一つの偶然と二つの必然

part39-280に投下された◆Z7XOOXPuOk氏の作品です

ーみさおー
「ヴァヴァヴァ忘れ物ー!」
あやのを玄関に待たせてるんだ!廊下は走らない?そんなの知らないんだってヴァ!

ーゆたかー
ふう。掃除してたら遅くなっちゃった。みなみちゃん待ちくたびれてたりしてて(笑)

ドドドドド

あれ?何か聞こえる。ジョジョ…じゃ無いよね。足音?

ドドドドドドドドド

廊下?これは学級委員として注意してあげないとね

ガラッ
「こほん。廊下は走rきゃあああああ!」
「ヴァああああああ!」
ドンガラガシャーン

ーキョンー
「やれやれ。やっと放課後か…」
放課後の廊下。今日はSOS団の部活は無いらしい。嬉しい限りだ。理由?ハルヒにでも聞いてくれ。
ドドドドドド
「やあキョンー…」
爆走するみさおが俺の横を通り過ぎた。恐ろしいスピードだ。注意してやらなければ。
「おい!みさ…

ドンガラガシャーン

間に合いませんでした。

急いで駆け寄る。どうやらゆたかちゃんとぶつかったようだ。

「二人とも大丈夫か?」
「だ…大丈夫なんだってヴァ」
「廊下を走るからだ。ゆたかちゃんは大丈夫だったか?」
「……」
「ゆたか…ちゃん?」
「わああああああ!やっちまったああああ!この歳で人を殺くぁw背drftgyふじこlp;@:「 」
「落ち着け。気絶してるだけだ。とりあえず保健室に運ぶぞ」
「ぐすっ」
「おわっ!泣くなよ。ほら、背負うの手伝ってくれ」
「うん…」


―みさお―
キョンがゆたかちゃんをベッドに寝かせている…とても罪悪感を感じる…目頭が暑い…
「ぐすっ…うぇぇぇ…」
涙がこぼれ落ちる…
「泣くなよ…ゆたかちゃんに外傷は見当たらないし、少し休ませればきっと大丈夫だ。」
「だって…ぐすっ」
「それに、泣いたらせっかくの可愛い顔が台無しだぞ?」
「うぇっ!?」
涙が止まりました。
「それよりお前は大丈夫なのか?痛いところとか無いか?」
あえて言うなら心臓がドキドキしてます。
「顔が赤いぞ。何か我慢してるんじゃないか?」
キョンが手を伸ばしてくる。
「ひ、ひゃああああ!」
バチーン
どこかのツンデレと同じ事をしてしまった…

―キョン―
頬がヒリヒリする。みさおに怪我が無いみたいだから良いとするか。それにしても何故叩かれたんだろう?

「それだけ元気なら大丈夫そうだな」
「ご、ごめん。つい…」
女心は理解できんな。
ガラッ
あれ?誰か来た。
「…失礼します。小早川さんは此処に居るでしょうか?」
「ああ、みなみちゃんか、ゆたかちゃんなら此処で寝てるぞ」
心配になって来たのだろう。優しい子だな。

「…先輩…こんにちは。あの…ゆたかどうかしたんですか?」
「それが…(廊下での出来事省略)」
「…そんな事があったんですか。なかなかゆたかが来なかったのでもしかしたら、と思いまして…」
「みさおを責めないでやってくれ。十分反省してるみたいだからな」
「スイマセンデシタ」
「…悪気が無かったのなら仕方ありませんね…その言葉はゆたかに言ってあげて下さい」

―ゆたか―
「う~ん。そんなに食べられないyあれ?」
ここは?ベッド?確か日下部さんとぶつかって…
「ゆたか…大丈夫?」
「あっ。みなみちゃんおはよう。みなみちゃんが運んでくれたの?」
「…ゆたかはキョン先輩が運んでくれたみたい…私はさっき来たの。ごめんねゆたか。」
キョン先輩が運んでくれたんだ。優しい人だなぁ。
「みなみちゃんが謝る事ないよ。心配してくれてありがとう。運んでくれたキョン先輩も。」
「礼には及ばないよ。たまたま居合わせただけだしな。体は大丈夫か?どうか痛いとこかは?」
「大丈夫です。まだ少し眠いですけど(笑)」
本当に優しいなぁ。
「良かった。さて、先程から下を向きっぱなしのみさおさん。何か言う事があるんじゃないのか?」
「ご、ごめんよ。悪気は無かったんだ…」
「いえいえ。良いんですよ。日下部さんは大丈夫でしたか?」
「う、うん……うぇぇ」
泣かせちゃった。

―みさお宅―
ゆたかちゃんには悪い事しちゃったなあ。あとでミートボール持っていってあげよう。
それにしても、今日のキョンはちょっとかっこよかった…って何考えてんだ私!でも…頭の中がキョンでいっぱいになって…。わあああ!キョンはただの友達なんだってヴァ!

―泉宅―
「でね、大変だったんだよー」
「むむむ。ぶつかったのがキョンキョンなら完璧にフラグ立ったのに。いや、保健室で介抱…それも有りだネ!」
「そ、そうだね」
キョン先輩にはみなみちゃんと違った優しさを感じたんだ。
「でね。それからなんだけどね、キョン先輩の事を考えるとね、何かこうドキドキするの」
「むおお!ゆーちゃん!それはまさしく恋だヨ!」
「恋…」
そっか…。私キョン先輩の事好きになっちゃってたのか…

―キョン宅―
「つ、つかれた…」

数日後
―キョン―
さて、どうしたものか…。げた箱に手紙。机の中にも手紙。おまけに待ち合わせ場所が同じと来たか。無駄にシンクロしてやがるなこいつら。まあ、何の用だが知らないが二人同時の方が早く終わるか。

―放課後ー廊下―
―キョン―
もうすぐ時間だな。そろそろ教室に向かうか。
ペタッ ペタッ
ペタッ ペタッ
足音が一つ余計に聞こえ…
「……」
「何だ長門か。何か用か?」
「…手紙の事について…安心して。前とは違う…」
「朝倉みたいな奴では無いって事だな」
「…そう。しかし、あなたは苦悩する事になる」
「苦悩?」
「…頑張って。涼宮ハルヒの力で何か起きたとしても、必ずあなたを助ける」
「 ? よく分からんがサンキューな」
「…応援している」

―放課後―教室―
―キョン―
ガラッ

長門の言っていた事はよく訳が分からなかった。

教室に入った途端に目に映る、夕日を背景に立つ茶色とピンクの後ろ姿。

こいつらの話を聞くまではな。


「遅いんだってヴァ!」
「待ちましたよキョン先輩」

やれやれ。時間通りに来たはずなんだがな…



終わり

あやの「驚いたっ!名前だけっ!豚骨針金(ry

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最終更新:2007年09月13日 13:57
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