん。お払いに入った方が良いですよ。
じゃないと不吉な事が起こります。
みくる「そうしますね…」
あんまり喜んでない様子だ。
そりゃ天和だもんな。
麻雀の神様もこの展開に呆れて出さしてくれたのかもしれん。
点数状況 みくる10200点、古泉-48400点、ハルヒ82400点、こなた55800点
南1局 一本場 親朝比奈さん
こなたが8巡目でリーチをかける。
朝比奈さんは危なっかしい牌を切っているが、古泉はベタオリな様子。
ハルヒも勝負に出ているようだ。
2巡後。ハルヒが今日初めて振り込んだ。
こなた「ロン!リーチ、七対子、ドラドラ。満貫だヨ。はるにゃん今日初めて振り込んだネ」
ハルヒ「四暗刻イーシャンテンだったのよ…。それに引っ掛けリーチだし。こなたもやるわね。」
初めてのハルヒの振り込みだったが、不満はないらしい。
この様子なら万が一ハルヒが負けても閉鎖空間の出現はなさそうだな。
点数状況 朝比奈さん10200点、古泉-48400点、ハルヒ74100点、こなた64100点
南2局親古泉の時、流石に古泉もマイナスで終わらせたくないんだろう。
いままで重い手ばかり作っていたハルヒやこなたに対抗すべく、超早和了りにでたようだ。
古泉「ロン!白のみです。ロン!タンヤオのみ。ロン!南ドラ2。ロン!リーチのみ。おや?裏が3つ乗りましたね。親満です」
といった具合。ちなみに振り込んだのは全部こなただった。
こなた「ん~困ったネ。ここまで早和了りされちゃどうにも出来ないヨ…」
確かに古泉のやつは5巡目以内にあがっている。
これじゃあ当たり牌なんてなかなか読めたもんじゃない。
古泉の勢いは止まらなかった。
これまでかなりの早和了りだった古泉は鳴かず、じっくり手を作り9巡目にリーチをした。
そして今度は一発でツモった。
古泉「リーチ、一発、ツモ、清一色、一通、ドラドラ。数え役満ですね。」
古泉は流れが完全に自分のところにきたと思ったんだろう。
大きな勝負に出てあがった。
こりゃこの先どうなるか分からねえな…。
観戦してるつかさやかがみが賞賛してるが、俺は断じてふてくなんてされてないからな!
点数状況 朝比奈さん-6200点、古泉23400点、ハルヒ57700点、こなた25100点
南2局 4本場 親古泉
この局も古泉がピンフのみをこなたからあがる。
2着が入れ替わった。
これで5本場じゃねえか!二翻縛りだな。
二翻縛りとは翻数が二翻以上ないとあがれず、ドラなどは加算されない。
つまり自力で二翻作らなければいけないので意外に厄介だったりする。
しかも古泉を止めないと八連荘まで見えてくる。2着争いをしているこなたと古泉の点差はわずかなため、こなたも古泉もかなり気合い入っているがどうやら二翻縛りのせいで手がうまくいかないようだ。
しかしこの流れを変える人がいた。
なんとなんと朝比奈さんだ。
みくる「あ、古泉君ロンで~す!混一色、二盃口、ドラドラ。倍満で~す。」
混一色の二盃口をあがるとは。
しかも112233445566中中だ。すごい手だな。
こうして朝比奈さんもマイナスから抜け出した。
これは本当に面白い勝負だ!
点数状況 朝比奈さん11300点、古泉7600点、ハルヒ57700点、こなた23400点
南3局 0本場 親ハルヒ
ようやく長い古泉のずっと俺のターン!は終わり、南3局に入った。
しかしこの局は四風連打で流局。
オーラスも四回槓で流局となってしまった。
つまり結果は、
一位ハルヒ 55700点
二位こなた 23400点
三位みくる 11300点
四位古泉 7600点
となった。
本当に熱い勝負だ。
序盤のハルヒ、こなたペースから朝比奈さんと古泉が点数をプラスにしたのはすごい。
ハルヒは、「10分間休憩ね!」と言って部室から出ていった。
あいつも涼しい風に当たりに行ったんだろう。
決勝では俺、つかさ、ハルヒ、こなたという事になったな。
部室ではみんながやがやと騒いでいる。
時刻は…7時か。
もう学校にほとんど生徒はいないんだろう。
こんな大騒ぎして良いんだろうか?
まぁハルヒのパワーで誰にもばれないようになってる事を信じたい。
ハルヒが帰ってくるまで、俺も体を休めよう…。
一回戦
最終話
最終更新:2007年09月06日 05:39