「で、その部活動申請書を受け取ったのか」
「俺は受け取りましたが、発足させる気はさらさらありません」
泉こなた、柊姉妹、みゆきに加え、柊妹が引っ張ってきた白石少年。五名がそろったことにより、SOS団は動き出した。
――が、そうは問屋が卸さない。正式な部活として認められるために必要な手続きを、全て俺が塞き止めているのだ。
桜庭教諭だって、受験生に無駄な活動はさせたくないと思っているはずだ。
「んー、別にいいんじゃないか?」
「……そんな投げやりな」
「しょっぱい話だが、どう過ごすかは連中が決めることだろ。ま、その代わり受験失敗しても知ったことじゃないがな」
そこまでぶっちゃけなくてもいいじゃないですか。
それが大多数の教師の心持ちだとしたら、俺は岡部を恩師として仰がねばなるまい。熱心に面談してくれてありがとう。
「これからどうるんだキョン先生。いつまでも隠し通せるわけでもないだろ」
「しばらくはやらせときます。そのうち飽きるでしょうし」
「そうか……ところでな。健康な身分で保健室に来るとは何事かね?」
俺に「あんたが言うな」と言わせたいのだろうか。
桜庭教諭の居場所を尋ねたら「どうせ保健室だろ」と答えられたのでのこのこやって来たまでだ。
具合が悪いのかと多少の心配をした俺がバカという結論に至ってしまったのだが。
「ご心配をおかけしてすみません。どうぞ持っていってください」
「薄情だぞ、ふゆき。ン十年来の付き合いだろー」
「ン十年来の付き合いだからこそ、冷たくするべきときがわかるんですよ桜庭先生」
保健の天原教諭は桜庭教諭といわゆる幼馴染の関係にあるらしく、彼女らの夫婦漫才は保健室名物になっているとか。
……果たして、この保健室で心休まる時などあるのだろうか。いや、単に桜庭教諭が邪魔――
「失礼なモノローグはペナルティだと言ったろーが」
「スンマセンでした」
ミニマムサイズの体から放たれる渾身のローキックが、かつて弁慶にさえ泣きを見せたとされる急所を捉えていた。
天原先生、少しベッドで横になってもいいでしょうか。
「ええ、どうもすみません――こんな人ですが、どうか桜庭をよろしくお願いします」
ご無体な相談に俺は、人の良さそうな天原教諭と御本人の目前である手前、曖昧に笑うことしかできなかった。
高校時代の放課後といえば、部室にまっしぐらだった記憶しかない。
SOS団発足以前は谷口なんかとゲーセンに寄ったものだが、それにしたって暇を持て余していたのに違いはない。
そこのところを思えば、泉こなたの言うところの「面白いこと」を求める気持ちも若干理解できる。
しかし、だ。わざわざ3年という大事な時期に始動することはないだろうに。SOS団は現実逃避の手段ではないのだ。
「でも、先生の話を聞く限りでは現実逃避以外の何者でもない気がしますけど」
さっきまで参考書に向けられていた柊姉の目が、白さを帯びて俺を射抜く。
楽しい放課後も受験勉強の時間に充てるという受験生の見本たる柊姉は、泉版SOS団の暫定部室でもやることは変わらない。
むしろ何かと心配な泉に勉強のいろはを叩き込む口実ができたと喜んでいるのではなかろうか。
「……喜んでません」
フイと顔を背けて再び数字が支配する参考書の世界へ。
今現在、部室(仮)には柊姉と俺しかいない。俺との会話を打ち切れば、あとは学生の本分をまっとうするしかないのだ。
そうして暗記作業に没頭する柊姉。俺の存在を滅却したのか、ブツブツと独り言をし始める。
「たまには遊べよ」
俺としては気遣ったつもりなのだが、柊姉はきょとん顔で見詰めてくる。どうして、と言わんばかりに。
「そこは頑張れって言うもんじゃないですか?」
「頑張ってるやつに頑張れとは言わないさ」
それは実際の経験に因る。何気なくかけられる「頑張れ」が負担に感じられるときだってあることを俺は知っている。
といっても、当時の俺は単なる強がりでそう思っていただけのような気がしないでもないのだが。
「受験生に『遊べ』はないでしょ、まったく」
言葉こそ俺をなじるものだったが、少しだけ困ったような笑みを浮かべている柊姉。
ここ最近はキツく当たられている気がするから、関係改善のきっかけになればよいのだが。
「なに2人でいいムード作ってんのさ」
その後の展開は実にスピーディだった。いつの間にか部室に来ていた泉こなたの発言を受け逆上した柊かがみは、
「フラグなんか立ってないわよ」と喚きながら参考書を振り回しそれが俺の顔面にクリーンヒット。
昏倒した俺は、その場に全員が揃うまでの記憶がない。なんでこうなるの。
「土曜探索だ」
意識回復後、例のごとく泉にSOS団の活動について尋ねられた俺は、懐かしき唯一の定例行事を明かした。
「タンサク? 七夕の?」
「それは短冊だ」
泉のボケにすかさずツッコむ柊姉。やはりツッコミ役がいると、俺も気楽にやってられるなあ。
それはともかく、ここに来て「不思議発見ツアー」なる名実共に無意味な行事を提案したのには意味がある。
恩着せがましい言い方になるが、柊姉のためだ。根詰めているようだったし、ここらで一つ息抜きでも、ということで。
「2人組と3人組に別れて、不思議を探す――というのは名目で、実際はぶらぶらするだけだ」
泉は2人組という節に何やらひっかかりがあるらしく、しばらく顔を伏せたあと「ああ、なるほどね」とニヤケ面を見せた。
ここ数日で元祖SOS団に関する基本的な情報は粗方搾り取られていた。
メンバー構成、活動理念――ぶっちゃけ、それぞれの正体は伏せてあるので取るに足らないものばかりだが。
泉がどこまで知っているのかが懸案事項だが、今のところ深くは言及して来ていない。
いつか手持ちのカードを全部晒してガチンコ対談をしなければならないのかもしれないが、まだ先の話で済みそうだ。
「てなわけで、土曜は勝手にやってくれ」
「キョンキョンも来るよね?」
「……いやだ」
休みの朝ぐらい寝床でグーグーしてたい年頃なんだよ。
「初めてだからさー、経験者が一緒にいてくれないと困るんだよ。ほら、初体験同士だとスムーズにいかないっていうし――」
「このっ……変な話にもってこうとするな!」
ふと面子を見回してみると、今の泉のセクハラ発言を受けて赤面しているのは柊姉と白石少年のみ。
柊妹は何もわかっていなさそうで、みゆきも平然としていたが柊姉の暴走の理由を悟ったのか、次第に赤くなっていった。
「まあまあかがみ、ちょっと聞いてよ」
呼び寄せて、こしょこしょ、と耳打ちする泉。怪訝そうだった柊姉の顔は関心を示し出したものになり、
泉以外のメンバーをぐるりと一瞥し終わったときには悪戯心に満ち溢れた顔つきに変わっていた。
「先生、是非来てください。引率役も顧問の仕事ですよ?」
「私からもお願いします、キョンさん」
みゆきにまで頼まれては、無碍に断るのも難しい。こうして俺に、土曜に早起きという過酷なミッションが課せられた。
任務失敗。
見事に寝過ごしたが、みゆきが電話をかけてくれたため遅刻はせずに済んだ。
時間通りに参じたはずなのに俺以外のメンバーが勢揃いなのは元祖と同じで、妙な縁を感じ……るわけないか。
集合場所は泉が指定した喫茶店。オタクな彼女のオススメとはどんなもんぞやと思っていたが、割とまともで驚いた。
「キョンキョンが来る前にくじ引き済ませちゃったよ」
何を勝手な、とは言えない。最後に来た者が何かしらの痛い目を見るのは高校時代に経験している。
すでに泉と柊姉、柊妹と白石少年のペアが成立しているらしい。
「じゃあ俺は?」
「みゆきさんと組んでもらうよ」
土曜探索初回は俺も交えて6人で行うにあたって、2人ずつのペアにすることは事前に決まっていた。
その時点で女性陣の様子は毛色の違いはあれどどこかしたおかしかったのだが、俺は見当がついていた。
当事者である白石少年もここに来てようやく理解したらしい。まるっきりデートじゃないか、良かったな。
「しかし、モテるな君は」
他の誰にも聞こえないよう、こっそり囁く。白石少年は縮んでいた身を戻し「へ?」と俺の顔を見返す。
ははあ、彼は最近流行りの鈍感というタイプなのか。皆、こんなにも分かりやすい態度をとっているというのに。
泉と柊姉は何やら画策しているようだったし(おそらくくじびきのイカサマについてだ)、
柊妹とみゆきもそわそわしていた理由は期待によるものに違いない。
実際、白石少年とのデート券をゲットした柊妹は緊張でガチガチだ。みゆきには申し訳ないが、俺の相手で我慢してもらおう。
「……俺、先生のことがわかり始めてきました」
「そいつは嬉しいな。仲良くやっていこうじゃないか」
そう、かつて鈍感と呼ばれていた俺だからこそ、白石少年のことを理解できるのだ。
現時点で彼を導けるのは鈍感からの更生を果たした俺しかいない。だから、これからよろしくな。
……おい、何だその呆れ果てた目は。
喫茶店の支払いは一応の保護者である俺が済ませ、いよいよ探索が始まる。
俺としては柊姉たちのリフレッシュの手伝いになれば万々歳だ。最も効率的な気分転換ってのは「時間の無駄」らしいからな。
だが、面白いことを求めると公言する泉は納得するだろうか。
まあなるようになれ、と念じながら新生SOS団は3組に離散し、限りなく無為な活動を開始した。
どこへ行きたいかとみゆきに尋ねると、どこでも構いませんよ、とその辺の男ならあっさり釣られそうな笑顔で返してきた。
兄貴分としてはワガママでないのは助かるのだが、こういうときくらい年上に甘えて然るべきだろう。
「具体的な場所は後回しでいい。何がしたい?」
「そうですね……キョンさんとお話がしたいです。久しぶりにお会いするものですから」
久しぶり、とは言ってもたかが二年だ。いや、時間の経過をそう捉えているのは俺が老けたからかもしれない。
みゆきのような若々しい学生とは時間への感覚が違うのだろう。
「じゃあ……散歩ついでに、この辺を案内してもらえるか?」
「はい、任せてください」
お嬢様育ちだというのに、まことに謙虚で安上がりで出来た娘だ。我が妹もこう育ってほしいものだ。
できればマンツーマンで指導してほしいくらいだぜ。
「お望みなのでしたら引き受けますよ?」
「冗談だよ。そこまで迷惑はかけられん」
もう、と困ったように笑うみゆきは、少しだけ膨れているようにも見えた。
道中、みゆきに俺の話をするだけじゃなく、みゆきの話も聞くことが出来た。
俺が割と気にかけていた、泉たちとどう知り合ったのかということも。
「みなさん、本当にいい方ですよ。泉さんからSOS団の話を持ちかけられたときも、この方々となら是非やりたいと思いました」
「意外だな。みゆきはこういうガキっぽいの、苦手だと思ってた」
「確かに得意というわけではありませんが――」
みゆきは穏やかな表情に真剣さを含めたそれを俺に向ける。
「でも、やらなくて後悔するよりはやって後悔した方がいいとも言いますよね?」
「……よく言うかどうかはわからないが、まあそういうこともあるかもな」
「なら、そういうことです」
泉たちのことを語るみゆきはえらく楽しそうで、少しだけ羨ましさを覚えた。
こんな風にSOS団の真似事なんか始めなくても、みゆきたちの学園生活はたいそう居心地のいいものなんだろうな、と。
そこに宇宙的未来的超能力的要素を持ち込んでも、蛇足というか、欲張り過ぎな気は否めないね。
「――キョンさんのため、でもありますけど」
「俺?」
「泉さんにSOS団のことを話しているときのキョンさん、とても楽しそうですよ」
それは……みゆきの勘違いじゃなかろうか。
確かに今となっては、とても楽しい三年間だったと割り切ってはいるさ。
しかし傍目には極めて異常な日常を送っていたであろうことぐらい俺だってわかっている。
関係者と酒でも飲み交わしながら笑い飛ばすならともかく、第三者相手に語る際には辛酸を舐め尽くした表情であるべきで――
「うふふ。ほら、その顔です」
「マジか?」
「私、キョンさんのことなら大体わかってしまいますから」
我がはとこは、恐るべき能力を秘めているらしい。
悪用しないでくれよ、と冗談交じりに言うと、やはり困ったように微笑むみゆきであった。
二時間ほどぶらぶら歩き回って、もとの喫茶店に戻った。
久しぶりに博識なみゆきと語らえたのは俺の人生にとって大きなプラスになったが、他の面子はどうだったのだろうか。
特に懸念していた柊姉は――半笑いで妹に平謝りしていた。
一体何が。
「お姉ちゃんてば、私とセバス――白石くんの後をつけてきてたんですよ!」
そういうことか。
「だからごめんってば。……にしてもあんた、あんな小学生が考えるみたいなデー」
「い、言わないでってばー!」
わずか1ターンで攻守が逆転した。柊妹にデュエリストの道は向いていないということだ。
それにしても、本当にモテるな白石少年。双子の血で血を洗う争奪戦が始まらなければいいのだが。
最悪の事態を想定していると泉が寄って来た。
「かがみはつかさが心配でついてっただけですよ。セバスチャンを好きなわけじゃなくて」
「ん? そうなのか?」
「……やっぱキョンキョンはダメだね」
失礼な。俺はとっくに鈍感は卒業している。今回はちょっと勘が狂っただけだ。
「その勘が年中狂いっぱなしじゃあねえ。みゆきさんの先が思いやられるよ。今日だって――」
やば、と両手で口を塞ぐ泉。そのわざとらしいアクションに、俺やみゆきが気づかないわけがなかった。
「――泉さん?」
このとき、我がはとこは微笑みながらプレッシャーをかけるという芸当ができることを知った。
すべてはくじ引きの時点から仕組まれていたことらしい。
柊妹と白石少年、俺とみゆきにペアを組ませ、泉と柊姉が二手に分かれてあとをつける。
なんという悪趣味。というか、あちらの学生ペアはともかく俺とみゆきは何のために組ませたんだ。
泉から聞き出そうにも、みゆきにこってり絞られ憔悴している今ではまともな回答は期待できない。
柊姉妹は白石少年を巻き込んだ微笑ましいトムとジェリー的ケンカの最中だし、俺に答えを教えてくれる者はいないのか。
ここで〆るのも心苦しいのだが、この後しばらくはこの状態が続くのであえて報告の必要はないと判断してのことだ。
稜桜学園版SOS団の初出動は、見事グダグダに終わったのであった。
今回の活動を通して、俺にもわかったことがある。
泉こなたは、言うほどに変革を望んでいるとは思えない。
現状でも充分に楽しんでいるように見える。かつてのハルヒに漂っていた危険なオーラの類が一切感じられない。
泉はSOS団のもたらす「面白いこと」をオマケ程度にしか考えていない。メインは、あくまでこの面子なのだろう。
――これは、高校生活終盤におけるハルヒの思考と似ている。
だとしたら、無理に不思議を割り込ませる意味はない。俺の出番なんて、回って来ないということだ。
やれやれ。
そういうことなら、しばらくはこのSOS団ごっこを手伝ってやっても構わない。不覚にもそう思っちまった。
本当に不覚だった。
まさか、彼女らの活動から「ごっこ」が取れる日が来るとは、このとき微塵も思っていなかったからな。
らっきー☆ちゃんねる
あきら「おは☆らっきー! みんなのアイドル、小神あきらは今日も元気でーす」
小野「全国の女子高生のみなさん、お待たせしました。アシスタントの小野だいすけです」
あきら「さてさて、3話目にして、ようやく不穏な空気が漂って参りましたね!」
小野「本当にようやくという感じですね。書いてる人が遅筆なのにも原因があるのですが」
あきら様「特にここ3週ほど現実世界にかまけてサボってやがったからな」
小野「はて、かまけるという言葉は重要度の低い方に使うべき単語ですが」
あきら様「どうせ現実じゃろくな人生送ってねーんだから、こっちに集中しろってことよ」
小野「……おや、いつもより黒化が長いようで」
あきら様「知らないの? 新しい板では1レスに60行も使っていいんだよ」
小野「……それは……まことに、鬼に金棒で……」
あきら「さあさあ、本日の伏線チェックに参りましょう!」
小野「といいましても、大したものは張られていないのですけどね。強いて挙げるなら――」
あきら「やっぱり、あの人が言ったあのセリフにつきますよね~」
小野「あからさまに使いましたからねぇ」
あきら「その他には人間関係も気になるところでしょーかっ?」
小野「目下のところ、白石くんとつかささんに要注目、というところですかね」
あきら「その割には2人とも出番がないですけどねっ。これも白石さんの呪いかしらぁ~……きゃっ☆こわ~い!」
小野「小神さん?」
あきら「本編のみなさん気をつけてくださいね~。白石みのると絡むと出番がカットさーれまーすよー!」
小野「ら、らっきー☆ちゃんねるは役者・白石みのるを応援しております」
あきら「えっ、もうお時間ですかあ?」
小野「それではまた次回お会いしましょう。サボった分だけ、なるべく早く書かせるように致します」
あきら・小野「ばいにー☆」
あきら様「……とりあえずさあ」
小野「はい?」
あきら様「恋愛からめときゃなんとかなる、って主義が気に食わないんだけど」
小野「ははあ……それはあれですか。白石くんにジェラシ」
あきら様「 な ん だ っ て ? 」
小野「はっ……あー……ね、猫ジェラシー」
あきら様「…………」
小野「ま、マッガ(ry」
次回予告
かがみです。
サンタクロースをいつまで信じていたかなんて、世間話にもならないくらいのどうでもいいような話だけど、
そんなことよりうちは神社なのにサンタが来ていいのか、などと言っていたのが真面目伝説の始まりだと家族は言ってる。
私としては純粋な子供としての素朴な疑問だったんだけど、そんなにズレてるかしら?
というか、サンタの正体にいつ気づいたかなんていきなり問われても困るのよね。じっくり考えろ、って言われても微妙だけど。
親も親で、どうして小学生のうちはサンタを信じてるものだと思い込んでるのかしらね。
小学生だったころに何度かサンタ=親という真実を知りながら何食わぬ顔でプレゼントを受け取っていた記憶があるわ。
でも、確信を持ったきっかけが何だったのか……それが思い出せないのよね~。
え? これ次回予告だったの?
先に言ってよ、もう……コホン。さあて次回の教師キョンキョン物語は――
サブタイトルがない? 何よそれ、グダグダじゃないの!
次回は『やれせん』! お楽しみに!
もう、まともに終わりなさいよ!
キョン「お前たちのやったことはまるっとお見通しだ! ――何? シリーズが違う? バんなそカな」