こなたは根暗なようです

本日は快晴也、快晴也。

かがみの誕生日である七夕も過ぎて梅雨もおわったこの時期、

非常に暑い。暑すぎる。ココまで照り付けてこなくてもいいじゃない太陽め。

 

そう思いつつ何時ものように学校に到着した私は教室まで駆け上がり机について一息ついたところ。

まったく、朝っぱらからここまで暑くなるなんて思いもし無かったよ。

と思いつつ彼、キョン君の席を見てみると

 

Zzz・・・。」

 

あれま、寝てますよ。豪快ないびきをかきながら寝ておられますよキョン君が。

正直ちょっとショックかな~。恋する乙女にとってはこういう行動が非常に萎えるんダヨね。

 

・・・まぁ私なんかが言う台詞じゃないけどね。

貧乳にチビにオタクに変という無敵カルテットを手に入れてしまった私に比べればいびきなんてね・・・。

あ~あ、朝っぱらから暗くなってきちゃった。

 

「あ、そういえばさ今日は朝から数学の小テストがあるよね。」

と、つかさが言う。きっと私と同類でほとんど勉強してないんだろうね。

「そうですね不覚にも忘れてました。ちょっと勉強したほうがよろしいかもしれません。」

 

みゆきさん、勉強しなくても無限のネットワークを使って簡単に問題を解いている貴方が言う台詞ではありませんよ?

「はい?」

ああ、ごめん昨日変な夢見てさ。

ごめんなんかすっごいカオスな夢でさ、かがみのクラスの秀才古泉君がガチホモだったり、

つかさがバルサミコ酢連呼してたり、みゆきさんがみWikiさんだったりする夢を見てたからごっちゃになっちゃって。

まぁ、イロイロだよ。


 

よく解りませんが楽しそうな夢ですね。」

・・・え?少なくとも楽しくは無かったな・・・アハハ・・・。キョン君があんなことやこんなことに。

「どうかしました?」

いやいやなんでもないよ。ところでキョン君は勉強しなくても良いのかな。

小テストでもあの黒井先生が出す問題だから普通はこんな余裕で寝てられないよね。

 

やっぱり起こしたほうが良いのかな?

けどやっぱり迷惑かな?でもなんていうか・・・起こしたいなぁ。

けど私なんかがそういう役目を担ってもいいのかな?

今日は涼宮さん来てないみたいから寝てるっぽいし。

やっぱり私なんか・・・。

 

すると――

 

「しまった!宿題忘れてきた!取ってこなくては・・・WAWAWAWAWAWAWA。」

――ドンッ

「うわぁっ!」「オゥフ!」

「あ、すまん泉!けど急いでるからすまん!」

あいたたたた・・・、もうなんなんだろうねあのセバスチャンもどきは。

ぶつかっただけとしても私は倒れたんだよ?もうちょっと・・・

ああ、そうか所詮私なんだ。ダメな私なんてどうでもいいよね・・・。

 

「こなちゃん大丈夫?後ろの人も大丈夫?」

って、アレ?私倒れてない?けど背中が痛いなんでだろ?ん?後ろの人・・・?

「痛たたたた・・・なんなんだ朝っぱらから。」

しまった!吹き飛ばされてキョン君に思いっきりボディプレスかましちゃったよ。

嫌われたかな・・・。

 

「いやぁ~。ゴメンゴメンちょっとセバスチャンもどきに吹き飛ばされちゃって。怪我は無い?」

やっちゃった、これはもう決定的に嫌われちゃったよね。

フラグとかそういう問題じゃないし慌てて言い訳までしちゃったよ・・・。

ごめんキョン君嫌わないで、御願いだから・・・。

「吹き飛ばされたって、泉こそ怪我は無いのか?というか谷口は後で躾けておくから、迷惑かけた。」

・・・わぉ、セバスチャンもどきで通じちゃったよ、不覚にも笑っちゃったねこれは。

しかもそっちの方が明らかに居たいはずなのに私の心配をしてくれてるよ。

やっぱり優しいね、私なんか心配してくれて。惚れちゃいそうだよ、違うもう惚れてるか。

 

「私がどんくさかったからぶつかっちゃっただけだよ。それよりもキョンキョンは勉強しなくてもいいの~?朝一に数学小テストだよ?(=ω=.)ニヤニヤ」

やっぱり嬉しかったのか私はいまニヤついている、心配されるのはなかなか良い気分だねぇ。

ッハ、これじゃ構ってちゃんじゃん。だめだめ、優しくしてもらったことだけに感謝しないと。

 

すると彼は慌てた様子で直ぐに勉強に取り組み始めた。

「マズイ・・・ありがとうな、わざわざ教えてくれて。しかしほとんど授業聞いてなかったからぜんぜんわかんねぇや。」

「何言ってんのさ、私なんてちゃんと授業受けてるのにぜんぜんわかんないよ」

「それは自慢にならねぇなw」

うん自慢にはならないけど笑い話の種にはなるよ。こうしてキョン君と笑いあえるんだもの、感謝しないと。

 

 

 ――お母さん、今日は朝っぱらから幸せ日和だよ。

 

「それじゃ一緒に勉強しない?4人寄らば文殊の知恵ダヨ?」

「ん?いいのか?というか、俺なんか寄る知恵すらないぞ?」

まったく鈍感だなぁ。一緒に勉強したいから誘ってるのにネ。

 

「いいえ、大丈夫ですよ。人数集めてする勉強は好きですし。」

「エット、キョンくんだっけ?一緒に勉強しようよ。」

おお!ナイス追撃だよつかさにみゆきさん。今度ご飯でもおごらせてください!

「それじゃあお言葉に甘えさせてもらうわ。」

「じゃあさっそくX(X+5=0のX=はなんでしょ~。」

「いきなりか!えっとたしか・・・・・こうか?」

「はい正解です。」

「いきなり出された問題を躊躇せず解くとは・・・キョンキョンもやるねぇ。」

「解けないと思って出したのか?」

「さぁど~でしょ~?(=ω=.)~♪」

「やれやれ・・・。」

 

けど楽しい時間って直ぐ過ぎちゃうんだよね。

 


 

「あ、そろそろ先生来るんじゃないかな?」

「うんそだね、席についておこうか。」

「そうですね。皆さん頑張りましょう。」

「みゆきさん達、どうも有難う御座いました。」

「がんばってよキョンキョン。」

「おう、お互いな。」

 

 

もっと一緒に居たかったな・・・。隣だけどその席の間が遠く感じるよ。

もっと遊んで一緒に居て、くだらないことでも何でもしていたいなぁ。

 

そうだ、昼休みにでも誘って一緒にご飯食べよう。

セバスチャンもどきやショタ属性くんも一緒に誘えば問題ないだろうしかがみんも喜ぶだろうね。

早く昼休みにならないかなぁ~。くふふ(=ω=.)

 

あれ?何時もならココらへんで遠慮したほうがいいじゃないかな?とか考え始める頃だよね。

まったく気にもならなかったし、気にすることも無かったよ。

どうしてかな・・・?もしかして彼には私をポジティブにさせる何かがあるのかもしれないね。

 

 

 ――じゃあ、いつまでもネガティブじゃ駄目だし彼と一緒に居て改善することにするヨ。

   よろしくねキョンキョン。

 


 つづく

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最終更新:2007年11月12日 17:53
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