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キョン「ちょっと!高良さん!」

ある日の高良家
ピピピピッ
みゆき「はぁ、熱が38.5℃も……」
コンコン
みゆき「はい、何ですか?」
???「俺です。お見舞いに来ました。」
みゆき「キョン君!ど、どうしてここに?」
キョン「昨日の事について……入っていいですか?」
みゆき「……風邪を移してしまうかもしれませんが、それでよろしければ……」
キョン「じゃあ、入りますね」
みゆき「き、着替えますから、入らないで下さい!」
キョン「もう入っちゃいました」
みゆき「うわあっ!」
キョン「驚きすぎですよ」
みゆき「だって、その……すいません。こんな格好で……」
キョン「そんな、高良さんは病人なんですから動かずにいて下さい」
みゆき「そうですね……」
キョン「これが、今日配られたプリントです。あと、ノートは見せてと言ってくれればいつでもお貸しします」
みゆき「ありがとうございます……」
キョン「あの、もしかして俺、邪魔ですか?」
みゆき「いえいえ、全然そんな事ありませんっ!」
キョン「そうですか……良かった」

みゆき「き、昨日は本当にありがとうございました。キョン君に助けてもらえてなかったら、もっと症状もひどくなっていたでしょう」
キョン「助けるなんて、そんな……でも、もう少し早く声をかけていれば、高良さんが風邪をひくことはなかったと思います。本当にすいませんでした」
みゆき「謝らないで下さい、あれは私が悪いんです。たまたま傘を家に忘れて、雨が降っている中そのまま帰ろうとしてしまって……」
キョン「でも、どうして最初に俺が『一緒に帰りませんか?』って言った時に断わったんですか?」
みゆき「そ、それは……ちょっと……」
キョン「もし、言いづらかったら、言わなくてもいいですよ」
みゆき「そうしてもらえると、嬉しいです……」
キョン「おっと、こんな時間か、高良さんが疲れるといけないから、そろそろ帰りますね」
みゆき「待って下さい!最後に一つだけ……」
キョン「何でしょう?」
みゆき「き、昨日も今日もありがとうございました。キョン君が来てくれて、本当に嬉しかったです!」
キョン「どういたしまして……」
ガチャン
みゆき「はあ、今日もまた、言えなかったな……」

次の日のキョンの家
キョン「ゴホッゲホッ、うぇ。熱が……39.5℃も……」
キョン妹「キョンくーん!きれいなお姉さんがお見舞いに来たよ~」
キョン「誰だろ……」
ガチャ、キィィ……
キョン「高良さん!」
みゆき「こんにちは、お邪魔します」
キョン「また、風邪をひい、ゴホッゲホッ……」
みゆき「だ、大丈夫ですか?すみません。キョン君にお見舞いに来てもらった後、すっかり良くなってしまいました」
キョン「それは、良いことだと思いますが」
みゆき「でも、キョン君に風邪をうつしてしまいました…」
キョン「大丈夫ですよ、これで死にはしな……ゴホッ」
みゆき「私の時より酷くなってませんか?」
キョン「どうやら、そうみたいですね……」
みゆき「あの……林檎はお好きですか?」
キョン「ええ、勿論です」みゆき「ちょうど、お見舞い用の果物かごの中に林檎がありますから……食べませんか?」
キョン「ええ、食べますけど」
みゆき「無理なら無理と言ってくれても、結構ですよ?」
キョン「……いやっ、ちょうど今、林檎が無性に食べたくなってたんで偶然だなっ、て思って」
みゆき「そうですか!それは良かったです。早速むきますね」

キョン「はい、よろしくお願いします!」
スル、スル、スル……ピッ
みゆき「痛っ……」
キョン「どうしたんですか?」
みゆき「少し、指を切ってしまって……っ」
キョン「ちょ、ちょっと待ってて下さい」
みゆき「私なら大丈夫ですから、安静に……」
キョン「いやいや、化膿したら大変です。あ、あった。消毒液と絆創膏」
みゆき「本当に大丈夫ですから……」
キョン「切ったところ、見せて下さい」
みゆき「は、はい……」
キョン「少ししみますよ」ピュッ
みゆき「う、うぅぅん」
キョン「痛かったですか?」
みゆき「だ、大丈夫です!」
キョン「じゃあ、絆創膏巻いて……これで良し」
みゆき「……すいません。何のお役にも立てなくて」
キョン「いえいえ、でも、何でも出来ると思ってた高良さんが、意外にもおっちょこちょいなのは驚きましたよ」
みゆき「お恥ずかしながら、時々やってしまうんです……」

キョン「でも、そうゆうところが、高良さんの良いところだと俺は思います」
みゆき「え……?」
キョン「高良さんのほんわかした感じが、皆の心を和ませているんだと思います」
みゆき「そ……そうですか……?」
キョン「そうですよ」
かあぁぁぁ
キョン「どうしたんですか、顔が赤く……」
みゆき「そ、そんなことは……あ、も、もうこんな時間ですね、私、帰りますっ!」
キョン「ああ、はい……」
みゆき「お、お大事にどうぞっ!」
キョン「あ、ありがとうございます……」
ガチャン
キョン「……どうしたんだろ、高良さん」
……
みゆき「て、手を治療して下さった上に、あ、あんな、あんな……もう、キョン君は……っ!」

ある放課後の学校
みゆき「あの、キョン君、ちょっといいですか?」
キョン「ええ、大丈夫ですよ。どうかしましたか?」
みゆき「はい……あの、そろそろ私のコトを『高良さん』と呼ぶのをやめてほしのですが……」
キョン「といいますと……?」
みゆき「だから、その、これからは下の名前で呼んでいただけませんか……?」
キョン「……わかりました。み、みゆきさん……」
みゆき「呼び捨てて下さい!」
キョン「みゆき……これでいいですか?」
みゆき「はい!とても!あと、喋り方も普通にしていただけませんか?」
キョン「わかった。で、どうしてこんな事を?」
みゆき「……だって、ハルヒさんが羨ましかったんですもの(ボソボソ)」
キョン「え、今なんて?」
みゆき「な、何でもありません!」

ある休日の公園
キョン「今日はSOS団の活動はないし、どこに行こうか?」
みゆき「うーん……なかなか絞れませんね、キョン君はどんな場所がいいですか?」
キョン「そうだな、図書館はどうだ? あそこだったら、みゆきも楽しめると思うぞ」
みゆき「あ、でも……キョン君と二人で沢山お話ししたいです……」
キョン「そうか、ならここでずっと話そうかな……」
みゆき「あの、それも他の方々の迷惑になるかもしれませんし……」
キョン「じゃあ、どうすればいいんだ?」
みゆき「私の家に来てくれませんか?」
キョン「そうだな、それがいい……」
みゆき「じゃあ、行きましょう!」
キョン「……あの、ちょっといいか、みゆき?」
みゆき「はい、何でしょう?」
キョン「やっぱり『みゆき』じゃ、落ち着かないんだ。喋り方も前に戻していいか?」
みゆき「(か、顔が近い!)そうですね……キョン君がそう言うのであれば……戻しても……結構ですよ」
キョン「良かった。これで思う存分話せます。これからも宜しくお願いしますね『高良さん』」
みゆき「(ビクッ!)はいっ!」
みゆき(『高良さん』と呼ばれるのも、意外と悪くないものですね……)



ある休日の高良家
キョン「ところで、今日は親御さんはいらっしゃるんですか?」
みゆき「いえ、今日は出掛けています。だからこそ、キョンくんを呼びたかったんですよ……」
キョン「……?」
ガチャ…キィィ…
みゆき「どうぞ、お入り下さい」
キョン「それではお邪魔します」
みゆき「お飲み物をお持ちしますね」
キョン「いえいえ、お構いなく…」
みゆき「ちょうど親戚の方から貰ったお茶があるんですよ、たしか“かりがね”という名前だったような…」
キョン「是非とも頂きます!」
みゆき(キョン君って面白い…)
キョン「そ、そうですか?」
みゆき「えっ!あ、あの…そうではなくて……その……」
キョン「ふふ、高良さん可愛い」
みゆき「……ふぇ?な、なんでですか?」
キョン「そういうふうに時々おっちょこちょいなところがあるからですよ」
ボフンッ!
みゆき「わ、私お茶いれてきますね!(///)」
キョン「はい、お願いします」

キィィ…ガチャン
キョン「俺、何か悪いこと言っちゃったかな……」
……
みゆき「キョン君が家にキョン君が家にキョン君が家に……しかも『可愛い』って言ってくれるなんて…」
ゴポポポ……
みゆき「うわわっ!お茶こぼしちゃった……布巾はどこでしょう?」
「はい、どうぞ」
みゆき「あ、ありがとうございます…って、キョン君!?」
キョン「ちょっと気になって、来ちゃいました」
みゆき「そんなっ、待って頂ければ良いのに……」
キョン「こう見えてもお茶をいれるのは得意なんです」
ヒョイっ
みゆき「あ、急須……」
キョン「一緒にいれましょう、お茶」
みゆき「……はい(///)」

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最終更新:2007年11月18日 09:05
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