4-96氏
ハルヒ「かがみ!」
かがみ「…なに!?」
ハルヒ「驚いた? ウフフ…驚くに決まってるわね 突然呼び出したのだから」
かがみ「どうして…」
ハルヒ「私、やっぱりキョンが好きだったの 自分に素直になったから 見て! 一生懸命作ったお弁当もここに!」
かがみ「そんな…そんなこと」
ハルヒ「今度こそ胸を張って言えるわ 私は涼宮ハルヒ、SOS団団長 よろしくねかがみん♪」 かがみ「うそよ、あなたがキョン君を好きだなんて…そんなこと」
ハルヒ「どうして?」
かがみ「だってあなたはキョンを振り回してばかりじゃない… キョン君にあまりよく思われていないかわいそうな人…
あなたはよくわからない電波を垂れ流しているだけ あなたは…私とは違う」
ハルヒ「…やっぱりそうなの 私のこと、ずっとそう思っていたんでしょう 変なことばかりしている迷惑な女だと」
かがみ「それは…」
ハルヒ「昼食を共にしたのも、一緒に遊んだりしたのも、キョンと一緒にいたかっただけ。私ののことなんて邪魔だとしか思っていなかった」
かがみ「違う…」
ハルヒ「自分が上だと…自分はキョンに愛されるはずだと そう思って私を笑っていただけなんでしょう」 かがみ「それは違うわ… 違う… 私は…」
ハルヒ「うるさい! …嫌な女。少しばかりうまくキョンと知り合えただけなのに たまたま好印象をもってもらえただけなのに…
私の存在なんて、あなたにとってはキョンと仲良くなるための踏み台なだけだった 」
かがみ「違うわ! 私はせめて、もっとキョンと一緒にいたいと思っただけで…」
ハルヒ「それが私を馬鹿にしているといっているのよ! 私を恋人候補と認めてくれてなかった!」
かがみ「…だってあなたは!」
ハルヒ「あなたみたいな女が キョンの彼女になれるわけがない! キョンの彼女になるのは…私 誰よりもキョンを愛しているこの私…
キョンの彼女になってキョンに抱きしめてもらうの… 私を見つめてもらうの…」
(ハルヒ、かがみを突き飛ばしてお弁当を奪う)
かがみ「? …あっ!」
ハルヒ「あなただけがキョンに可愛がられた?」
かがみ「返して!」 ハルヒ「抱きしめられ 見つめられ キョンに愛されてる? そんな幻想…打ち砕いてあげる! キョンが愛してるのは…」
(ハルヒ、お弁当を力いっぱい握り締める)
かがみ「やめて!!」
ハルヒ「本当に愛してるのは… 私よ!!」 (お弁当が木っ端微塵に砕け散る)
かがみ「ああぁ! ああぁぁぁぁぁ!! キョン君のために作ったものなのに… 私の思いが詰まっていたのに… ああぁぁ…」
ハルヒ「ウフフフフフ アハハハハハハハ!」
かがみ「どうして…どうして……… 迷惑な女のくせに…」
ハルヒ「……なんですって?」
かがみ「キョン君が言っていた… 迷惑な女のくせに」 ハルヒ「!」 かがみ「迷惑!!」
ハルヒ「!!うおおおお!!! かがみぃ!!」
(チャイムの音)
長門 「何事にも潮時はあるというもの……」
ハルヒ「ゆき!」
長門 「泉こなたが彼の正面に陣取り、柊かがみも弁当を消失。この空間での昼食は終了しました。 お楽しみは明日の昼食時に…」
かがみ「何を言っているの? うっ!」 (二人が引き離される)
こなた「腕によりをかけて作ってみたんだー。どうよ? 愛妻弁当の味は」
キョン「愛妻ではないが美味いな。しかし、泉がこんなに料理が上手いとはな……」
こなた「でしょでしょ? また明日も作ってきてあげるからねー」
ハルヒ・かがみ「くっ…」
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最終更新:2007年09月10日 21:24