桜庭教諭が受け持つクラスは、担任が横柄なせいか統率ができていて、俺がフォローに出る幕はなさそうだ。
というわけで、朝のホームルームに副担任としてちょいと自己紹介しただけで俺、退場――のはずだったが、
「よぉよぉせんせー、ちょいとツラ貸せってヴぁ」
この僅かな時間の中で早速話しかけてきたのは、ボーイッシュな風貌の女生徒だった。
それにくっついてくるようにしてカチューシャを着けた生徒、髪をふたつに結った生徒が俺を囲む。
「みさちゃん、いきなりそんな言い方はちょっと……」
「何言ってんだあやの。こんくらいくだけてる方が親しみやすいだろ?」
「くだけてるっていうか、それはチンピラだ日下部」
「うぎゅ、そこまでバッサリ斬られるとは……」
彼女らのやりとりを見ていて、不思議と、高校時代の谷口や国木田とだべっていたころを幻視した。
この八重歯娘が谷口、カチューシャの娘が国木田。
で、俺のポジションはさしずめ、このツインテールの娘か。
「……あの、何か?」
「いや、気苦労が多そうだと思って」
「私、そんなに老けてますか?」
いやそういうわけでは、という俺の弁明は、谷口ポジションの女子の爆笑にかき消された。
ちなみに『爆笑』は数人分の笑い声のことなんだが、この娘の場合は一人でも爆笑で通じそうなぐらい元気に笑う。
「はしゃぐな!」
ツインテールの一喝を受け場が鎮まったところで、俺も一言をば。
「老けてるとかじゃなくて、俺の学生時代に照らし合わせたら俺のポジションと似通っていたんでな、」
「あー! たしかにせんせー老けてるぜ!」
「もう、余計なちゃちゃ入れないの!」
老けてて悪かったな。だが、自覚はしてるので怒らないぜ。
改めてツインテールに向き合い、ちょっとジョークでも飛ばしてみようかと意気込む俺。
「もしかして、保護者的感覚でつきあってる友達とかいないか?」
いかにも気の強そうなツリ目が、驚愕の色を帯び見開かれる。しかし、すぐに溜息をつき、
「ええ、いますよ。ちっこいくせにやたらとエキセントリックなのが」
そいつの名前は尋ねそびれたが、困ったことに、大方の予想はついていた。頭の中で、触覚のような青い毛が揺れる。
そのまま一限目の授業に突入し、俺は三人組との世間話を打ち切って職員室に戻った。
新学期初日ということもあり、復習を兼ねたテストが本日の主な日程だ。
それなのに立ち話する余裕があったということは、あの三人の学力は相当高いのか。八重歯娘はそうは見えなかったが。
「さてと……」
幼女による自己紹介テロのせいで、朝方は荷物の整理に手がつかなかった。暇なうちにやっておかねば。
泉こなた。彼女の電波発言を受けたあとも、職員室は騒ぐでもなく漂白されたように鎮まり返るでもなく、
ただひたすらに落ち着いていた。「ああ、またか」とでも言わんばかりに。
理由はひとつ。泉が普段からああいうことを仕出かす奴だと、先生方が知っているからだろう。
事実、完全に気をとられていたのは俺ぐらいだった。黒井教諭は「初めてやからな。しゃーないわ」とフォローしてくれたが、
俺があの少女に釘付けになっていた最大の理由は、他のところにある。
あの自己紹介は、俺が初めて聞いたハルヒの台詞そのままだ。
ところどころ改変はしてあるが、オリジナルを知らなければあんな内容にはならないはずだ。
どういうことか? 泉こなた、彼女はハルヒの関係者なのか。
嫌な予感がするとしかいいようがないね。俺はもう、非日常の世界からは足を洗ったというのに。
あの頃、ぼやきを撒き散らしながらも、ハルヒに何とかついていった俺と同じ体力が今の俺にあるのだろうか。
若さとは振り向かないことらしいから、こんなことを考えてる時点で年を喰ったって証拠なんだろうな。
こんなに早く言うはめになるとは思わなかったが、高校以来の十八番を呟いた。
「やれやれ」
その後は校内を案内されたり、資材運びを手伝わされたり、黒井教諭と歴史考証で盛り上がったりしながら時を過ごし。
気づけばもうお昼の時間となっていた。腹の虫が鈍くなったのも、年を喰った物的証拠と成り得るか。
「なんやセンセ、弁当とか持っとらんのかいな。購買は売り切れんの早いからさっさと行った方がええで」
「お気遣いどうも。でも、持ってきてもらう約束ですから」
へえ、結婚してはったんか――誤解を与えてしまったようだ。今のところ、俺に嫁はいない。
弁当を持ってくるのは、この稜桜学園に通っている俺の親戚だ。
「親戚?」
「ええ。といっても、俺とは全然似ていないから、見当もつかないと思いますけど」
間柄を説明するなら、いわゆる『はとこ』だ。従兄弟同士のそのまた子供同士ってやつ。
そのはとこは俺と血縁関係のある父親ではなく母親似であるから、これはもう俺と似てないのが当然だ。
――容姿のことを考慮すれば、大変喜ばしい事実なのではあるが。
「確か、黒井先生のクラスにいたと言っていました」
「うーん……あかん、さっぱりわからんわ」
降参、と両手を挙げる黒井教諭に正解を教えようとすると、
「失礼いたします」
当の本人が職員室にやってきた。
我がはとこは担任の黒井先生に会釈をすると、俺の机まで優雅に歩み寄る。
ウェーブのかかった長髪から女子高生特有の鼻をくすぐるようないい匂いを漂わせ、俺に弁当箱を差し出した。
「ご無沙汰しています、キョンさん」
「……その名前で呼ばないでくれないか、みゆき」
黒井教諭はおろか、周囲にいた教師陣さえ浮かべたシンジラレナイといった表情は当分の間忘れない。
「去年は俺がゴールデンウィークの集いに行かなかったから、二年ぶりか」
「そうなりますね。キョンさんに会えなくて、父も母も寂しそうでしたよ?」
「だからその仇名は――」
教師陣の驚愕もわからないでもない。というか、高良みゆきの成長ぶりに一番驚いているのは俺だ。
高校一年のGW――まだSOS団員となってないころの話だ――に会ったとき、
我が妹と同い年だというのにみゆきの発育ぶりは凄まじく、こいつは大物になるなと言っているうちにこれだ。
これが、都会の力か。
「へぇ~、この人がゆきちゃんのお兄さんなんだ」
野次馬らしきショートヘアの女生徒が、みゆきの背からひょっこりと顔を出す。
黄色いリボンが、どことなくハルヒを想起させる――なんて感想を抱くのは俺だけか。
「初めましてキョン先生、柊つかさです」
「不思議な縁もあるものねえ」
続いて顔を見せたのは、今朝、話しかけてきた三人組のうちの一人であるツインテール。
「改めて、柊かがみです。あ、ついでにつかさの姉です。よろしく、キョン先生」
「……みゆき、どうしてくれる。広まりつつあるぞ」
やっと珍妙な仇名とオサラバできると思っていたのに。
「親しみやすくていいと思いますよ? キョン先生」
確信犯か。
「せやなー。ウチらもこれからそう呼ぶわ、キョン先生」
「そういうことだ。一気に人気者だな、キョン先生」
ブルータス、もとい黒井教諭と桜庭教諭、あなた方もか。
少し間違えばいじめだと思うんだがなあ――そう思いつつも、何だかんだで強く拒絶する気にはならない俺がいる。
「じゃ、私は趣向をこらしてキョンキョンと呼ぼうかね」
全世界が、停止したかと思われた。
というのはウソぴょんで、緊張が走ったのは俺だけだ。俺だけが、その声の主を警戒している。
「泉、そりゃ一昔前のアイドルやないか」
「あんたのセンスってどうしてこうズレてるのかしら……」
「ふふふ、甘いよお二人さん。廃れてる今だからこそ! 使う意味があるのさ」
ねえよ、とツインテール改め柊姉がツッコミを入れる。見事な女房役っぷりである。
やはり彼女の言っていた保護対象とは、泉こなたのことだったか。
「それはそうと自分ら、さっさと教室戻らんかい。まだテストは残ってんねんで」
黒井教諭が鶴の一声を発し、みゆきの一団は踵を返した。泉こなたも。
その背中に、俺は、
「――泉とやら」
振り返ると、足下まで届きそうな長い髪がふわりと舞う。
もとからそういう顔をしているのかもしれないが、口元に浮かぶ微笑が只者でない様を演出しているように思える。
「朝っぱらの自己紹介のアレ、誰から教わったんだ?」
泉はいよいよ楽しそうな笑みを小ぶりな顔全体に広げて、
「禁則事項です♪」
やたらと聞き覚えのある決め台詞で返してきた。
人差し指を唇に添えて、片目を瞑るポーズまでトレースしている。
この瞬間に、俺の中で燻ぶっていた火種が一気に爆ぜた。
泉こなたは、ただの人間ではない。
本当に。
何なんだ、いったい。
赴任して初日、俺は早くも頭痛を覚え始めていた。
その頭痛が長引きそうだと確信を持つのに、あまり時間はかからなかった。
初の邂逅から翌日のことだ。俺は同じ世界史担当の黒井教諭の授業を見学していた。
指導係は桜庭教諭なのではという話だが、基本的に放任主義のお方らしく、
彼女が担当するクラスも部活も俺と同じ目に遭わされているらしい。
テスト明けで大多数の生徒が頭を垂れる中、我がはとこ・高良みゆきは爛々と目を輝かせ黒板に向かう。
もともと勉強のできる子だからな、まったくもって心配はしていない。
そのお友達である柊妹と泉こなたは、時間いっぱい舟を漕いでいたようだが。
授業終了を知らせる予鈴が鳴り、黒井教諭と共に教室からはけようとしたとき、
「あの、ちょっとよろしいですか?」
みゆきに呼び止められた。
「キョンさ――先生に、泉さんからお話があるそうなのですが」
驚いたかと訊かれれば、覚悟していたとはいえイエスと答えることになる。
展開が早すぎる。ハルヒのときは、この状態になるまで一ヶ月強かかったぞ。
はやる気持ちを抑え、机に突っ伏す泉の前まで行って見れば、
「眠いから放課後でい~い?」
見事に肩透かしを食らった。
おかげで俺は、放課後まで悶々と時を過ごすはめになっちまった。泉め、なかなかの策士と見た。
――懸念されるのは彼女の正体だ。
宇宙が遣わした新型インターフェースか、未来からの調査員か、機関所属のエスパーか。
まさか、さんざんアホなことをやらかしてくれた異世界人の一派じゃあるまいな。それだけは勘弁だ。
ここまで思わせぶりなことをして「ただの偶然でした」で済むわけがない。
……もし済んだら、俺は極上のアホだ。谷口でも呼んで久しぶりにアホコンビを結成するか。
待ち望んでいようが忌避していようが時間は平等に過ぎるもので、放課後である。
泉が指定したのは現在空き部屋となっている教室で、そのチョイスから話の重要性が窺われる。
同時に、泉がそれを自覚していることも。
「キョンセンセ、自分、泉と知り合いなんか?」
訝しげな表情のポニーテールエンジェル・黒井教諭。
少なくとも俺の方は初対面です――なんて正直に答えると説明に窮する事態を引き起こすのは目に見えているので、
まあお互いに顔と名前を知ってる程度ですよ、と嘘(この場合は方便)をついておいた。
「オフ会で会ったとか、かいな」
嘘を並べすぎると、後の祭に取り残されるのは自分自身だ。これ以上の嘘を避けるべく、曖昧に笑うに留める。
生徒相手にいかがわしいことしたらあかんで?
謂れのない釘を刺されたが、これにはきっぱり「まさか」と否定しておいた。
なぜか学生時代にも囁かれた忌まわしき噂だが、俺は断じてロリコンではない。
職員室から出ると、いきなり泉に遭遇した。待ち伏せされていたらしい。
絶句する俺などお構いなしに、ちんちくりんな背を目一杯伸ばして俺のネクタイを掴むと、
いきなり突っ走り出した。
なんというパワープレイ。身長差の関係もあってかなり苦しい体勢を強いられる。
止めてくれ、と言った直後に手が離され、バランスを失った俺はしたたかに廊下へ転がった。
これ、立派な校内暴力事件だと思うんだけど。
「何しやがる!」
「ごめんごめん、こうしろって言われたからさ」
頭をかきながら、微量の困惑を浮かべた顔で俺を見下ろす泉。
彼女は言われた、と言った。となると、彼女には何らかの後ろ盾があるということか。
背広についた埃を払い、意を決して核心から突く。
「お前は、何だ?」
「何だかんだと訊かれたら、答えてあげるが世の情け」
変な方向にノリのいい奴だな。今までの関係者にはなかったタイプだ。
まさかここにきて、新たなる勢力ってことはないよな?
「――って華麗に答えたいとこだけど、実は私、何でもないんだよね」
「……なに?」
何でもないってのは、どういう意味だ。
「私は一般人てこと。ま、厳密に言えば一般とはちょっとズレてるんですけど」
「ちょっと待ってくれ」
泉の言わんとしていることが、まるでわからない。
谷口とアホコンビを組まねばならぬ最悪の事態にレールがつながったとは、思いたくも無い。
「俺の勘違いでないことを祈りたいが……なあ、泉、」
「涼宮ハルヒって知ってるか?」
「誰ですかそれ?」
俺は死んだ。
というのは当然ながらウソぴょんで、俺はすぐに息を吹き返した。
「お前が、職員室でやった自己紹介。アレのオリジナルをつくった奴だよ」
「へえ、アレってそうだったんだ」
泉の反応を見る限り、でたらめを言っているとも、俺をハメようとしているとも思えない。
とすれば、やはり泉は単なる一般人で、俺は久しぶりに谷口にM-1出ようと一報しなければ――
「あの人、細かいとこまで教えてくれないもんなぁ」
「……そうだ。泉、お前の言ってる、『あの人』ってのは誰だ」
「禁則事項です♪」
なんとなくだが、早とちりかもしれないが、予想がついた……気がする。
歩きながら話そうよ、と泉は微笑んだ。その足が向かうのは、自らが指定した空き部屋だ。
俺の質問に、一問一答で頼めるか?
「いいですよー」
泉は、何か妙ちきりんな能力を持っているわけじゃないんだな?
「たぶんそう。今までそんなの発現したことないし」
涼宮ハルヒのことは、本当に知らない?
「うん。さっき始めて聞いた」
でも、俺のことは知ってる?
「うーん……答えにくいな。存在は知ってたけど、特定できてはなかったっていうか」
泉曰く、初日に職員室でかました挨拶は、新任の教師の中から『俺』を見つけるためにやったことらしい。
まんまと釣られた俺が、昼休みに泉を呼び止めたとき、確信を得たそうだ。
「他の新任の先生は、そんなに興味を持たなかったか、恐れをなしたみたい。誰も尋ねに来なかったよ」
ハルヒ入学当初の北高そのまんまだ。
既に泉こなたの人となりを知っているであろう教師陣が華麗にスルーした様子は、東中出身の反応と合致する。
そして、いずれの場合も、やけに気にかけた者がいる。両方とも俺だ。
泉に指令を出しているやつは、俺を知っているのか?
「きっとそうだと思うよ。キョンキョン、面白いぐらいに釣れたし」
キョンキョンはよせ。
泉は、その指令官とどういう関係なんだ? 禁則事項ですって、その人から教わったのか?
「…………」
パトロンの正体に関わる質問に限り、泉は口を噤む。
「喋っちゃだめ、って言われてるんだよね。悪いけど、ノーコメント」
意外にも口は堅いらしいな。あるいは、何も知らされていないか。
「私が知ってるのは、その人の言う通りにすれば面白い体験ができるってことだけだよ」
悪質な勧誘かよ……やるように言われたことってのは、あの挨拶だけか?
「いや、もうひとつあるんだよ」
なんだ?
「SOS団の意味をきいとけって」
……意味、というと?
「SOS団って何の略称なの?」
なんだ、そんなことか。存在意義なんて問われたらどうしようかと思った。
いざ訊かれたら、思い出のひとつですとしか答えようがないしな。もしくは――
「で、SOS団ってなんなの? 悪の秘密結社?」
当たらずとも遠からず。いろいろ端折って言えば、俺が高校時代所属していた珍妙な団体だ。
SOSとは『世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団』の略。
さっきも話題に出したが、涼宮ハルヒが中心になって立ち上げた団なんだ。
「ふうん、なるほど……てことは、私なら……うん、これならいけるな」
その後は、泉が自分の世界に浸ってしまったので質問を続けることができなかった。
互いに独り言を零しつつ、やってきたのは、目的地である空き部屋。
「で、なんで俺をここまで連れて来たんだ。話は済んじまったみたいだが」
「んー。今日はとりあえず、顔合わせって感じかな」
こちらに詳しく説明するつもりはないらしい。ゆるい動作で、泉が部屋のドアを開く。
そこには、三人の少女がいた。
憮然とした表情の柊かがみ、何もわかっていなさそうな柊つかさ、ただ微笑んでいる高良みゆき。
部屋に一歩踏み入れた泉こなたはその三人をバックに、棒立ち状態の俺を振り返って宣言した。
「世界を大いに盛り上げるためのそうじろうの娘の団にようこそ!」
略してSOS団である。
全俺が停止した。ここ、笑うところ?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
おまけ
らっきー☆ちゃんねる
あきら「おは☆らっきー! 毎度おなじみナビゲーターの小神あきらでーす!」
小野「アシスタントの小野だいすけです」
あきら「え? 白石さんはどうしたかって?」
あきら様「……訊くんじゃねえよ」
小野「嫌な事件でしたね。彼はアシスタント活動を自粛し、本編出演に専念するそうです」
あきら「その割には今回出番なかったですねー。あきらは白石さんを応援してますよー、ガンバです♪」
小野「一日も早い復帰を祈らせていただきましょう」
あきら「さてさて、唐突に始まったこのコーナーですけどぉ。なんと!」
小野「(フリップめくる)作者が長編に不慣れなため、説明の至らなかったところを補足しようとするものです」
あきら「決してレス稼ぎではないのですよー! 今回の補足は、キョンさんとみゆきさんが親戚という設定でーす」
小野「高良さんに親戚の兄がいることは公式設定でして、そこに親戚が多い描写のあるキョンさんをねじ込んだのですね」
あきら「とまあ、こんな感じでいきたいと思ってます。決してレス稼ぎではないのですよー!」
小野「真面目に進行するつもりではいますが、途中から単なるコントになる可能性も否めませんね」
あきら「でもでもっ、それがらっきー☆ちゃんねるの持ち味ですよね?」
小野「ふふふ、そういう言い逃r」
あきら「アッー! もう時間が来ちゃったぁ。まだまだ喋り足りないのに~」
小野「それでは、またお会いしましょう」
あきら・小野「ばいにー☆」
あきら様「小野……少し、頭冷やそうか?」
小野「し、白石君ッ……早く戻って来い白石君ッ!」
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次回予告
こなたです。
サンタクロースをいつまで信じていたかなんて、世間話にもならないくらいのどうでもいいような話だけど、
高校生になるまで親にたばかられていた私にとっては、笑って流せない話ではあるんだよね。
サンタは忙しくて来れないから、代わりに、よーしパパがんばっちゃうぞー、なんて。
そこまでして娘にいいところ見せたかったのかな。まあ、プレゼントはちゃんともらえたから水に流してもいいけど。
そんなことより次回は、
え? このシリーズ、サブタイないの?
どーやって予告しろってゆーのさ……アドリブ?
じゃあ、次回『さよなら溜息先生』。お楽しみに~。
キョン「二話目からさよならかよ! 絶望した!」
作品の感想はこちらにどうぞ
最終更新:2007年11月18日 11:12