◆ugIb3.rlZc氏の作品
ー柊家ー
つかさ「お姉ちゃん、おはよー」
かがみ「あれ?珍しいわね、私より早く起きてるなんて」
つかさ「うん、今日はたくさんお弁当を作らなきゃいけないからね」
かがみ「へぇ…って、何その重箱!?どんだけ作るつもりよ!!」
つかさ「え、おかしいかな?キョンくんなら、この位食べれると思ったんだけど…」
かがみ「キョン君1人に食べさせるつもりかよ!ってか、いつの間にそんな仲になったのよ!?」
つかさ「そんな…仲?んっとね、いつもハルちゃんにお弁当取られてるから、私が作ってあげようかな~ってね?昨日キョンくんに言ったの」
かがみ「ああ、なるほど…まぁ、ほどほどにしときなさいよ?」
つかさ「ふんふふん、仕上げはバルサミコ酢~♪あ、かけすぎちゃった……そんな時もバルサミコ酢~♪」
ー教室ー
ハルヒ「この弁当は貰ったー!ふはははは!!」
キョン「おい待てコラーッ!!」
キョン「…ったく、自分で用意してくる概念は無いのか…?」
つかさ「キョンく~ん!お弁当作ってきたよ~!」
キョン「おお、つかさ、本当に作ってk…ってぇ!なんだその巨大な物体!?」
お姉ちゃんと同じでキョンくんも驚いてる…やっぱり多いのかな?
つかさ「えへへ…張り切り過ぎちゃった」
キョン「げ、限度があるだろ…でも…うん、素直に嬉しいよ。スマンな」
つかさ「えへへへ…」
頭を撫でて貰っちゃった…作ってきて良かった…うん♪
ーなんという屋上ー
キョンくんに重箱を持って貰い、私達は屋上に来た。
なんでも、教室で食べたらハイエナが狙ってくるんだとか…ハイエナって何だろ?
ー教室ー
谷口「でぃっきしっ!」
国木田「汚いなー、逝って良いよ?」
谷口「WA!?」
ー食堂ー
ハルヒ「は、は…メメタァ!……おかしいわね、風邪でもひいたかしら?」
ー壮大なる屋上ー
私達は屋上のベンチに座り、早速お弁当を食べる事にした。
キョン「おお、これはまた豪華だな…大変だったろ?」
つかさ「ううん、昨日の夜に下準備は終わってたから」
キョンくんが感嘆の声をあげてる…それだけで嬉しいよ~♪
さぁ、まずはエビフリャーから…どうだ!
キョン「んん…うん、美味しいよ」
つかさ「良かった~、どんどん食べてね!」
キョンくんが次々に食べてくれてる…こんなに美味しそうに食べてくれて、私は大満足です!
それに、食べる度にキョンくんの顔が綻んで、なんだか可愛いと思ってしまった…
YES!SO!大満足!!私は変態かっ!!
…ちょっとトリップしかけたけど、気付けば重箱がほとんど空になっていた。
つかさ「きょ、キョンくん大丈夫?私が言うのも何だけど、流石に食べ過ぎだよ…」
キョン「へ、平気だ…つかさが折角作ってくれたんだ、残すなんて馬鹿野郎な真似はしませんのことよ」
会話が崩壊してるよキョンくん…
キョン「それに美味すぎて箸が止まらなかったんだ。本当に料理が上手だな、つかさは」
つかさ「え、えへへへへー…褒めすぎだよ、キョンくん」
すっごく嬉しい…真っ直ぐ私の目を見て言っている彼の瞳は、物凄く優しい色をしていた。
キョン「よし!食った!ごちそうさまだ!!」
つかさ「うん、お粗末様でした」
キョン「えっと…つかさ、また作ってくれるか?」
つかさ「え?…う、うん!!頑張るよ!!」
長門「その時は私によろしく」
キョン「長門さん!」
どっから現れたのユッキー!?
ー放課後ー
帰り道、キョンくんが慌てて追いかけてきた。
かがみ「おお、なんだ?つかさに用事?」
キョン「あ、ああ、つかさに言い忘れてた事があってな」
…?なんだろう?
かがみ「ふーん…私先に行ってるね」
つかさ「あ、お姉ちゃん!…行っちゃった」
つかさ「キョンくん、言い忘れてた事って何?」
キョン「えっとな、お弁当を作って貰ったお礼がしたいんだ」
つかさ「そ、そんなのいいよ~。私がしたくてしたんだし」
キョンくんって意外に律儀なんだよね…
キョン「いや、俺の気が済まないんだ。俺に出来る事なら何でも言ってくれ」
つかさ「えっと、それじゃあ…ちょっとしゃがんでくれる?」
キョン「こうか?」
行け!私っ!!
Go to heaven!!
つかさ「ん…っ!」
キョン「……!?」
き、キスしちゃった…
頑張った!私、頑張ったよ!
つかさ「えっと、これだけで十分!!そ、それじゃねキョンくん!また明日~!」
うわわ、恥ずかしいよ~!今更になって顔が熱くなってきtくぁw背drftgyふじこlp;@:「
キョン「………aくぁw背drftgyふじこlp;@:」
ー柊家ー
はぁ…なんであんな事が出来ちゃったんだろ……うああ~!思い出したらまた恥ずかしくなってきた!
バタバタ
かがみ「つかさ?あんた大丈夫?」
つかさ「へぇ!?だ、大丈夫大丈夫!!そうだ、明日のお弁当は何が良いかな~?」
また、喜んでくれるといいなぁ…キョンくん♪
バルサミコス~♪
ー長門宅ー
長門「明日は弁当いらない」
朝倉「あらそう?それじゃ簡単な物で良いわね」
『最後はやはり長門さん』
ー完ー
作品の感想はこちらにどうぞ