こなた「さあ、柊姉妹丼、後編はじめるザマスよ!」
つかさ「イクでがんす(*´Д`)」
かがみ「あ~ん(*´Д`)」
みゆき「・・・私にも出番よこしなさいよっ!」
こなた「つかさ、かがみ、いい声だったヨ。聞いててちょっとハァハァしちゃった」
かがみ「めちゃくちゃ恥ずかしいわ。もう、これっきりにしてよ!」
つかさ「ね、こなちゃん。女の子が公衆の面前で、こういうこと言うのは良くないと思うの」
こなた「ま、読者サービスも必要よん。でさ、かがみの後になんか、みゆきさんの声が聞こえた気が・・・」
かがみ「空耳よ」
つかさ「出番ないしね」
かがみとつかさから、土曜日に家に遊びにこないかと誘われたときは、ちょっと意外だった。
柊家にお邪魔するときは、たいていこなたや高良も一緒だし、かがみやつかさと個人的に付き合うときはたいてい外で、家の中にまでお邪魔することはなかった。こなたの家には1人でもお邪魔するけどな。
週末だし、家族もいるから迷惑だろ、と一度は断わったのだが、ご両親もお姉さんたちも、土日は出払っていて不在とのこと。
まあ、それならそんなに邪魔にもならないからいいか、ということで、いくことにした。女の子からのお誘いを断わるのも野暮ってもんだしな。どうせ、週末はダラダラ過ごすのだから、柊姉妹と一緒にいる方が有意義だ。
2人ともお菓子が好きだし、なんか差し入れ持ってった方がいいか・・・西口に出来た新しいスイーツの店、旨いらしいし寄っていこう。何買うかは、見てから決めればいいや。
「やっぱり、3人でどこかに遊びにいくより、キョン君をホームグラウンドに引っ張り込んだ方が色々やりやすいわね」
キョン君をどういう名目で誘い出すか。迷いに迷ったんだけど、つかさとあれこれ考えた結果、結局うちに呼ぶことにした。
見たいDVDが何枚かあるし、ゲームもあるしマンガもあるし、何をするかはそのとき、臨機応変に決めればいい。
「楽しみだねお姉ちゃん。でも、キョン君期待通りの反応してくれるかな?」
相手があることだから、推測じゃなんとも言えないわね。でもこなたとの差を埋めるためには、多少のことは覚悟しなくちゃね。
当日はなるべく露出の多い服を着るのが基本ね。上はノースリーブ、下は・・・私はミニにするけど、つかさは?
「私もお姉ちゃんと同じ、ミニスカートにしようかな」
あと、今回はあえてキョン君に見せるんだから、下着も気を使うのよ。バックプリントのあるヤツなんか言語道断よ、つかさ。
「分かってるよう。ピンクの可愛いやつにする・・・でも、ちょっと恥ずかしいよう」
何言ってるの。キョン君とおトイレの中でエッチしたいなんていう子が、パンツくらいで恥ずかしがるんじゃないの!
「む~! そういうお姉ちゃんだって、キョン君の妹になって近親相・・・むぐっ!」
分かった、悪かったわよからかって。謝るからそれ以上は止しなさい。
「で、お姉ちゃんはどんなの穿くの~!」
シンプルに白! なんだかんだ言って、こういうときは一番、白い下着が男の子の心を撃ち抜きそうな気がするから。
「でも白って汚れ目立つでしょ・・・あ、だからいいのか。さすがお姉ちゃん!」
つかさ、あんた可愛い顔して、けっこうえげつないこと言うわね。言っとくけど卸し立てだからね。
「ショートケーキにプリンアラモードにチョコレートケーキか。たぶんつかさ辺りがプリンを食べるだろうから、俺は余った方のケーキでいいや」
それにしても評判の店だけあって値段もお高い。3つで1300円ってのはなんともはや・・・ま、たまにはいいだろ。
駅からバスを乗り継いで20分、徒歩で5分、やってきました柊家。
「お~い、キョン君~♪」
2階からつかさの声が降ってきた。お、ノースリーブじゃないか、いいなあ、日本の夏。夏万歳! 暑いの大嫌いだけど。
そんな阿呆な感慨に少々浸っていると、玄関が開いて双子のツンデレの方、いや、柊姉ことかがみが満面の笑みで
「いらっしゃい。ま、上がって」
と言って、俺を玄関に通してくれた。おお、かがみの方も、妹と相談してはかったかのような露出の高さ。
ミニから伸びる太腿がなまめかしい・・・こいつ、本当に綺麗な脚してるよなぁ。
我ながら思春期全開、理性半壊のモノローグをかましながら、それでも顔だけは冷静を装って
「かがみ、これ、差し入れ。生ものなんで冷蔵庫にでも入れておいてくれ。あとで食べよう」
「ありがと。中は何?」
「ケーキだ。こないだ西口にオープンした新しい店のヤツ」
「ホント! あそこの美味しいって評判だけど高くてね。まだ食べたことないんだ」
そうか、そんなに喜んでくれて、持ってきた方としても嬉しいよ。野口博士と100円玉3枚もこれで、安らかに成仏できるだろう。
ついにキョン君が家に来たよ。勝負の火蓋が切って落とされたんだよ。私、頑張る!
キョン君は1階でお姉ちゃんと何か話してる。もうすぐ2階に上がってくるよね。最後のチェックチェック。
うん、ブラはしてないし、手と足の毛の剃り残しもないし、下は・・・大丈夫。もともとあんまり生えてないし。
部屋のドアから廊下に出たところで、階段を上がってきたキョン君とご対面。キョン君、今日もカッコいいです。
「よ、つかさ」
「いらっしゃい。お姉ちゃんのお部屋で待ってて。暑かったでしょ、いまお姉ちゃんと飲み物持っていくから」
そういってキョン君を見ると、なぜか顔をちょっと赤くして、右斜め下に視線をそらしています、なんで・・・
そっか、その位置からだとスカートの中、思いっきり見えちゃうね。今日はミニだし・・・とりあえず1発目は性交、いや成功かな。
私はそんなキョン君の様子に気づかない振りをして、キョン君の横を通って1階の台所に向かいました。
キョン君が1つ、ふうっと大きく息をして、お姉ちゃんのお部屋のドアを開けるのを背中で感じながら。
「まさか・・・気づかなかっただろうな」
階下からミニスカートの女の子を見上げてドッキリなんて、馬鹿馬鹿しいくらいにお約束のシチュエーションかましちまった。
それにしても、つかさがピンクというのはイメージ的にぴったりだ。これが黒なんぞ穿いてた日には、どんな顔をして良いのか分からん。
全体的に細めで、それでもすこしふっくらと肉のついている、ちょっとO脚気味の股間をつつむ下着・・・・かがみのムッチリしたのもいいけど、
つかさのああいうのも悪くないな。
お邪魔そうそういいモンを見させて貰ったが、あまり露骨にガン見すると、鈍いつかさでも流石に気づくだろうし、こういうのは
さりげなさを装いつつも、見るモンはしっかり見るってのが俺の美学、ダンディズムだ。
いやはや・・・こうして自分を見ると、俺ってあのアホ谷口辺りと比べても、根本的に中身は変わらないかもな、我ながら。
ヤツと俺との違いは、日常レベルで女の子と縁があるかないか程度の差だ。大きい差だがな。
ケーキは後で食べることにして、麦茶とおせんべい、オーソドックスに和風で行こう。
つかさと2人で手分けして、私の部屋まで持っていく。つかさ、気をつけてね、こぼさないでよ。
キョン君はテーブルの前に、行儀よく座って待っていた。
「おかまいなく。いつもながら綺麗な部屋だな、なんかいい匂いがするし」
「そう・・・ま、そんなに固くならずにくつろいでよ、私たちしかいないんだしね」
そういってキョン君の正面に座った。ためしに座るときに一瞬膝を立ててみたら、キョン君、私のスカートの中見てた、エッチ。
これちょっと面白いかもね。そう思ってつかさを見ると、こいつも見事な体育座りなんぞかまして、思いっきりパンツを見せている。
ちょっとつかさ、大胆なのはいいけど、あんまり露骨なのはかえって逆効果だよ。そっとつかさの二の腕をつねって見るが反応なし。
キョン君はというと、私の視線がつかさに向いたとき、一緒につかさの方を見てしまったらしく、顔を赤くして麦茶を飲んでいる。
ま、前哨戦はこのくらいにして、そろそろふつーに遊びますか。一緒に遊ぶためってのも、嘘じゃないしね。
先手を打って安心していたのもつかの間、お姉ちゃん、キョン君の真正面に陣取って、座るときにわざわざ片膝を立てていた。
当然下着が丸見えで、キョン君は一瞬、目を丸くしてた。お姉ちゃん、脚すごく綺麗だしね。きっと私のより見てて嬉しいよね。
双子でも、身体のパーツまではそっくりじゃないみたい。でも、ここで引いたら私の負け。
今日は対こなちゃんで共同戦線を張ってはいるけど、私にとっては、お姉ちゃんも恋のライバルです。
お勉強や運動ではお姉ちゃんに敵わなくても、恋愛だけは絶対に負けたくないです。
すごく恥ずかしいけど、体育座りをしてみました。このスカートの長さでこの座り方をしたら、腿の付け根まで見えちゃいますね。
美脚のお姉ちゃんに対抗するからには、これくらい頑張らないと・・・って、痛い、痛いよお姉ちゃん。
ニコニコ笑いながら、二の腕を思いっきりつねらないでよう。
キョン君もお姉ちゃんに釣られてこっちを向いて、私の努力の成果を見てくれたから良かったけど。
「おー、かがみ、おまえこういうゲームは下手なのな。なんでも出来るかと思ってたが意外だ」
「お姉ちゃんは、シューティングゲームとか格闘ゲームとか、人や物を壊すゲームが専門だからね」
「こらつかさ! 今の言い方なんかムカつくぞ!」
「あはははは、上手いなつかさ。よく言った! 今度からかがみのことをデストロイヤーかがみと呼ぼう!」
ちょっと、キョン君まで・・・可憐な乙女に向かってよくも、そんなデリカシーのない言葉をっ!
「わわ、やめろやめろってかがみ。俺が悪かった! 勘弁してくださいかがみさま!」
後ろからキョン君にのしかかってポカポカ殴る。全然力入れてないし、別に怒ってもいないけどね。
そして頃合を見て、キョン君の背中に胸を押し付けて上下に擦ってみる。当然ブラなんかしてません。あ、何か気持ちいい。
そんなことを考えながらも、一応頭だけはポコポコ叩いておく。カモフラージュ、カモフラージュ。
「お姉ちゃ~ん、そろそろ勘弁してあげないとキョン君イッちゃう・・・じゃなくて死んじゃうよ!」
つかさがようやく、私の行動の意図に気づいたのか、しがみついて止めに来た。ま、この辺にしときますか。
・・・拝啓、かがみさん、あなたはこれをワザとやっているのですか、それとも無意識なのですか?
一々言葉を改めて、小一時間ほど伺いたくなるような非常事態が今、俺の背中で勃発している。
俺がちょっとからかって、かがみが怒って引っ付いてくる。これまでにもよくあることで、それ自体はなんてこたない。しかし、背中にこれほどはっきりと・・・乳首の感触を感じたことは当然、今まで1度もない。
そしてふにふにと背中を動く2つの感触・・・かがみはそんなに大きくないとはいえ、胸は人並みにはある方だ。つかさやこなたに、同じことをされるのとは訳が違う。
・・・しかしイヤってわけじゃないぞ。いやむしろ・・・とても、気持ちいいです。
でも一応つかさの目もあるし、黙ってこの状況に甘んじていると、俺が分かっていて愉しんでいるということを悟られてしまうかもしれん。名残惜しいが、頃合を見て戦線離脱しないと、俺の愚息が粗相を・・・
そんな埒もないモノローグをかましながら、離脱の機会を伺っていたら、非常事態に気づいたのかつかさが割り込んできて、マグナム発動は回避された。危ないところだった。
お姉ちゃん、やるなあ。キョン君も満更でもなさそうな顔してた。スケベ。でも年頃の男の子なら当然の反応かな。
引っ込み思案の私は、パンツ見せるだけで精一杯です。抱きついて胸を押し付けてスリスリなんて芸当はとてもとても・・・はいはい、やる勇気があっても、どうせ物理的に無理ですよ、胸ありませんよ・・・くすん。
そういえばもう、飲み物がありません。下から持ってきたほうがいいみたい。今のやり取り見てたら、喉渇いちゃった。
「お姉ちゃん、なんか飲み物持って来るね」
「そろそろケーキも食べようか。せっかくキョン君が持ってきてくれたんだし・・・ね」
そ、ケーキがあったんだ。しかも駅西のあのお店のやつ。楽しみだな。
「つかさ、私も手伝おうか」
「私1人で大丈夫だよ。キョン君と一緒に待ってて」
そういって私はお部屋を出て、台所に向かいました。用意しながら私も一息入れて、次の作戦を考えなくちゃ。
現段階ではお姉ちゃんに先を越されちゃってる。せっかくの機会、私も一気にキョン君との距離を縮めたいな。
「あ・・・その前におトイレ・・・」
お遊びも一区切り付いて、つかさがケーキの準備で1階に離脱、今、部屋には私とキョン君の2人っきり。
つかさのことだから、コーヒーもわざわざ淹れるだろうし、2階に来るまで少し時間があるはず。
さっきの胸押し付けで、キョン君も少しは意識してくれているはずよね。余韻が冷めないうちに畳み込まなくちゃ。
これって「色仕掛けでキョン君に迫らない」って、こなたやつかさやみゆきとした約束を破ることになっちゃうのかな。
ごめんね。でも、こなただってある意味、キョン君に「色仕掛け」しているとも言えなくないし、つかさだって・・・
でも、言い訳は止めよう。私はキョン君が好き。これがきっかけでキョン君との中が深まって、キョン君が私を選んで
くれるのが私の希望。友情も大事、でも、キョン君を他の子に取られるのもイヤ、だから・・・
「ね、キョン君」
「ん、どうしたかがみ」
「キョン君はさ、こなたとはいつも、どんな話してるの?」
「・・・こなたは俺とのこと、かがみたちには話さないのか?」
「ううん・・・聞いてるよ。私はキョン君の口から聞きたいんだ」
それを聞いたキョン君、恥ずかしそうな、なんともいえない顔をしています。なんか可愛い。
でも、こなたの言ってたこと、本当みたいだね。キョン君はこなたと、エッチな話とか、するんだ。
「あ~・・・そりゃ、まあ、な。俺もこんなんでも一応男だし、そういう話には人並みに興味はある」
そうだよね。で、こなたはそのテの話にも物怖じしないし、それに女の子だから、楽しくもあると。
「その通りだ。かがみ・・・こんな俺のことを軽蔑するか?」
軽蔑なんかしないよ。でも、こなたとはそういう話をするのに、私にはしないんだね。私のこと、女の子だって意識してないの。キョン君。
「そんなことはないぞ」
私もそんなこと、ないよ。
そういって私は、キョン君の膝の上に乗ると、彼の手を取って、自分のスカートの中に導いた。
柊家に来てから、なにか雰囲気が変だとは薄々感じていたが、もしやこういう事態の前兆だったのか。
つかさやかがみのパンツや胸も、つまりは伏線だったってことなのか。鈍いぞ俺!
この事態を招いた原因は、さっきのかがみとのやり取りでおおよそ分かった。こなたと2人っきりで会うとき、そういうエッチな話を平気でしているということを、こなた自身から聞いたのか、どこかで耳にしたのか、つかさとかがみに知られてしまって、それで責められているというわけなのか?
知らず知らずのうちに、つかさとかがみの女のプライドを傷つけたのかもしれないな。だけどかがみ、お前だって俺のこと、男だってそんなに強く、意識したことはないだろ。
「・・・そんなこと、ないよ」
かがみの潤んだ目に魅入られた俺は、さして抵抗することもなく右手を掴まれてしまう。そして、何か暖かくて柔らかくて湿ったぬくもりが・・・って。
「私、きっきからすごく、キョン君のこと意識してる。恥ずかしいけど、ここ、こんなになっちゃうんだよ」
かがみの必死さが胸に伝わってくる。気が強い割に結構恥ずかしがり屋のかがみにとって、ここまでやるのはすごく勇気がいるはず。
「キョン君、指、入れてみて・・・そう、やさしくね」
うわ・・・俺いま、かがみの中に入ってるよ。熱くて柔らかくて。
思わずかがみの名前を呼ぼうとした口は、そのかがみの唇で塞がれてしまった。
どれくらい立っただろう。かがみがすっと、俺の腕の中からすり抜けて立ち上がった。
「これが私の気持ちだよ。キョン君、卒業するまでに絶対、キョン君の気持ち、聞かせてね」
長居するにはちょっとアレなんだけど、おトイレの中って何か落ち着くよね。
それにしてもキョン君、私たちの計画に気づいてるのかな。鈍いし、素ではまっていそうだよね。
それにしてもお姉ちゃんは積極的で、何かずるい。文句言っても仕方ないけど。
私はどうやって攻めればいいのかなぁ。パンツを脱いで、便器の上に座る。
そういえば、トイレの中でいきなり、ってのは、私がオナニーするときのお気に入りのシチュエーションだ。
世の中に、こんな嗜好の人がいるのかなって心配になったけど、カップルの中には、お互いが用を足していることを見せ合ったり、相手のを見たりする、ルッキングプレイってのがあるみたい。
だいたい、エッチな行為の基準なんていうのは、時代とともに移り変わっていくものだし、基本的にはカップルのプライベートの問題なのだから、キョン君がいいって言ってくれれば問題ない・・・はず。
今、もしキョン君がいきなりここに入ってきたらどうしよう。ドアの鍵、閉めてないしね。
あ、なんか想像したら興奮してきちゃったよ。コーヒーとケーキの用意、いなくちゃいけないのに・・・
「キョン君、私がこんなことをする女だって、幻滅したでしょ」
かがみが少し、心配そうな顔をしながら俺の目を覗き込む。
「いや、幻滅はしないよ。かがみが俺のこと、きちんと男だって意識して・・・その、好意を持ってくれてるって分かって嬉しかった。でも、今すぐに返事は・・・」
「卒業するまででいいよ」
ニコッと笑うと、かがみは手早く着衣を整える。うなじを伝う汗がなんか色っぽい。
「キョン君。下の洗面所で手、洗ってきなよ。汚れちゃったでしょ。私もキョン君の指でパンツ汚しちゃったよ」
そういえば、右の人差し指、かがみの中に入れたんだっけな。熱くて湿っていて・・・
思わず右の人差し指の匂いを嗅いでしまい、顔を真っ赤にしたかがみに「変態!」と頭をぶっ叩かれてしまった。
決まりが悪い・・・ということでかがみ、ちょっと洗面所借りるぞ。戦線離脱!
なるべく平静を装って階段を下りる。つかさとかち合ったとき、挙動不審だと勘繰られるからな。
洗面所でハンドソープを使って指の先まで入念に洗う。あの感覚を思い出すと、胸の動悸が止まらない。
かがみの息使い、唇の感触、内腿の柔らかさ、陰毛の感触・・・ダメだ。このままじゃ。
女の子の家のトイレでこういうことはしたくないが、このままじゃとても2人の前で平静は保てない。
トイレで一発抜いてから・・・いや、生理的欲求を処理してから戦線復帰だ。
タンスから手早く下着を選んで、穿いていたパンツを脱いだ。うわ、ベタベタだ・・・
内腿にまで垂れてきちゃってる。カーペットには・・・良かった、大丈夫そうだ。
それにしても、感極まったとはいえ、キョン君相手に凄いことしちゃったな、私。
キョン君の背中に胸を押し付けてじゃれた辺りから、実を言うとかなりヤバイことになってたんだよね。
自分の身体が反応しているのを思いっきり意識しちゃって、そこでちょうどつかさが席を外して、キョン君と2人きりになって、ちょうど話題も途切れて・・・それで・・・
男の人にこういうことをされたのは(私がさせたんだけど)当然はじめてだ。元々下心があって、キョン君をうちに呼んだんだけど、これは予定外。その場の状況でいたしてしまった。後悔はしてないけどね。
なんか当分、私も悶々としそうだよ。キョン君も悶々としてくれるといいな。
でも、なんか月曜からきちんと、顔が見られなくなりそうだよ。恥ずかしい・・・
「あっ・・・キョン君・・・ハァ・・・ハァ・・・」
同じ家の中に、大好きな人が居て、その人のことを考えてオナニーする。なんか興奮しちゃう。
私の前に立っているキョン君を想像して、彼に見せつけるように足を広げて指を使います。
キョン君、恥ずかしいけど私を・・・ガチャッて、何の音ですか。
薄目の向こうに見えたのは、開いたドアの前に呆然とたたずむキョン君でした・・・キョン君っ!
「おーいつかさっ。まだケーキの準備出来ないのか~」
2階からお姉ちゃんの声がしました。私はとっさに「ごめーん、もうちょっと待ってて」というと、素早く立ちあがって、呆然と立っているキョン君をトイレに引っ張りこむと、前かがみになったキョン君の肩越しに、ドアを閉めて鍵をかけてしまいました。
「キョン君・・・今の・・・見たでしょ」
当の本人に見られて、私は逆上したのかもしれません。いわゆる逆切れってやつですね。そうでもしないと恥ずかしくていたたまれません。
「ごめん・・・中に入っているの知らなくて、確認しないで開けちまって・・・すまんっ、この通り」
我に返ったキョン君が、私を拝んで頭を下げています。そんなキョン君を見て、ようやく私の心も冷静さを取り戻しました。
いまさら見られてしまったものを、見ないことにしてくれなんて出来ない相談です。だから見物料をいただきます。
「ダメ。許さないから」
キョン君、困った顔をしています。なんか可愛いな。今なら言えそうです。
「キョン君、おトイレに用を足しにきたんでしょ。私に手伝わせて」
そう言うと、呆然としているキョン君のズボンのチャックをおろして、キョン君のを引っ張り出して・・・あの、なんで固くなってるの?
「あ・・・あのさつかさ、そういう状態のまますると、便器の外に飛んだりして大変なんだよな」
「ちゃんと下に向けてれば、大丈夫だと思う」
そう言ってキョン君の背後に回ると、前に手を伸ばしてキョン君のモノに、上から下へ押さえつけるように手を当てて軽く握りました。準備オッケーです。
「まさかこんなことになろうとは・・・やれやれ・・・ジョボボボ」
確かにここで手を離したら、色んなところに飛びそうですね。
「毒を食らわば皿まで」って諺があります。
もともと今日だって、キョン君を呼んだのには下心があったのです。ここまでしてしまった以上、私も覚悟を・・・
「あの・・・キョン君。私もおしっこしたいの。手伝ってくれる」
「俺に何をしろと」
鈍いねキョン君。手伝って欲しいっていったら、あれに決まってるでしょ。あれに。
「両足持って、抱えてさせて」
「なななななななに~っ!」
大声出さないで、お姉ちゃんに聞こえちゃう。してくれないと、キョン君が私のトイレ覗いたって言っちゃうから。
「分かった! やるから、だからこのことは、かがみやこなたたちには内密に・・・」
キョン君はそう言って私の後ろに立つと、膝の裏に手を添えて軽々と抱えあげました。
「・・・もしかしたら、ちょっと手にかかっちゃうかもしれないけど」
「つかさ。すでにかなり手に、飛沫が飛んできてます」
「女の子のおしっこってこんなものだよ。人によっては太腿がびっしょり濡れたりね。妹さんのとか見たことないの」
「餓鬼の頃、トイレの世話はさせられた記憶があるが、マジマジと見てなんかいない。見てたらヤバいだろ」
「それはそうかもね」
凄いことをしながら、淡々とこんな会話をしています。この適応能力は我ながら凄いかもしれません。
「もう出たか。じゃ俺はそろそろ」
「綺麗に拭いてね」
「・・・・・・」
「イヤなら、キョン君が私のトイレを覗・・・」
「分かったよ」
そう言って、トイレットペーパーを巻き取ると、左腕一本を両足の膝の裏に巻きつけて、上体を自分の方に引き寄せると、キョン君は私の股間を拭き・・・ってキョン君、指、指がちょっと入ってるよ。そんなに擦らないでよ。
「ん、どうかしたかつかさ。女の子なんだから綺麗に拭いておかないとな」
そう言って新しいトイレットペーパーを巻き取るとまた・・・キョン君、顔が笑っています。キョン君が壊れちゃったよ~
この後、もう一度手を洗って、ケーキの用意をして持っていくから、先にコーヒーだけ持っていってというつかさを台所に残して、コーヒーだけを3人分持って2階に上がると、かがみがニヤニヤしながら待っていた。
「キョン君。さっきので興奮しちゃって、トイレの中で出してたんでしょ。長いおトイレで・・・」
いや、実はトイレの中でつかさと・・・なんていえるはずはなく、俺は曖昧な笑顔で誤魔化した。
「私だけじゃなくて、キョン君のも処理してあげた方が良かったね」
いや、それは当方で処理いたしますので、お気遣いなさらなくて結構でございます。
「おまたせキョン君、お姉ちゃん。お皿、適当なのがなくてちょっと・・・」
つかさがケーキを載せたお盆をもって戻ってきた。なぜか腰付きがちょっと怪しい。さっきのが利いたか?
いろいろ気疲れしたり運動したりしたからか、チョコレートケーキはとても美味しかった。
予想通り、つかさはプリンアラモードにパクつき、かがみはショートケーキを少しずつ切り崩して食べている。
2人ともお元気ですね。俺はとても疲れました。
「それじゃあな。また来週、学校で」
「バイバイキョンくーん」
「キョン君、またね」