―ゆたか―
「う~ん。そんなに食べられないyあれ?」
ここは?ベッド?確か日下部さんとぶつかって…
「ゆたか…大丈夫?」
「あっ。みなみちゃんおはよう。みなみちゃんが運んでくれたの?」
「…ゆたかはキョン先輩が運んでくれたみたい…私はさっき来たの。ごめんねゆたか。」
キョン先輩が運んでくれたんだ。優しい人だなぁ。
「みなみちゃんが謝る事ないよ。心配してくれてありがとう。運んでくれたキョン先輩も。」
「礼には及ばないよ。たまたま居合わせただけだしな。体は大丈夫か?どうか痛いとこかは?」
「大丈夫です。まだ少し眠いですけど(笑)」
本当に優しいなぁ。
「良かった。さて、先程から下を向きっぱなしのみさおさん。何か言う事があるんじゃないのか?」
「ご、ごめんよ。悪気は無かったんだ…」
「いえいえ。良いんですよ。日下部さんは大丈夫でしたか?」
「う、うん……うぇぇ」
泣かせちゃった。
―みさお宅―
ゆたかちゃんには悪い事しちゃったなあ。あとでミートボール持っていってあげよう。
それにしても、今日のキョンはちょっとかっこよかった…って何考えてんだ私!でも…頭の中がキョンでいっぱいになって…。わあああ!キョンはただの友達なんだってヴァ!
―泉宅―
「でね、大変だったんだよー」
「むむむ。ぶつかったのがキョンキョンなら完璧にフラグ立ったのに。いや、保健室で介抱…それも有りだネ!」
「そ、そうだね」
キョン先輩にはみなみちゃんと違った優しさを感じたんだ。
「でね。それからなんだけどね、キョン先輩の事を考えるとね、何かこうドキドキするの」
「むおお!ゆーちゃん!それはまさしく恋だヨ!」
「恋…」
そっか…。私キョン先輩の事好きになっちゃってたのか…
―キョン宅―
「つ、つかれた…」
数日後
―キョン―
さて、どうしたものか…。げた箱に手紙。机の中にも手紙。おまけに待ち合わせ場所が同じと来たか。無駄にシンクロしてやがるなこいつら。まあ、何の用だが知らないが二人同時の方が早く終わるか。
―放課後ー廊下―
―キョン―
もうすぐ時間だな。そろそろ教室に向かうか。
ペタッ ペタッ
ペタッ ペタッ
足音が一つ余計に聞こえ…
「……」
「何だ長門か。何か用か?」
「…手紙の事について…安心して。前とは違う…」
「朝倉みたいな奴では無いって事だな」
「…そう。しかし、あなたは苦悩する事になる」
「苦悩?」
「…頑張って。涼宮ハルヒの力で何か起きたとしても、必ずあなたを助ける」
「 ? よく分からんがサンキューな」
「…応援している」
―放課後―教室―
―キョン―
ガラッ
長門の言っていた事はよく訳が分からなかった。
教室に入った途端に目に映る、夕日を背景に立つ茶色とピンクの後ろ姿。
こいつらの話を聞くまではな。
「遅いんだってヴァ!」
「待ちましたよキョン先輩」
やれやれ。時間通りに来たはずなんだがな…
終わり
あやの「驚いたっ!名前だけっ!豚骨針金(ry
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