767氏
こなた「ねぇキョンキョ~ン」
キョン「どうした泉、そんな猫なで声をだしても俺にはロリ属性はないぞ」
「ニャハハー、 まぁまぁそんなこと言わないでおくれよぉ。ところでキョンキョンは今日の放課後ひまかナ?」
キョン「そういえばさっきハルヒが『今日はあたしすんごく大事な用事があるからSOS団は臨時休暇よ!』…とか言っていたな。」
こなた「ん~ なら暇ってことだね。よしよし、一緒に帰ろー?キョンキョンに話したいことがあるんだ!んじゃまた放課後に~」
キョン「あっ、おい!…行っちまった。
まったく、ハルヒに負けず劣らずの強引さだな。」
…まぁいいか、たまにはSOS団以外の『普通』の人間と交流を深めるのも悪くはない。それにさっきも言った通り俺はロリ属性なんてもんは持ち合わせてない。
いや、決してないんだが 泉こなた………か。
まぁ話というのも気になるし、ついでにあいつ得意のゲーセンにでも付き合わせてやるかね。
キーンコーンカーンコーン
だだだだだっ
ガラッ
こなた「やぁやぁキョンキョン待ったかい?」
キョン「待ってない、というかたった今終わったとこだろ。なにも走ってくることないと思うがね」
こなた「だって一秒でも早くキョンキョンに会いたかったんだもん…」
キョン「なっ…!?」
「んふふ~ 照れた?ねぇ照れた?恥ずかしがらずに言ってごら~ん ホレホレ」
キョン「っ………はぁ、バカなこと言ってないで行くぞ」
こなた「あぁもう、ちょっと待ってよキョンキョン」
キョン「ほれ、ただでさえ小さいんだから走らないと置いてくぞー」
こなた「もう、もっとゆっくり歩いてってば~ ゴメン、謝るからぁ~ 置いてかないでおくれ~」
キョン「…冗談だ、さぁ帰るぞ」
こなた「…うん」
キョン「…」
こなた「……」
キョン(…学校とは違ってなに話したらいいかわからんなぁ、そういえばハルヒ達以外の奴と一緒に帰るのも初めてだしな…)
こなた「………」
キョン(イカン、長門と違って無言は気まずすぎる。…何か話しかけないと…)
キョン・こなた『あの…』
こなた「ん…ナニ?」
キョン「…いや、そっちからでいいぞ。なんだ?」
こなた「え…そっか、うん。じゃあさ、キョンキョンはいつもハルにゃん達と一緒じゃん、SOS団…だっけ?その…いつも何してるのカナ~って…」
キョン「あぁ…俺は文芸部室で古泉とテーブルゲームしたり、朝比奈さんの煎れてくれるお茶を飲んだり…まぁたまにハルヒが色んな厄介事を持ち込んでくるが、大体はそんな感じでダラダラ過ごしているな」
(…他にも宇宙人的、未来人的、超能力者的なイベントに強制参加させられたり、おかしくなった世界を再構築したりなんてこともしているが………まぁこいつには関係ないことだし、少なくとも嘘はついてないんだからあえて言うことじゃないな。)
こなた「へぇ~ そうなんだ…なんか楽しそうだネ」
キョン「そうか?そんないいもんでもないとは思うが…まぁ退屈はしないかね(色んな意味でな)。」
こなた「そっか…でっでさ、キョンキョンは誰と………その…一番仲が良かったりする…の?」
キョン「…ん?どういう意味だ?」
こなた「いや、そんな変な…いや、深い意味は無いんだけどサ…あの…」
キョン「?」
こなた「あ、じゃ、じゃあキョンキョンは恋人…とかは作ったり、作りたかったり…しないの?あっもしかしてもういる…とか?ハルにゃん達の内の誰か……とか?」
キョン「はぁ?言っておくがな、ハルヒ達とは断じてそんなんじゃないぞ。確かにまぁ…恋人はいらないわけじゃない…いや、むしろ欲しい。全然ウェルカムだがそれはSOS団のメンバーじゃないことは確かだ」
そう、それは断じてない。朝比奈さんなんかを恋人なんかにもった日にゃあ一緒に街を歩くのがそりゃもう楽しいだろう。だが、生憎俺には学校の全男子生徒を敵に回す勇気などあるはずもない。それに朝比奈さんはいつか未来に帰ってしまうんだ…。
長門…は最近段々と表情や感情というものがわかってきて確かに気にはなる。気にはなるんだが、それを恋愛感情と位置付けるのにはやはり無理があるというものだ。
次にハルヒ…は問題外か(?)、いやいや
そんなことより今、俺が一番気になっている相手。それは………
こなた「…そっか。そうだよね。ゴメンね、いきなり変なこと聞いちゃって。アハハ~」
キョン「いや…別にいいさ」
こなた「ボソッ…………良かった」
A、Bルートに分岐します。
Aルート
キョン「ん、なんか言ったか?」
こなた「いやいや~な、なんでもないよ。あ、そうそう!今度発売される新作のゲームが気になって独り言が出ちゃったんだよ」
キョン「そうか。あぁ、そういやなんか俺に話があるって言ってたな。一体なんだ?まさかさっきのってことはないだろう?」
こなた「!」
キョン「おい…泉?」
こなた「……………」
キョン「どうした、なんか俺マズイことでも言ったか?」
こなた「…あのさ、ハルにゃん達のことなんだけどさ」
キョン「…あ、あぁ。またあいつらか。これも念のため言っておくが、古泉ともなにもない………え?」
こ「…………………だよね?」
―――――え?今コイツなんて―――――
こなた「ハルにゃん達、ながもんも、みくるんも古泉君も………普通の人間じゃない…よね?」
おいおい…………冗談はよしてくれよ
つづく
Bルート
キョン「…お前今なんて、いや、その前に自分が何言ってるかわかってんのか?」
こなた「…うん。普通の人が聞けばおかしいことだってのはわかってるよ。でも…キョンキョンなら大丈夫だって、わかってくれるって思ったから…」
キョン「そうか…それで、どうしてそう思うんだ?」
こなた「良くわかんないけど、わかるんだ。ハルにゃん達が普通の人とは違うって…なんとなくなんだけど、ううん、絶対に。」
キョン「…そうか。」
こなた「…だってハルにゃんはワガママで傲慢ちきなこれぞ女王様って感じだし、ながもんは普段無口でおとなしいけど実は万能ですごい実力もってんだから影ではきっとしごいはずだよね。
みくるんはロリっぽいけど巨乳で天然ドジっ娘なんていう全身凶器みたいなもんだし、古泉君は…ガチホモじゃん
みんなただ者じゃないよ、普通の人間じゃないよ絶対!」
キョン「…え?」
こなた「………え?」
~END~
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