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As far as I am here. ―2―


ピンポーン
適当な私服に着替えて泉家に向かった。
「ほいほーい、どっちらさ……朝倉さん!?」
呼び鈴を押して出て来たのは泉こなただった。
「こんばんは」
「え、あ、はい、こんばんは」
笑顔で挨拶すると泉こなたは何故ここに来たのか考えながら返して来た。
あれ、知らせて無いのかな?
「あ、朝倉さんこんばんはー」
生白い綺麗な肌を露出させたエプロン姿で泉かなたは奥から現れた。
「へ?お母さんどゆこと?」
未だ状況を把握してない泉こなたが私を指差して泉かなたに聞く。
「朝倉さんね、私が夕飯に招待したの」
泉こなたはまだ呆気に取られてる。
「おや、どうしたんだ?」
更に奥から無精髭を生やした男性が顔を覗かせる。
お父さんかな?
「あ、あなた。今日はこの朝倉さんと一緒に晩ご飯食べるからねー♪」
「朝倉さん?」
「あ、初めまして。泉こなたさんと同じクラスの朝倉涼子といいます」
私が頭を下げて言うと、その人も全身を私に向けて頭を下げる。
「あ、どうも丁寧に。こなたの父親のそうじろうです」
定型文のような挨拶を交わし合う。
「ささ、早く中に入って♪」
泉かなたに手を握られ、足早にリビングに入れられた。

リビングに行くと、大きな食事用テーブルにある椅子の1つに赤髪の女の子が座ってた。
「ゆーちゃん、お客様よ♪」
そう言って泉かなたは台所に戻る。
お客様という程のモノでもないんですけど……
まぁいいか、心の中で思う。
「ゆたかちゃん、こんばんは。」
振り向いて来たので笑顔で挨拶する。
女の子――小早川ゆたかは泉こなたのように呆気に取られていた。
「へ……お客様って朝倉さん?」
「そうよ。かなたさんに誘われてね。」
「あら、お互い知ってたの?」
隣にある台所から泉かなたの声が聞こえる。
「委員会で一緒になるんですよー」
小早川ゆたかが答える。
小早川ゆたかも学級委員だから毎月委員会で一緒になる。
共に学年代表でもあるからよく連携を取る機会があった。
言っちゃ悪いが、彼女はドジなのでサポートする事も多々あった。その為、互いに互いの事が印象付いてる。だろう。少なくとも私は。
……あれ?
「ねぇ、あなたの苗字って『小早川』よね?」
「あ、はい。学校が遠いんで私のお母さんのお兄さんの家に泊まらせて貰ってるんです」
「成程。居候ね」
「はいっ」
純真無垢な笑顔をされる。
裏表が無い子は可愛い。
「おや、こなたもゆーちゃんも知り合いなのかい」
泉そうじろうが小早川ゆたかの向かい側に座る。
そして原稿用紙を数枚散らす。
「作家さんなんですか?」
「ああ、うん。そこまで売れてなないけどね」
「お父さんて本当に作家の仕事なのか怪しいトコだよネ~」
テレビを見てた泉こなたが会話に入る。
「ひ、ひどいぞこなたっ!」
泉そうじろうが嘆き、泉こなた飛び付く。
泉こなたはそれを軽く足で蹴り払う。
……ドタバタ家族ね、
「ふふ、ごめんなさいね。いつもこんな感じなの」
泉かなたが横に立つ。
「あ、いえ。毎日賑やかそうで羨ましいです」
「これはお土産、かしら?」
私の手にあるネットに入った梨を指差す。
ああ、忘れてた。
「あ、はい。ご馳走になるだけなのは何なので」
と言って手渡した。
「わざわざありがとうね。そろそろ出来るから座ってて頂戴」
「あ、いえ。手伝わせて下さい」
「いいのよ、お客さんなんだから」
「いえ、本当にお世話になるだけじゃ嫌なんで」
「…そう。それじゃあお皿を運んでくれるかしら?」
「はい」
「ほら、こなたも。ゆーちゃんもやってくれてるのよ?」
「はーい」
しっかりした人だなぁ。
そう思った。
運んだ大きなお皿の上にはいい匂いをさせたプルコギ風肉野菜炒めが乗っていた。

「はーい、それじゃみんな手を合わせてー!」
泉かなたが音を取る。
「「「「「いただきます」」」」」
手を合わせて5人の食事会が始まった。

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最終更新:2008年01月03日 21:43
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