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賭博場

 ―――いつからここは賭博場になったんだ?
 事の発端はハルヒが部室にスロットマシーンを持ってきた事から始まった。

「なんだそれは。」
「スロットマシーンよ。見てわからないの?」
 わかるさ、そんなもの。俺はなぜそんなものを持ってきたかということを聞いている。
「部費を稼ぐためよ。学校から出す文芸部の予算だけでは映画の制作費が足りないのよ。」
 そんな理由で持ってきたのか。誰かがここへ来てやるという事でもしない限り意味はないぞ。
「だから、何人か適当に招いてやってもらうんじゃない。」
 景品は?それがなければやる意味がないだろう。
「みくるちゃんのコスプレ写真よ。1枚あたりコイン50枚で取り扱う事にするわ。」
 何で朝比奈さんのコスプレ写真を景品として出す必要があるんだ。
「いいのよ!で、コインは10枚500円!」
 とすると、朝比奈さんの写真は1枚2500円か…って、俺は何を考えてるんだ。
「じゃ、1人適当な奴誘っておきなさいよ!あと、生徒会に密告したら死刑じゃ済まさないからね!」
 そういってハルヒは部室を出た。やれやれ…


 放課後、俺は谷口を誘った。最初は無視していたが、朝比奈さんのコスプレ写真が
ゲットできると聞いたら、すぐに行くと決め、部室までホイホイついてきた。
 部室にはスロットをしている古泉がいた。
「どうも、使わしてもらってます。」
 古泉の話を聞くと、さっきから5000円近く費やしたらしい。
「とりあえず、僕はこれで終わらせてもらいます。どうぞ、お使いください。」
 そういうと古泉は、すぐに席を立って谷口に譲った。

 今気づいたのだが、朝比奈さんとハルヒは、ポーカーをやっている。まあ、長門はいつもどおり本を読んでいたのだが。
「では、僕たちは何をします?」
 と、古泉が質問してきたときに目に入ったのは将棋板だった。古泉が、賭け将棋を提案したので、俺もそれに乗った。
 掛け金は2000円。ちょっと高いが、勝てば金が手に入るのでいいだろう。
 こんな賭け将棋でも、古泉は弱い。俺はすでに2連勝した。
 3戦目、俺は古泉に王手をかけた。そのとき、部室に泉がやってきた。


「キョンキョン、助けておくれ。今、財布の中が敗戦状態なんだヨ。」
「それはお前の生活が招いた結果だろう」
「そんな事言わずにさあ~。ところで、何やってんの?」
 見てわからんか。
「僕たちは賭け将棋をやっているのですよ。僕は3連敗しましたが。」
 古泉がさわやかに答えた。
「古泉君、ちょっと私とかわってくんない?」
「いいですよ。どうぞ。僕は教室へ戻っていますから。」
 そういうと古泉は立ち去り、泉は俺の前に座った。
「よ~し、じゃあ、賭け将棋をやろうか。」
「別にいいが…掛け金は?」
「1000円。」
 それくらいが妥当だろう。
「それじゃあ、私が先攻でいいかな。」
 というわけで泉と賭け将棋をする事となった。

「王手!キョンキョンは弱いね~。」
 さっきから5連敗。そろそろ勝たせてくれ…
 もう一度始める。だが、またも俺の負けである。
「6連勝!だから、6000円払ってネ。」
「はいはい…」
 俺は財布の中から6000円を取り出す。俺の財布は現在1000円しか入っていない。
 ±0のはずなのに、財布の中がものすごく寂しくなった世界だ。
「んじゃ、まったねー!いい収入になったよ」
 もう二度とやりたくない。つーかやめてくれ。

 谷口はスロットで惨敗したらしくて財布の中がすっからかんになったという。
 時に谷口よ、2500円出して景品を買うという選択肢はなかったのか?
 これは余談だが、儲けた金の一部を黒井先生に渡して黙らしてるという。
 個人のギャンブルは違法だが、違法も法だ。黙殺しておこう。
 最近では、ルーレットも取り入れ、完全に賭博場となった。
 また、ここに来る人の数も日を増すごとに増えている。
 もう一度だけ言わせてくれ。

 ―――いつからここは賭博場になったんだ?

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最終更新:2007年11月05日 20:17
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